宇部興産 CPL6月契約価格、前月と同額で決着

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2021年6月18日

ベンゼン市況軟化も、需給タイトが価格を下支え

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、6月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月と同額の2070ドル/tで決着した。

 6月のベンゼンACPが前月比25ドル安の970ドル/tに弱含んだことに加え、主要な輸出先である台湾市場は長引いていた定修が終了し稼働が再開してきたこともあり、需要家の買い気配は以前に比べ強くない。しかし、域外品の流入も少なく需給タイトが継続していることから、ロールオーバーとなっている。スプレッドについても、

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三菱ケミカル 無水マレイン酸を値上げ、採算是正を図る

2021年6月18日

 三菱ケミカルは17日、無水マレイン酸について、7月1日出荷分から値上げすることを決定し、取引先との交渉を開始すると発表した。改定幅は「30円/kg」。

 昨今の無水マレイン酸および誘導品の堅調な需要により、国内の需給バランスがタイト化している。また、製造設備の維持費や物流費なども高騰している。こうした状況の中、同社は、採算是正と安定供給維持のため、同製品を値上げせざるを得ないと判断した。

塩ビ樹脂 今年2回目となる値上げ、早期決着図る

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2021年6月17日

川下の価格転嫁が進行中、交渉が長引く可能性も

 塩化ビニル樹脂(PVC)メーカー4社による原料高に対応した値上げが出揃い、早期決着に向けユーザーとの交渉が本格化している。各社は、5月下旬から6月初旬にかけて改定幅を「キロ10円/kg以上」または「12円/kg以上」で打ち出し、6月中旬から7月初旬の実施を目指している。しかし、PVCの値上げは今年に入り2回目となり、

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KHネオケム 酢酸エチルを値上げ、安定供給体制を維持

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2021年6月17日

 KHネオケムは16日、酢酸エチルについて6月21日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、「酢酸エチル-N」「酢酸エチル-T」とも、「15円/kg以上」となっている。

 原油・ナフサ価格の上昇を背景に原料価格が上昇し、また当該製品の海外市況も高騰している。同社は、安定供給を維持・確保するため今回、値上げせざるを得ないと判断した。

アジア石化市況 エチレン7週ぶり下落も高値維持

2021年6月15日

ベンゼンはやや軟化、スチレンモノマーは強含み

 アジア地域の5月第2週の石化市況では、エチレンは前週比10ドル安の1115ドル/tでの取引となった。3月第4週以来7週ぶりの下落となっている。アジア地域での定修やトラブル要因などにより前週まで上昇基調となっていたが、誘導品への価格転嫁が遅れていることから調整局面となった。ナフサとのスプレッドも7ドル縮小の514ドルと

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アクリロニトリル アジア市況は高止まりで推移

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2021年6月14日

需給タイトが継続、定修に加え域外品の流入減少

 ABS樹脂やアクリル繊維の原料であるアクリロニトリル(AN)は、足元のアジア市況が2500ドル前後と高値で推移している。大手メーカーの旭化成は、今年度上期の前提条件をAN2200ドル、原料プロピレンとのスプレッド1200ドルとしているが、足元では市況、スプレッドとも想定を上回っている状況だ。その背景として、寒波影響で米国メーカーがフォースマジュール(FM)を宣言して以降、世界的に需給バランスがタイト化していることが挙げられる。

 ANは、

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