クラレ PVB樹脂を値上げ、国内外で来月から実施

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2022年9月2日

 クラレは1日、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂「モビタール」を10月1日出荷分からグローバルで値上げすると発表した。同製品の値上げ発表は今年4月以来のこと。対象銘柄と改定幅は以下の通り。

 低重合度銘柄(B14S、B16H、B20H、BA20S)は、国内向けが「180円/kg以上」、アジアパシフィック、北中南米、中東・アフリカ向けは「1400米ドル/t以上」、欧州向けは「1400ユーロ/t以上」。その他の銘柄は、国内向けが「140円/kg以上」、アジアパシフィック、北中南米、中東・アフリカ向けは「1000米ドル/t以上」、欧州向けは「1000ユーロ/t以上」。対象製品の主要原材料や物流費用などを含めたコストの上昇は、同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を超えてきていることから、安定供給を維持するために価格改定を決めた。

塩ビ樹脂 9月のインド向け輸出価格、5ヵ月ぶりに反転

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2022年9月1日

採算悪化で中国品が減少、替わりに米国品が増加

 塩ビ樹脂(PVC)の9月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比60ドル高の1110ドル/t、中国その他向けは同10ドル安の920ドル/tとなった。両地域とも5月から輸出価格が急落していたが、インド向けは4月以来5ヵ月ぶりに反転し、中国向けも小幅な下げに落ち着いている。

 それに対し台湾大手メーカーは、

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アジア石化市況 誘導品の需要悪化でエチレン続落

2022年8月30日

芳香族も下落基調、原油安で反転の兆しが見えず

 アジア地域の7月第3週の石化市況では、エチレンは前週比50ドル安の875ドル/tでの取引となった。昨年6月以来、1年1ヵ月ぶりに900ドル台を割り込んでいる。中国市場ではポリエチレンをはじめとする誘導品需要が盛り上がりを欠く。ナフサとのスプレッドは

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UBE CPLの8月契約価格、前月比210ドル安

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2022年8月26日

ベンゼン市況が軟化、中国チップ拡大で交渉難航

 UBEは、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、8月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比210ドル安の1980ドルで決着した。2000ドル台割れとなるのは、2021年4月以来となる。その背景として、世界経済の減速により世界的に高騰していたベンゼン市況がピークアウトしたことが挙げられる。8月のベンゼンACPも

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