旭化成 スチレン系特殊透明樹脂などを値上げ

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2018年10月10日

 旭化成は9日、スチレン系特殊透明樹脂などを15日出荷分から値上げすると発表した。

 対象製品はスチレン系特殊透明樹脂が「アサフレックス」、スチレン系熱可塑性エラストマーが「タフプレン」「アサプレンT」など、水添スチレン系熱可塑性エラストマーが「タフテック」「S.O.E.」などで、値上げ幅は各製品とも15円/kg以上となっている。

 ナフサやブタジエン、スチレンモノマーなどの原料市況の上昇を背景に、対象製品の製造コストは、自助努力の範囲を超えて大幅に上昇している。こうした中で、同社は製品の安定供給維持のためには、価格改定を実施せざるを得ないと判断し、今回の値上げを決定した。

東海カーボン カーボンブラック全品種を値上げ

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2018年10月10日

 東海カーボンは9日、カーボンブラック全品種を11月1日納入分から10.5円/kg値上げすると発表した。

 カーボンブラックの原料油価格は継続的に上昇しており、大幅なコスト増となっている。

 同社は、自助努力によるコスト削減だけでは吸収することが困難であると判断し、今後の安定供給を継続するため、今回の価格改定を決定した。

宇部興産 ナイロン6とナイロン66を値上げ

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2018年10月9日

 宇部興産は5日、ナイロン6とナイロン66樹脂製品価格の値上げを15日出荷分から行うことを決定し、ユーザーとの交渉を開始すると発表した。

 値上げ幅はナイロン6が50円/kg、ナイロン66が70円/kg。同製品の値上げを表明するのは、ナイロン6は昨年4月以来、ナイロン66は今年5月以来となる。

 主原料価格の上昇を製品価格に転嫁し、事業収益の改善を行うことが目的。ナイロン6は主にフィルム製品や自動車部品に使われ、ナイロン66は主に自動車部品などに使われている。

デンカ クロロプレンゴムを11月1日出荷分から値上げ

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2018年10月9日

 デンカは5日、クロロプレンゴム「デンカクロロプレン」を、11月1日出荷分から44円/kg以上値上げすると発表した。

 耐熱性・耐オゾン性・耐油性のバランスに優れ、世界中で様々な用途に使用されているクロロプレンゴムは、国内外で需要が増加しており、昨年来すべての需要には対応できない状況が続いている。

 同社では原燃料や物流費の高騰に対し、徹底した合理化を実施しているが、製品の安定供給と事業の維持継続を目的に、価格改定を実施することにした。

ポリオレフィン大手 原料高騰で値上げ打ち出し採算是正図る

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2018年10月5日

 大手ポリオレフィンメーカーの原燃料高やコスト高に対応した値上げが打ち出され、10月中旬以降からの実施に向けユーザーとの交渉が本格化している。

 ポリエチレンでは、日本ポリエチレンが改定幅10円/kg以上で今月15日納入分から、プライムポリマーが15円/kg以上で今月22日納入分からの値上げを発表。同様にポリプロピレンでは、日本ポリプロが12円/kg以上で今月15日納入分から、プライムポリマーが15円/kg以上で今月22日納入分からの値上げを発表した。

 大手である両社が値上げに動いたことで、他のポリオレフィンメーカーも近いうちに値上げを打ち出すことになりそうだ。

 今回の値上げの背景として、

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新日本理化 フタル酸系可塑剤を21日納入分から値上げ

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2018年10月5日

 新日本理化は4日、フタル酸系可塑剤を21日納入分から24円/kg以上値上げすると発表した。対象製品はDBP、DOP、DINPとその他フタレート。

 同社は6月に原油・ナフサの高騰による原料高を受け、7月2日納入分からの価格改定を発表し、決着させている。

 しかし、その後も中東の地政学的リスクなどを背景に急騰する原油・ナフサ価格が、同社の収益を大きく圧迫している状況だ。

 このような環境の下、新日本理化は、コスト上昇分を自助努力のみで吸収することは非常に困難だと判断。今後の安定供給と事業継続のため、今回、価格改定の実施を要請せざるを得ないと判断した。

 なお、原料などの変動状況によっては、再度の価格改定が検討される模様である。