プライムポリマー PEとPP値上げ、原料高で来月から

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2023年9月6日

 プライムポリマーは5日、ポリエチレン(HDPE、LLDPE)とポリプロピレン(PP)を、10月1日納入分から「15円/kg以上」値上げすると発表した。

 OPECプラスの協調減産、サウジアラビアなどの自主減産に伴う原油価格上昇に加え、日米の金利差を主要因とした円安影響もあり、国産ナフサ価格は7万2000円/klを超える水準で推移すると見込まれている。

 同社は厳しい経済環境の下、あらゆるコストダウンに取り組んでいるが、コストの上昇は自助努力により吸収できる水準を超えていることから、価格改定せざるを得ないと判断した。なお、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は、改定幅を修正する場合もあるとしている。

アジア石化市況 ナフサ高でエチレンは上昇基調に

2023年9月5日

芳香族3製品とも強含み、SMは海外市況が急騰

 アジア地域の7月第3週の石化市況では、エチレンは前週比15ドル高の765ドル/tで取引された。誘導品市場が盛り上がりを欠く中、ナフサ価格の上昇が、押し上げ要因となっている。スプレッドは

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三井化学 フェノール、アセトンなど関連七製品を値上げ

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2023年9月5日

 三井化学は4日、フェノールやアセトンとその誘導品など全7製品を10月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品は、フェノール、アセトン、α‐メチルスチレン、IPA(イソプロピルアルコール)、MIBK(メチルイソブチルケトン)、ビスフェノールA、エポキシ樹脂「エポミック」。改定幅は「15~165円/kg」。

 対象製品については、近年の修繕費上昇に伴う固定費の上昇、C重油やLNGなど燃料油上昇による用役コストの上昇、さらにはドライバー不足による物流費の上昇を受け、サプライチェーン全体のコストが大幅に上昇している。

 同社はあらゆるコストダウンに取り組んでいるが、こうしたコスト上昇は自助努力により吸収できる水準を超えていることから、安定供給を持続的なものとするためには、価格是正を含め、価格改定せざるを得ないと判断した。

 

塩ビ 9月のインド向け輸出価格、2ヵ月連続で上昇

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2023年9月4日

中国品や米国品が減少、先高観で需要家が玉確保

 塩ビ樹脂(PVC)の9月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比70ドル高の950ドル/t、中国その他向けが同70ドル高の885ドル/tで決着した。両地域とも2ヵ月連続で上昇し、インド向けは5ヵ月ぶりに900ドル台を回復している。中国品や米国品の流入が弱まり、先高観が強まったことが背景にある。

 台湾大手メーカーはインド向け

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ENEOS 9月のベンゼンACP、前月比55ドル高

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2023年9月4日

 ENEOSは1日、9月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を「950ドル/t」で決着したと発表した。2ヵ月連続の上昇。

 8月のアジアベンゼン市況は、引き続きエチレン装置や不均化装置の稼働調整に加え、ガソリン向けアロマ需要も根強かったことから、ややタイトに推移した。こうした市場環境を反映し、9月ACPは前月比55ドル/t高で決着した。

 なお、国内価格換算想定値は、「144.9円/kg」(前月比13.5円高)となる。

ベンゼンACP(アジア契約価格)の推移