アジア石化市況 エチレンはスプレッドが大幅縮小

2022年7月5日

芳香族3製品は続騰、スチレンモノマーは弱含み

 アジア地域の5月第3週の石化市況では、エチレンは前週比73ドル安の1075ドル/tでの取引となった。これで7週連続の下落となり、約3ヵ月ぶりに1100ドルを下回っている。上海ロックダウンによる中国景気の悪化により、ポリエチレンをはじめ誘導品需要が冷え込んでいることが背景。ナフサとのスプレッドも

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クレハ 家庭用品・業務用包装資材を10~35%値上げ

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2022年7月5日

 クレハはこのほど、家庭用品「NEWクレラップ」シリーズ、「キチントさん」シリーズと業務用包装資材の出荷価格を10月1日納品分から値上げすると発表した(一部商品を除く)。改定幅は、現行出荷価格に対し「10~35%」の値上げ。

 昨今の著しい原燃料の上昇、物流費・資材費などの高騰に対し、コスト削減努力を継続してきたが、自助努力だけで吸収することが困難な状況となり、安定供給と品質維持のために当該製品の価格改定を行うこととした。

アクリロニトリル アジア市況が軟化傾向を継続

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2022年7月4日

中国ロックダウンの影響拡大、誘導品需要が減少

 ABS樹脂やアクリル繊維の原料であるアクリロニトリル(AN)は、5月平均のアジア市況が1820ドル程度となっている。中国メーカーなどでは1700ドル台での取引も見られており、2000ドルを超える市況だった昨年から、上値が切り下がっている状況だ。

 2021年度は、

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東洋紡 ポリエステルスパンボンド不織布を来月に値上げ

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2022年7月4日

 東洋紡は1日、ポリエステルスパンボンド不織布製品を8月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格から10~15%」。

 同製品の値上げは昨年10月以来。昨今の原油・ナフサ価格上昇の継続や、足元の急激な円安などを背景に、対象製品の原料価格上昇が続いている。さらなる高騰も懸念される中、燃料費や電力費、物流経費、設備維持費用などの諸経費も上昇し、製造コストを押し上げている。

 同社では徹底したコスト削減や生産性の向上に努めているが、度重なる原燃料価格や諸経費の高騰は企業努力のみで対応できる範囲を大きく超えていることから、顧客への安定的な製品供給を継続するために価格改定せざるを得ないと判断した。

ENEOS 7月のベンゼンACPは前月比15ドル安

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2022年7月4日

 ENEOSは1日、7月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を「1290ドル/t」で決着したと発表した。

  6月のアジアベンゼン市況は、アジア域内の複数の定修で供給が一段と絞られたことから、同月上旬に大幅に上昇したが、誘導品採算の悪化を背景に稼働調整が行われたことで月後半にかけて軟調に推移した。こうした市場環境を反映し、7月ACPは前月比15ドル/t安で決着した。

 なお国内価格換算想定値は、182.0円/kgとなる。

塩ビ樹脂 7月のインド向け輸出価格、前月比200ドル安

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2022年6月30日

中国品の輸出が加速、モンスーン期で需要も減退

 塩ビ樹脂(PVC)の7月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比200ドル安の1330ドル/t、中国その他向けは同90ドル安の1120ドル/tの大幅安で決着した。台湾大手メーカーも、

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