JXTGエネルギー 5月のベンゼンACPは325ドル

,

2020年5月8日

 JXTGエネルギーは7日、5月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を325ドル/tで決着したと発表した。4月のアジア・ベンゼン市況は、原油価格に連動して前月比で下落。こうした市場環境を反映し、5月ACPは前月比10ドル/t安で決着した。

 なお、国内価格換算想定値は、39.9円/kgになる。

 

アジア石化市況 プロピレンは誘導品増加で反転

2020年4月28日

芳香族は原油高で上昇、SMはスプレッドが悪化

 アジア地域の4月第2週の石化市況は、OPECの減産期待が高まり、原油・ナフサ価格が持ち直したことから、芳香族を中心に上昇した。ナフサ市況は前週比6ドル高の193ドル/tと7週ぶりに反転している。エチレンは、下値ステイ、上値60ドル安の

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

塩ビ樹脂 5月のインド向け輸出、オファー価格なし

,

2020年4月27日

コロナ影響によりロックダウン、経済活動が停滞

 塩ビ樹脂(PVC)の5月分のアジア輸出価格は、インド向けがオファー価格なし、中国その他向けが前月比160~170ドル/t安のCFR630~640ドル/tで決着した。台湾大手メーカーも、インド向けオファー価格なし、中国向け

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

ポリスチレン 3月の内需は11カ月ぶりにプラス  

, ,

2020年4月22日

コロナ影響拡大、巣ごもり消費も先行き不透明に

 ポリスチレン(PS)は、3月に入り出荷量が増加している。スチレン工業会の発表によると、3月の内需(国内出荷)は前年同月比6%増の5万7400tとなり、昨年4月以来11ヵ月ぶりにプラスとなった。

 用途別に見ても、電機・工業用(同1%減)が

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

デンカ 5月1日からスチレン系シート3製品を値上げ

2020年4月22日

 デンカは20日、スチレン系シート3製品を5月1日出荷分から値上げすると発表した。値上げ幅は、「食品包材用スチレン系シート」と「デンカサーモシートBOPS」が「6円/㎏以上」、「電子包材用シート」(ECシート全グレード、CLCシート全グレード)が「6円/㎏」となっている。

 スチレン系シートの原料であるポリスチレンは、ベンゼン、ナフサ価格に連動し、価格が高騰している。同社はこれまでコスト改善に取り組んできたが、原料価格の値上がりは自助努力を超えるものであり、安定供給と事業継続を図るために今回の値上げを決定した。

アジア石化市況 エチレン110ドル安の400ドル/tに

2020年4月21日

芳香族も全面安、SMは反発しスプレッドが改善

 アジア地域の4月第1週の石化市況は、新型コロナウイルスによる感染が広まり世界経済にブレーキがかかる中、オレフィン・芳香族とも下落基調を継続した。原油価格が一段安になったことに連動し、ナフサ市況は前週比19ドル安の187ドル/tと、200ドル台割れを記録している。エチレンは、下値110ドル安、上値50ドル安の400~500ドル/tでの取引となった。

 大幅下落の要因として、ナフサ安に加え誘導品の需要減少が挙げられる。スプレッドも

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

WTI価格 需給悪化懸念で今年の最安値を記録

,

2020年4月17日

OPECプラス減産合意も、先行き不透明な状況

 世界の原油相場では、WTI価格が20ドル台の前半で推移している。世界経済悪化により需要減少が予測される中、OPECプラスの協調減産合意後も不安定な動きを続けている状況だ。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、人とモノの流れが寸断。自動車や飛行機といった移動手段が制限されたことや、生産活動が混乱したことなどにより、原油需要の減少懸念が高まり、WTIは2月以降下落基調を強めた。さらに3月初旬には、追加減産による原油価格の安定化を目指していたOPECプラスの協議が決裂し、継続してきた協調減産も破棄された。

 これまで、需給バランスの調整役を担っていたサウジアラビアが態度を一変し、シェアを獲得するため原油の値下げと増産を発表。これを受け、市場では先安観が一気に強まり、WTIは3月下旬に一時20ドル台を割り込む事態となった。これまでシェアを拡大してきたシェールオイルも採算が取れなくなり、破産に追い込まれる企業が出てくるなど、エネルギー産業に影響が拡大。

 こうした中、事態を重く見たトランプ大統領がサウジやロシアに減産を要請したことでWTIは反転、4月上旬には25ドルを上回った。さらにOPECプラスの協議に期待が集まったが、合意された970万BDの協調減産に市場は反応しなかった。

 その要因として、各国の減産の実効性に不安があることや、原油需要の減少に対し減産幅が不足していることが挙げられる。そのため、その後のWTIも再び弱含みとなり、15日には今年の最安値となる19.87ドルを記録した。

 今後についても、先行き不透明感が増大している。中国ではコロナ感染者が減少し経済活動が戻りつつあるが、欧米などでは感染が拡大し未だに収束のめどが立っていない。世界経済がさらに不安定になる可能性もあり、原油需要へのマイナス影響が懸念される。

 なお、国際エネルギー機関(IEA)が発表した4月の月報によると、コロナショックを折り込み、2020年の原油需要を前年比930万BDの減少と予測した。単月で見ると、4月は同2900万BD減少、5月は同2600万BD減少と大きく落ち込み、6月も同1500万BD減少と低水準となる見込み。ただ、年後半には回復が加速し始め、12月には同270万BDの減少になると見込んでいる。