アジア石化市況 エチレン7週ぶり上昇で底打ち感

2021年7月27日

ベンゼンは1000ドル台を回復、SMは下落を継続

 アジア地域の6月第4週の石化市況では、エチレンは前週比23ドル高の888ドル/tでの取引となった。5月第1週以来7週ぶりの上昇となり、市場に底打ち感が出始めている。前週までの6週間で260ドル下落していたため、誘導品の採算が改善しており、需要家の買いが戻ってきたもようだ。スプレッドについても、

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KHネオケム 化学品を値上げ、ナフサ上昇に対応

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2021年7月27日

 KHネオケムは26日、各種化学品について、8月1日納入分から値上げすると発表した。

 対象製品と改定幅は、オキソ系(オクタノール、オキソコール900、ノナノール、ブタノール、イソブタノール、酢酸イソブチル、オクチル酸、キョーワノイック-N(イソノナン酸)、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、キョーワゾールC-800、キョーワゾールC600M、キョーワノール‐M、トリデカノール)が「20円/kg以上」、

 アセトン系(アセトン、アセトン-P)が「16円/kg以上」、

 ダイアセトンアルコール(DAA)およびメチルイソブチルケトン(MIBK)が「21円/kg以上」、

 ブチセルアセテート系(ブチセルアセテート、ブチセルノール20アセテート)が「76円/kg以上」、

 ジオール(オクタンジオール、ブチルエチルプロパンジオール〈BEPG〉、キョーワジオールPD-9)が「20%以上」となっている。

 なお、これら以外の少量販売品目も個別に値上げを実施する予定だ。第3四半期(7-9月期)の国産ナフサ価格は5万5000円水準が見込まれている。同社は、現在の急激な原燃料価格の上昇を自助努力で吸収するのは限界を超えており、国内安定供給を維持・確保するためにも、値上げが必要と判断した。

東ソー 芒硝を値上げ、9月から「10円/kg以上」

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2021年7月27日

 東ソーは26日、芒硝について9月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「10円/kg以上」。

 同社の芒硝は、臭素製造由来の副生原料精製品から事業を開始し、現在は国内唯一の合成プラントを併せて稼働させることで、国産芒硝メーカーとして顧客への安定供給に努めてきた。しかし、ここ数年にわたるコストの上昇に加え、コロナウイルスの影響を主とした国内需要減退による販売数量低迷も相まって、事業採算は一段と悪化している。

 同社は、事業採算改善に向けあらゆるコストの総点検を実施してきたが、自助努力での改善には限界があり、今後の供給継続のため、今回の値上げを決定した。

三菱ケミカル アセトンなどを値上げ、コスト上昇に対応

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2021年7月27日

 三菱ケミカルは26日、アセトン、メチルイソブチルケトン(MIBK)、ダイアセトンアルコール(DAA)について、8月20日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、アセトンが「19円/kg以上」、MIBKとDAAがいずれも「24円/kg以上」となっている。

 国産ナフサ基準価格は、原油価格上昇の影響を受け騰勢を強めている。さらに、製品の製造にかかる用役費・副原料費などの諸経費も上昇を避けられない事態にある。同社は、こうした原燃料価格などの上昇に伴う大幅なコストアップ分を、自助努力のみで対応することは困難と判断し、価格改定の実施を決定した。なお同社は、同製品について、4月に値上げを実施している。

三菱ケミカル ビスフェノールAを値上げ、原料高に対応

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2021年7月27日

 三菱ケミカルは26日、ビスフェノールA(BPA)について、8月20日出荷分から値上げする、と発表した。改定幅は「20円/kg以上」。

 国産ナフサ基準価格は、原油価格上昇の影響を受けて騰勢を強めており、原料となるベンゼンの価格も同様に上昇している。さらに、こうした状況に伴い、製造にかかる用役費・副原料費などの諸経費も上昇を避けられない事態となっている。

 同社は、こうした原燃料価格などの上昇に伴う大幅なコストアップ分を、自助努力のみで対応することは困難と判断し、今回、値上げの実施を決定した。なお、同社は同製品について今年4月に「67円/kg以上」の値上げを実施している。

宇部興産 CPLの7月契約価格、3カ月連続ステイ

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2021年7月21日

需給タイトがやや緩和も、ベンゼン市況が再上昇

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、7月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月と同額の2070ドル/tで決着した。これで5月から3カ月連続でステイとなっている。これまでアジア市場では、台湾大手メーカーのトラブルや定修により、ひっ迫感が続いていた。こうした中、ようやく台湾メーカーが稼働を再開してきたことで、ややタイトのレベルまで需給バランスが改善している。ただ、

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