日本ABS樹脂工業会がこのほど発表した出荷実績によると、2月の総出荷量は前年比10%増の2万9200tと4カ月連続プラスとなった。3万t割れが続いたが、以前に比べて安定的な出荷となってきたようだ。国内出荷は同9%増の1万9300t、輸出が同13%増の9900tだった。輸出は昨年10月以降、5カ月連続で2桁台の伸びが続いているが、1万t台を下回る結果となった。
2月の国内出荷を用途別で見ると、
2021年3月17日
2021年3月15日
2021年3月12日
日本プラスチック板協会はこのほど、ポリカーボネート(PC)平板・波板、硬質塩化ビニル(PVC)平板・波板の1月需給実績を発表した。それによると、▽PC平板=生産1188t(前年同月比11%減)、内需1138t、輸出1t、出荷合計1139t(同13%減)、在庫5918t(前月比1%増)▽PC波板=生産523t(前年同月比47%減)、内需518t、輸出44t、出荷合計562t(同22%減)、在庫2595t(前月比2%減)▽硬質PVC平板=生産1128t(前年同月比37%増)、内需1195t(工業用627t、一般用468t、建材用0t)、輸出47t、出荷合計1142t(同22%増)、在庫1953t(前月比微減)▽硬質PVC波板=生産379t(前年同月比41%増)、内需343t、輸出0t、出荷合計343t(前年並み)、在庫1809t(前月比2%増)となった。
2021年3月11日
PXの需給悪化も背景、今年はベンゼンのみ回復
日本芳香族工業会はこのほど、2020年のBTX(ベンゼン・トルエン・キシレン)需要実績と2021年の需要見通しを発表した。2020年のBTXの実績は、内需が前年比23%減の701万2000t、輸出が同19%減の252万7000tとなり、需要合計は同22%減の953万9000tと、1000万tを割り込む結果となった。オンライン会見で、BTX委員会の秋山健一委員長(ENEOSアロマ部長)は、「昨年はコロナ禍の影響により、BTX各製品とも需要の成長が鈍化した。加えてキシレンは、
2021年3月10日
2021年3月8日
2021年3月5日
2021年3月4日
塩ビ工業・環境協会(VEC)がこのほど発表した需給実績によると、1月の塩ビ樹脂(PVC)の総出荷量は前年同月比6.2%減の12万4000tとなり、3カ月連続でマイナスとなった。前月比で見ても6.4%減と2カ月連続で減少し、マイナス幅が拡大している。国内出荷は微減で推移しているが、1月の輸出が12.2%減の4万6400tと前年同月比で2桁減となったことが総出荷量の減少につながった。
斉藤恭彦会長(信越化学工業社長)は先月の定例記者会見で「国内と海外で事業が異なるが、塩ビの需要は世界的に底堅く着実に伸びている」との見解を述べ、海外需要は引き続き堅調だとの見方を示した。
国内出荷は、前年同月比2.2%減の7万7600tとなり16カ月連続で前年実績を割り込んでいる。製品別では硬質用が同4.7%減、電線・その他が同2.4%減と力強さがなかったのに対し、軟質用は同3.6%増となっており改善の兆しが見えている。なお、1月の生産は同9.5%減の14万t、末在庫は前月比12.4%増の14万5300tだった。
一方、会見では、進藤秀夫専務理事がトピックスとして、
2021年3月4日
コロナ影響大、10月以降回復も120万t割れに
合成ゴム工業会がこのほど発表した生産・出荷・在庫実績によると、2020年の合成ゴムの出荷量は前年比14.5%減の118万8200tだった。
昨年は、2019年後半からの中国での自動車生産の減速に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、出荷量は1~9月まで前年同月比を下回って推移。特に4月に緊急事態宣言が発出されたことで5月の出荷量は前年同月比54.9%まで落ち込んだ。その後、6月以降は徐々に持ち直し、自動車生産が本格的に回復した10~12月はプラスに転じている。しかし、それまでのマイナス分をカバーできず2020年の合成ゴムの出荷量は120万tを割り込む結果となった。
品目別に見ると、SBRは
2021年2月26日