三菱ケミカル 「ソアノール」関連製品を12月から値上げ

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2019年11月19日

 三菱ケミカルはこのほど、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂を12月1日出荷分から値上げすることを決定し、取引先との交渉を開始したと発表した。

 対象製品は「ソアノール」特殊グレードと「G‐ソアノール」「ソアレジン」「ソアライト」。値上げ幅は国内が「20円/kg」、アジアパシフィックは「0.18USドル/kg」。

 同社では対象商品に関して、徹底したコストダウンに取り組んできたが、自助努力だけでは物流費などのコスト増加による収益性悪化を吸収することが困難な状況になっている。旺盛な需要に対応した安定的な製品供給を継続するには採算是正が必要と判断し、製品価格の改定を実施することにした。

アジア石化市況 エチレンは11週ぶりに反転

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2019年11月19日

ベンゼンは下落基調、SMなど誘導品が需要減

 アジア地域の10月第四週の石化市況では、エチレンは8月第2週以来、11週ぶりに反転、下値が30ドル/t高、上値がステイの680~720ドル/tでの取引となった。

 米中貿易摩擦の影響でアジア市場は需給バラスが悪化。エチレンは下落基調を強め、前週に700ドル/t割れとなっていた。ただ急激に市況が下がったことで、割安感が出始め、ようやく買いが戻ったようだ。スプレッドも

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宇部興産 CPLの11月価格は前月比80ドル/t安

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2019年11月14日

中国需要が大幅に悪化、アジア市場に域外品流入

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、11月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比80ドル/t安の1400ドル/tで決着した。

 中国では国慶節休暇(10月1~8日)が明けても需要が戻らず在庫の消化が遅れていることに加え、これまで好調だった欧州市場が自動車向けを中心にナイロン需要が落ち込んでおり、余った玉がアジア地域などに流れ始めている。こうしたことから中国市場の需給バランスが大幅に悪化しており、CPL価格を大きく押し下げる結果となった。

 スプレッドについては、11月のベンゼンACPが前月比85ドル/t安となったことでやや持ち直したものの、事業環境は前月よりも厳しさを増している状況だ。

 こうした中、中国・SINOPECは、10月(下旬決め)の契約価格を

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