旭化成 スチレン系熱可塑性エラストマーを値上げ

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2022年8月12日

 旭化成はこのほど、スチレン系熱可塑性エラストマーについて今月15日から値上げすると発表した。対象製品は、スチレン系熱可塑性エラストマー(「タフプレン」「アサプレンT」など)、および水添スチレン系熱可塑性エラストマー(「タフテック」「S.O.E」)で、改定幅はいずれも「100円/kg以上」となっている。

 昨今の原油価格の高騰や急速な円安の進行などに伴い、主原料価格が今年1月の価格改定時から大幅に上昇し、同様に用役、副原料コスト、物流費も上昇を継続している。同社は、これらの製造コストが自助努力の範囲を超えた状態が続いていることから、製品の安定供給を維持するために、値上げせざるを得ないと判断した。なお、今後の原料市況動向次第では、再度の改定の可能性があるとしている。

トクヤマ 次亜塩素酸ソーダを値上げ、採算が悪化

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2022年8月12日

 トクヤマはこのほど、次亜塩素酸ソーダの国内価格について9月1日出荷分から値上げすることを決定し、商社および需要家などとの交渉に入ると発表した。改定幅は「15円/kg以上」。

 製造コストは原燃料価格高騰の影響を大きく受け、また物流費や物流インフラを中心とした設備の維持・更新コストも上昇し、採算は大幅に悪化している。同社は、今後も安定供給を長期的に継続していくにあたり、自社の合理化努力のみで吸収することは困難と判断し、値上げを決定した。

トクヤマ 珪酸ソーダカレットを値上げ、原料価格が高騰

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2022年8月12日

 トクヤマはこのほど、珪酸ソーダカレットの国内価格について9月1日出荷分から値上げすることを決定し、商社および需要家などとの交渉に入ると発表した。改定幅は「28円/kg以上」。

 主な原料である珪砂およびアルカリのコストは上昇を続けており、また原燃料価格高騰の影響も受け、採算は大幅に悪化する見通し。今後も国内メーカーとして安定供給を長期的に継続していくにあたり、自社の合理化努力のみで吸収することは困難と判断し、値上げを決定した。

トクヤマ 重曹(重炭酸ナトリウム)を9月から値上げ

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2022年8月12日

 トクヤマはこのほど、重曹(重炭酸ナトリウム)の国内価格について9月1日出荷分から値上げすることを決定し、商社および需要家などとの交渉に入ると発表した。改定幅は「35円/kg以上」。

 原燃料価格の高騰が当初の想定以上となり、採算が大幅に悪化することが見込まれる。同社は、今後も安定供給を長期的に継続していくにあたり、自社の合理化努力のみで吸収することが困難であると判断し、値上げを決定した。

トクヤマ 固体カセイソーダを値上げ、採算是正を図る

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2022年8月12日

 トクヤマはこのほど、固体カセイソーダの国内価格について9月1日出荷分から値上げすることを決定し、商社および需要家などとの交渉に入ると発表した。改定幅は「40円/kg以上」。

 電解製造コストにおける原燃料価格の高騰が当初の想定以上となり、採算が大幅に悪化する見通し。同社は、今後も安定供給のために電解の安定稼働を維持していくにあたり、自社の合理化努力のみで吸収することが困難であると判断し、値上げを決定した。

旭化成 液体カセイソーダを値上げ、製造コストが上昇

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2022年8月12日

 旭化成はこのほど、液体カセイソーダについて今月22日から値上げすると発表した。改定幅は「30円/kg以上」(固形換算)。

 同社のカセイソーダ事業では、昨年末に値上げを実施した。しかしその後も原燃料価格がさらに高騰し、電力をはじめとするユーティリティコストが当初の想定を大きく上回る水準で推移している。そのため製造コストや物流コストが上昇し、事業採算が著しく悪化している状況だ。

 このような環境下、同社は徹底した合理化や効率化に懸命に取り組んできたが、自助努力で吸収できる範囲を大きく超えていることから、今後も国内で安定供給を継続するために、値上げが避けられないと判断した。

UBE 液安と安水を来月から値上げ、事業収益を改善

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2022年8月12日

 UBEは10日、液体アンモニア(液安)とアンモニア水(安水)を9月1日出荷分から値上げすることを決め、需要家との交渉を開始すると発表した。改定幅は液安が「45円/kg以上」、安水が「12円/kg以上」。同製品の値上げ表明は2月以来。原燃料価格が高騰する中、再度の値上げにより事業収益の改善を図る。

アジア石化市況 エチレン5か月ぶり1000ドル割れ

2022年8月9日

ベンゼンは続落、スチレンモノマーも採算が悪化

 アジア地域の6月第4週の石化市況では、エチレンは前週比40ドル安の965ドル/tでの取引となった。これで12週連続の下落となり、1月以来約5か月ぶりに1000ドルを下回っている。中国ではゼロコロナ政策の強化で

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東洋紡 包装用フィルム再値上げ、PET・ONYなど

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2022年8月9日

 東洋紡はこのほど、一部の包装用フィルムを9月1日出荷分から値上げすると発表した。

 対象製品と改定幅は、二軸延伸ポリエステルフィルム(PET)が「連200円(12㎛換算)」、二軸延伸ナイロンフィルム(ONY)が「連500円(15㎛換算)」、熱収縮ポリエステルフィルム「スペースクリーン」(シュリンクPET)が「連500円(30㎛換算)」。なおPETとONYには透明蒸着フィルム「エコシアール」」を含む。対象製品については、3月にも値上げを発表している。

 昨今の原油、ナフサ価格の高値水準の継続や、足元の急激な円安、包装材の堅調な需要などを背景に、包装用フィルム製品の原料価格の上昇が続き、今後も高騰が懸念されている。こうした中、同社では徹底したコスト削減を行っているが、3月の価格改定公表以降も原料価格の高騰が続いていることなどから、安定的な製品供給が困難と判断し、再度の価格改定を決めた。