日本ゼオン 合成ゴムの値上げを決定、採算是正を図る

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2020年8月4日

 日本ゼオンは3日、合成ゴムを8月17日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、「11~22円/kg」。

 同社の合成ゴム事業は、数十年にわたり生産を続けている。顧客への製品の安定供給と品質維持向上の期待に応えるため、製造設備老朽化に対する各種設備の更新、修繕を定期的に実施している。

 過去数年の環境・安全への世の中の要求が高まる中、同社はこうしたコストを自助努力で吸収する努力をしてきたが、昨今の経済環境の厳しさも重なり、全てを賄いきれないと判断した。

アジア石化市況 エチレン需要一服で前週並みに

2020年8月4日

ブタジエンが上昇基調を継続、芳香族は弱含み

 アジア地域の7月第3週の石化市況では、エチレンは、下値、上値とも前週並みの800~830ドル/tでの取引となった。5月以降、中国経済の回復に伴い上昇基調を強めてきたが、誘導品の需要が弱含んでおり、7月に入ってからは需要が一服している。センター各社の定修が終わったことや、また域外品の流入も続いていることから、この先、需給バランスがやや緩んでくるとの見方も出ている。

 スプレッドは、ナフサ市況が下落したことで “アジア石化市況 エチレン需要一服で前週並みに” の続きを読む

ENEOS 8月のベンゼンACPは前月比15ドル高

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2020年8月3日

 ENEOSは31日、8月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を440ドル/tで決着したと発表した。7月のアジアベンゼン市況は、米国向け輸出の停滞継続に伴うアジア需給の緩和懸念から前半は低調に推移した。しかし後半は、米国誘導品稼働の回復基調を受けた輸出再開の期待が高まったことにより上昇となった。

 なお、国内価格換算想定値は51.7円/kgになる。

塩ビ樹脂 8月のインド向け輸出、910ドル/tで決着

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2020年7月30日

経済活動が再開、モンスーン期入りも需要が増加

 塩ビ樹脂(PVC)の8月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比30ドル高のCFR910ドル/t、中国その他向けも同30ドル高の810ドル/tで決着した。台湾大手メーカーも、インド向け

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