ダウ日本 プロピレン系グリコールエーテル溶剤を値上げ

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2021年10月6日

 ダウ日本は5日、プロピレン系グリコールエーテル溶剤について、10月15日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、工業用グレードが「40円/kg以上」、電子材料グレードが「50円/kg以上」となっている。

 プロピレングリコール類は世界的な需給バランスが引き続き逼迫する一方、原料の酸化プロピレンなど、主原料の価格も継続的に高騰している。

 同社は、安定操業と供給維持を図るために、今回の値上げを決定した。なお同社が今年、プロピレングリコール類の値上げを発表するのは、1月、3月、4月に続き四度目となる。

東海カーボン 摩擦材製品を値上げ、安定供給継続図る

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2021年10月5日

 東海カーボンはこのほど、摩擦材の各製品について11月1日から値上げすると発表した。

 対象製品は焼結摩擦材と摺動材製品(東海カーボン製品)で、改定幅は「現行価格の10%」となっている。

 同社は、当該製品の安定供給を継続するため、値上げせざるを得ないと判断した。

アジア石化市況 エチレンは先高観で7週ぶり上昇

2021年10月5日

コロナ影響で物流が混乱、芳香族・SMとも反転

 アジア地域の8月第4週の石化市況では、エチレンは前週比35ドル高の975ドル/tでの取引となった。7月第3週以来7週ぶりの上昇となる。アジア地域において定修が予定されていたことに加え、中国でコロナ新型株の感染が拡大し物流が混乱したこともあり、需要家の中で購買意識が高まった。

 スプレッドも

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東ソー 石油樹脂2製品を値上げ、コスト高に対応

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2021年10月5日

 東ソーは4日、C9系石油樹脂「ペトコール」と、C5-C9系石油樹脂「ペトロタック」の全グレードについて、10月25日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、現行価格から「40円/kg以上」。

 同社は1976年の事業開始以来、石油樹脂の安定生産、安定供給ならびにコスト削減に努めてきた。しかしながら、設備維持を目的とした修繕費などの諸経費の増加、さらには世界経済正常化による需要回復と原燃料高により、ユーティリティーや物流費など各種コストも上昇しており、自助努力で吸収できる限界を超えている。

 こうした中、同社は、安定供給を維持するためにも、値上げせざるを得ないと判断した。

 

三菱ケミカル フィルム4製品を値上げ、安定供給維持で

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2021年10月5日

 三菱ケミカルは4日、フィルム4製品を今月11日受注分から値上げすると発表した。

 対象製品と改定幅は、二軸延伸ガスバリアナイロンフィルム「スーパーニール」、二軸延伸ナイロンフィルム「サントニール」、透明蒸着フィルム「テックバリア」(ONY系)が、いずれも「連400円」(15㎛換算)。

 透明蒸着フィルム「テックバリア」(PET系)が「連200円」(12㎛換算)。

 4製品の原料価格、設備維持費用や物流費などの上昇が製造コストを押し上げていることから、同事業の採算を圧迫している。

 同社はこれまでも継続的なコスト削減に取り組んできたが、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難だと判断し、今回の価格改定実施を決めた。

プライムポリマー PEとPP値上げ、15円/kg以上

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2021年10月5日

 プライムポリマーは4日、ポリエチレン(HDPE、L-LDPE)、ポリプロピレン(PP)について、10月21日納入分から「15円/kg以上」値上げすると発表した。

 原油価格は、新型コロナワクチン普及による景気回復への期待を背景に上昇に転じている。またOPECプラスによる協調減産の継続に加え、北米原油設備のハリケーン被害による減産の長期化も重なり、同製品の主原料である国産ナフサ価格も今年10-12月期基準価格は6万円/klを超える水準で推移すると見込まれる。

 同社は、厳しい経済環境下、あらゆるコストダウンに注力しているが、このようなコストの高騰は自助努力により吸収できる水準を超えるものとなるため、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

 なお、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は、改定幅の修正もあるとしている。

宇部興産 CPLの9月契約価格、前月比30ドル安

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2021年10月4日

ベンゼン市況が軟化傾向、誘導品需要も弱含みに

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、9月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比30ドル安の2040ドル/tで決着した。前月まで4カ月連続でステイとなっていたが、2月以来7カ月ぶりの下落となっている。

 その背景として、高騰していた原料ベンゼンの市況が軟化してきたことや、アジア市場の需給バランスが緩和してきたことなどが挙げられる。

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東ソー 重炭酸ナトリウムを値上げ、採算改善図る

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2021年10月4日

 東ソーは1日、重炭酸ナトリウム(重曹)を、10月16日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「20円/kg以上」。

 同社はこれまで、安定品質、安定供給を果たすために、生産体制の維持・向上に努めてきた。しかし、ここ数年にわたる製造設備維持コストや物流コストの上昇、昨今の原燃料価格の高騰を受け、事業採算は大幅に悪化している。

 こうした環境の下、同社は、事業採算性の改善を行い、あらゆるコストの総点検を実施してきたが、自助努力での改善には限界があり、今後の安定供給を継続するため、今回の値上げを決定した。