アジア石化市況 エチレンは反転980ドル/tに

2019年6月11日

 アジア地域の石化市況では、エチレンは8週ぶりに上昇し5月第3週は980~1005ドル/tでの取引となった。上値は15ドル高と4週ぶりに1000ドル/t台を回復している。同週はアジア石化会議が台湾で開かれ需要家は様子見ムードとなっていたが、トラブルや定修などの要因で玉確保の買いが入ったもようだ。

ナフサとのスプレッドも

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東洋スチレン ポリスチレン樹脂を7月1日納入分から値上げ

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2019年6月10日

 東洋スチレンは7日、ポリスチレン樹脂とポリスチレン難燃樹脂「トーヨースチロール」を、7月1日出荷分から値上げすることについて、需要家と交渉に入ったと発表した。

 値上げ幅はGPグレードとHIグレードが7円/kg以上、難燃グレードは17円/kg以上。

 4月以降、原油・ナフサ・ベンゼンと、主原料であるスチレンモノマーが値上がりし、難燃剤価格についても上昇傾向が継続、諸経費も高騰している。

 同社では引き続きコスト低減に取り組んでいるが、これらの価格上昇は自助努力をはるかに超えるもので、安定供給と事業継続を図るためには、適正な価格体系の確立が不可欠であることから、価格改定を実施することにした。

 

三井化学 フェノールを7月1日納入分から15円/kg以上値上げ

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2019年6月10日

 三井化学は7日、フェノールについて7月1日納入分から15円/kg以上値上げすると発表した。

 フェノール需要は世界で堅調な成長を続け、需給バランスはタイトな状況にある。一方で、生産維持・安定供給のための修繕費、物流費などのコストは上昇しており、同製品の事業収益を圧迫している。

 同社はあらゆるコストダウンに懸命に取り組んでいるが、このようなコスト上昇は自助努力により吸収できる水準を超えており、今後も安定供給を継続的に維持するため、今回の価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

WTI価格 今年1月以来の51ドル台に下落

2019年6月10日

 世界の原油相場では、WTI価格は急激な下落局面となっている。

 5月末には53ドル台まで下落し、今月5日には今年1月以来となる51ドル台を記録した。4月下旬には66ドル台とピークを付けたが、わずか50日足らずで

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DIC ポリスチレンとスチレン系製品を7月から値上げ

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2019年6月7日

 DICは6日、ポリスチレン(PS)製品およびスチレン系製品について、7月1日納入分から値上げすると発表した。

 対象製品は「ディックスチレンGPPS」「ハイブランチ」「ディックスチレンHIPS」「エラスチレン」で、改定幅は各製品とも7円以上/kgとなっている。

 昨今の原油価格の上昇に伴い、国産ナフサ価格・ベンゼン価格が高騰し、PSの原料価格も継続して上昇している。同社は引き続き自助努力によるコスト吸収に注力しているが、原料価格の上昇を吸収することは極めて困難な状況にあり、今後の安定供給と事業継続を図るためには、今回の価格改定が避けられないと判断した。