新日本理化 フタル酸系可塑剤を値上げ、採算是正が急務

,

2024年4月15日

 新日本理化は、フタル酸系可塑剤を4月22日納入分から値上げする。対象製品と改定幅は、バルク品(ローリー)のDOPが「36円/kg以上」、DINPが「48円/kg以上」、包材品(ドラム・缶)のDOPが「46円/kg以上」、DINPが「58円/kg以上」。

 対象製品については、直近の国産ナフサ価格高騰などを要因に、主原料価格の上昇が続く。加えて、修繕費や物流費、人手不足による人件費の上昇なども重なり、同社の収益を圧迫している。こうしたコストの上昇は自助努力で吸収できる水準を大きく超えていることから、今後も顧客への安定供給を継続するためには値上げせざるを得ないと判断した。

積水フーラー 接着剤製品を値上げ、各種コストが上昇

,

2024年4月12日

 積水化学工業とH.B.フーラーカンパニーの合弁会社である積水フーラーは11日、接着剤製品全般について5月1日出荷分より順次値上げすると発表した。改定幅は「10%以上」。

 主原料である石油系原材料などの価格が上昇を続けていることに加え、法改正や人材不足による物流コストの上昇、人件費やエネルギーコストなど諸経費の上昇も続く。同社は、自助努力での対応が困難な状況にあることから、製品の安定供給を図るため、値上げを決定した。

 

積水化学工業 塩化ビニル管などを値上げ、製造原価が上昇

, , , ,

2024年4月12日

 積水化学工業は11日、塩化ビニル管、建築設備配管製品、プラント製品、強化プラスチック複合管について、5月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、塩化ビニル関連製品の塩化ビニル管全般が「15%以上」、塩ビ継手、塩ビマス、および関連製品が「8%以上」。建築設備配管関連製品が「10%以上」。プラント関連製品が「10%以上」。強化プラスチック複合管関連製品が「5%以上」。

 昨今、諸原料、仕入部品、副資材の値上げ、エネルギーコストの高騰が相次ぐ。併せて、人材確保に向けた賃上げ、物流コストの増加により製造原価の上昇が著しい。同社はこれまで、コスト削減や事業効率化を鋭意推進してきたが、自助努力の限界に達したことから、今回、値上げを決定した。

アジア石化市況 エチレンは各社稼働上昇で先安観

2024年4月11日

芳香族は3製品とも下落、SMはスプレッド改善

 アジア地域の3月第1週の石化市況では、エチレンは前週比20ドル安の945ドル/tで取引された。エチレンセンター各社が、スプレッドの改善により稼働を高めたことが背景。市場に先安観が強まり、需要家が様子見となっている。スプレッドは

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

クラレ PVAなど4製品値上げ、15日出荷分から実施

, ,

2024年4月11日

 クラレは10日、ポリビニルアルコール(PVA)樹脂「クラレポバール」「エルバノール」、PVA系樹脂「エクセバール」「モビフレックス」の4製品について、4月15日出荷分から国内外で値上げすると発表した。改定幅は、国内向けが「40円/kg」、アジアパシフィック、北米・南米、中東・アフリカ向けがいずれも「0.3米ドル/kg」、欧州向けが「0.3ユーロ/kg」。

 対象製品の各種コストの上昇は、同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるものとなっている。こうした状況下、採算改善を行い、安定供給を維持するために、価格改定の実施を決めた。

三洋化成工業 ポリウレタン原料を値上げ、原料費など高騰

, ,

2024年4月10日

 三洋化成工業は9日、ポリウレタンなどの主原料であるポリプロピレングリコール(PPG)とポリマーポリオール(POP)を値上げすると発表した。改定幅は、国産ナフサ価格変動分以外でいずれも「25円/kg以上」。4月1日出荷分からすでに実施を開始した。

 対象製品については、原料費、副資材や用役・物流費、製造に関わる設備の維持補修費などのコストが急激に増加している。同社ではこれまで様々なコスト削減に取り組んできたが、これらのコスト増加は自助努力で吸収できる水準を超えており、安定供給を継続するためにも価格改定せざるを得ないと判断した。