東ソー TPUを値上げ、原材料価格の高騰に対応

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2022年1月12日

 東ソーは11日、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)製品を今月24日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、エーテル系製品が「150円/kg以上」、エステル系製品が「60円/kg以上」となっている。

 TPU製品については、経済活動の再開による需要回復が進む中、主要原材料価格は、ひっ迫した需給バランスの継続により高騰の一途をたどっている。同社は、これまで事業採算改善へ向けてあらゆるコスト削減に努めてきたが、昨今の原燃料・ユーティリティコスト・物流費の上昇などにより、事業採算は大幅に悪化している。

 こうしたコスト上昇を自助努力のみで吸収することは困難なことから、今後の事業継続と安定供給を維持するために、今回の値上げの実施を決定した。

アジア石化市況 エチレン需給緩和で下落基調に

2022年1月11日

ベンゼン4月以来の900ドル割れ、SMも連れ安

 アジア地域の2021年11月第4週の石化市況は、川下の需要の弱さや原油・ナフサ安の影響などにより、全般的に弱含みの展開となった。エチレンは前週比5ドル安の1115ドル/tでの取引となり、10月第4週の1200ドル/tをピークに、これで

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塩ビ 1月のインド向け輸出価格、2カ月連続で下落

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2022年1月7日

需要期も高値では契約せず、安価な中国品も影響

 塩ビ樹脂(PVC)の1月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比200ドル安の1700ドル/t、中国・その他向けは同130ドル安の1360ドル/tで決着した。台湾大手メーカーも、インド向け同120ドル安の1590ドル/t(ボリュームディスカウントなし)、中国向け同130ドル安の1360ドル/t(同なし)で決着している。

 世界的な塩ビの需給タイトが継続する中、電力規制で中国カーバイド法塩ビの生産が減少したことや、石炭価格が高騰したこともあり、昨秋にアジア地域の塩ビ市況が高騰。それに伴い輸出価格も11月まで上昇基調を強めていた。しかし、

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クボタケミックス 塩ビ管とポリオレフィン管類を値上げ

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2022年1月6日

 クボタケミックスはこのほど、塩化ビニル管およびポリオレフィン管類について2月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、塩ビパイプ類が「30%以上」、ポリオレフィンパイプ類、継手類全般、その他関連製品が「15%以上」となっている。

 同社は2021年に、2度にわたって塩ビ樹脂をはじめとする原材料、物流費などの高騰を背景に製品価格を改定してきた。しかし、その後も、国際的な需給バランスが改善されず原油・ナフサの騰勢が続いていること、加えて国内外の樹脂価格差が拡大していることを理由に国内樹脂メーカー各社は、昨年11月に3度目の樹脂値上げを発表。

 これに対し、同社は、国内経済の回復状況が鈍いことに加え、2度の価格改定から間がない厳しい環境であることから、樹脂原料の値上げ回避に向け交渉を続けてきた。しかし、樹脂の調達に支障が生じ始めたことから、製品の安定供給を優先するため三次値上げを受諾。同社は、その他の素材価格、エネルギーコスト、物流費なども引き続き上昇しており、自助努力でカバーできる範囲を超えていることから、再度の値上げを決定した。

ENEOS 1月のベンゼンACPは前月比40ドル高

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2022年1月6日

 ENEOSはこのほど、1月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を955ドル/tで決着したと発表した。2021年12月のアジアベンゼン市況は、原油価格の上昇と欧米ベンゼン市況上昇に伴う域外向け輸出需要の高まりを受けて堅調に推移した。こうした市場環境を反映し、1月ACPは前月比40ドル/t高で決着した。

 なお国内価格換算想定値は、114.9円/kgとなる。

アジア石化市況 エチレン先安観で4週連続下落

2021年12月28日

原油・ナフサが軟化、芳香族は3製品とも弱含み

 アジア地域の11月第3週の石化市況では、エチレンは前週比30ドル安の1120ドル/tでの取引となった。これで4週連続の下落となる。中国景気に減速感が強まる中、需要減少と供給増により、先安観から需要家の間で買い控えが続いている。スプレッドについても、

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