アジア石化市況 エチレン5か月ぶり1000ドル割れ

2022年8月9日

ベンゼンは続落、スチレンモノマーも採算が悪化

 アジア地域の6月第4週の石化市況では、エチレンは前週比40ドル安の965ドル/tでの取引となった。これで12週連続の下落となり、1月以来約5か月ぶりに1000ドルを下回っている。中国ではゼロコロナ政策の強化で

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東洋紡 包装用フィルム再値上げ、PET・ONYなど

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2022年8月9日

 東洋紡はこのほど、一部の包装用フィルムを9月1日出荷分から値上げすると発表した。

 対象製品と改定幅は、二軸延伸ポリエステルフィルム(PET)が「連200円(12㎛換算)」、二軸延伸ナイロンフィルム(ONY)が「連500円(15㎛換算)」、熱収縮ポリエステルフィルム「スペースクリーン」(シュリンクPET)が「連500円(30㎛換算)」。なおPETとONYには透明蒸着フィルム「エコシアール」」を含む。対象製品については、3月にも値上げを発表している。

 昨今の原油、ナフサ価格の高値水準の継続や、足元の急激な円安、包装材の堅調な需要などを背景に、包装用フィルム製品の原料価格の上昇が続き、今後も高騰が懸念されている。こうした中、同社では徹底したコスト削減を行っているが、3月の価格改定公表以降も原料価格の高騰が続いていることなどから、安定的な製品供給が困難と判断し、再度の価格改定を決めた。

 

東レ フィルム製品を値上げ、主原料価格などコスト上昇

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2022年8月9日

 東レは8日、ポリエステルフィルム「ルミラー」およびフィルム加工品「セラピール」「メタルミー」について、9月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格より15%」。

 ポリエステルフィルム市場では、昨今の原油価格の高騰に伴い、主原料価格の高騰に加えて、エネルギーコスト、国内外の物流費、荷資材コストの上昇が続いている。同社は、生産合理化など徹底したコスト削減に努めてきたが、これらのコスト上昇は自助努力で吸収できる水準を超えていることから、健全な事業活動を継続し、フィルム製品の安定供給と新製品開発、顧客へのサービスをさらに向上するため、今回の値上げを決定した。

UBE ハイドロキノンを値上げ、安定供給を維持

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2022年8月9日

 UBEは8日、ハイドロキノンを9月1日出荷分から値上げすることを決定し、ユーザーとの交渉を開始すると発表した。改定幅は「380円/kg」。

 当該製品は世界的な需給ひっ迫とそれに伴う市況高騰が続いている。同社は、、国内需要家への安定供給を維持するために、今回の値上げを決定した。

 

UBE しゅう酸を9月から値上げ、原燃料価格が高騰

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2022年8月9日

 UBEは8日、しゅう酸を9月1日出荷分から値上げすることを決定し、ユーザーとの交渉を開始すると発表した。改定幅は「70円/kg」。当該製品の値上げは2018年5月以来となる。

 同社は、しゅう酸の原燃料価格高騰を受け、事業収益の改善を図るために、今回の値上げを決定した

 

デンカ セメント・固化材を値上げ、石炭価格上昇に対応

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2022年8月5日

 デンカは4日、セメント・固化材について10月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「3000円/t」。

 セメント・固化材事業では、石炭価格が上昇し、また急速に円安も進んでいる。同社は徹底したコスト改善に取り組んでいるが、自助努力だけではコスト高騰を吸収することが困難であることから、値上げせざるを得ないと判断した。