ポリオレフィン 各社相次ぎ値上げ、原料高に対応

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2023年9月21日

ナフサ急騰と円安が要因、4Qは7万5000円超も

 ポリオレフィンメーカー各社は、ナフサ高に対応した値上げを8月下旬から相次いで発表している。

 改定幅を見ると、ポリエチレン(PE)では、

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アジア石化市況 エチレン10週ぶりに800ドル回復

2023年9月20日

ベンゼンは上昇基調を継続、SMも5週連続上昇

 アジア地域の8月第1週の石化市況では、エチレンは前週比20ドル高の800ドル/tで取引された。5月第4週以来10週ぶりに800ドル台を回復している。原油・ナフサ価格の上昇が押し上げ要因となっているが、誘導品需要の低迷から実需は強くない。スプレッドは

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東ソー PE樹脂全製品を値上げ、ナフサ上昇に対応

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2023年9月20日

 東ソーは19日、ポリエチレン(PE)樹脂全製品について、10月1日納入分から値上げすると発表した。

 対象製品は、低密度PE「ペトロセン」、直鎖状低密度PE「ニポロン‐L」「ニポロン‐Z」、超低密度PE「LUMITAC」、高密度PE「ニポロンハード」「ニポテック」、エチレン酢酸ビニル共重合体「ウルトラセン」、ポリオレフィン系接着性樹脂「メルセン」、高溶融張力PE「TOSOH‐HMS」で、改定幅は「20円/kg以上」となっている。

 PE樹脂の主原料である国産ナフサ価格は、産油国の減産継続を背景とした原油価格の大幅な上昇と円安の影響により、さらなる上昇が見込まれている。同社は徹底したコスト削減に努めているが、こうした急激なコスト事情の悪化は自助努力のみで吸収することが極めて困難であることから、今後の安定供給を図る上でも価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

ジェイ・プラス フタル酸系可塑剤を値上げ、10月から

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2023年9月19日

 ジェイ・プラスは15日、フタル酸系可塑剤(DOP、DINP)について、10月1日以降納入分から値上げすると発表した。改定幅はいずれも「34円/kg以上」。

 原油・ナフサ価格が騰勢を強めており、第4四半期(10―12月期)の国産ナフサ価格は7万6000円/klを超える水準が見込まれている。また、主原料であるフタル酸は、粗原料である混合キシレンの市況高騰や、フタル酸製造に関わるユーティリティ、設備修繕費といった加工費上昇に伴い価格が大幅に上昇していることに加え、物流費の上昇も、収益を圧迫している。

 こうした状況下、同社は、今後も原料を確保し現状の供給を維持していくためには、価格改定せざるを得ないと判断した。