住友化学 PEとPPを値上げ、コスト上昇に対応

, ,

2023年4月3日

 住友化学はこのほど、ポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)について、4月14日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、PEおよびPPの気相法が「8円/kg」、PEの高圧法が「15円/kg」。

 ウクライナ情勢などを背景に燃料価格が高騰しており、工場で使用する電力・蒸気などの用役費が大幅に上昇している。特に製造過程で多くのエネルギーを必要とする高圧法の製品は、気相法と比べ影響が大きい。また、副原料の価格も高騰している。こうした中、同社は、これらの大幅なコスト増加は自助努力だけでは吸収し得ないことから、安定供給を継続するために、価格改定の実施を決定した。

ポリオレフィン各社 コスト上昇分の転嫁が急務

, ,

2023年4月3日

ナフサ価格は弱含み、用役費の高騰が収益を圧迫

 ポリオレフィン各社は、3月に入ってからポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)の値上げを相次いで発表し、需要家との交渉が本格化している。

 改定幅を見ると

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

旭化成 PE全製品を値上げ、用役費などコストが上昇

,

2023年3月31日

 旭化成はこのほど、ポリエチレン(PE)全製品について、4月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、「サンテック‐LD」「サンテック‐HD」「サンテック‐EVA」および「クレオレックス」で、改定幅はいずれも「10円/kg以上」。

 原油、ナフサをはじめとする商品相場は、景気回復期待による上昇予想がある一方で、欧米での金融不安拡大による景気減速懸念が台頭し、先行き不透明な状況にある。しかし、電力をはじめとする用役の高止まりは確実視され、資材価格および人件費の高騰による影響で製造設備の維持、補修費用も大幅に増加している。

 こうした厳しい経済環境下において、同社は、あらゆるコストダウン、合理化に取り組んでいるものの、これらのコスト上昇分を自助努力で吸収することは極めて困難なことから、値上げせざるを得ないと判断した。

サン・トックス ポリオレフィンフィルムを値上げへ

,

2023年3月28日

 サン・トックス(レンゴー66%、トクヤマ34%)はこのほど、OPPフィルムおよびCPPフィルムの全製品について、4月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「500㎡あたり300円以上(厚み20㎛相当品)」。昨年9月に打ち出した値上げ幅を修正しての改定となる。

 エネルギーコストの大幅な上昇や副資材価格、物流費の上昇に加え、原料価格も値上がりしている。同社は、こうしたコストの上昇が自助努力で吸収できるレベルをはるかに超えていることから、顧客へ安定して製品を供給するため、価格改定の実施を決定した。

積水化成品工業 発泡PSシートを値上げ、コストが上昇

,

2023年3月28日

 積水化成品工業はこのほど、発泡ポリスチレンシート(PSP)について、4月1日出荷分から値上げすることを決定し、需要家との交渉を開始したと発表した。改定幅は、一般原反・ラミネート原反ともに「10円/kg以上」。

 PSの主原料となるナフサ・ベンゼン価格は円安局面の継続で高止まりの様相を見せている。また、エネルギーコストやその他副原材料なども値上がりしている。同社は、これらのコスト上昇を、自助努力だけで吸収することは限界があるため、安定供給と事業継続の観点から今回の値上げを決定した。なお、同社は昨年11月に「5円/kg以上」の値上げを実施しており、その分を合わせると「15円/kg以上」の値上げとなる。

アジア石化市況 エチレン5ヵ月ぶり900ドル台に

2023年3月28日

芳香族3製品は反落、スチレンモノマーも一段安

 アジア地域の2月第3週の石化市況では、エチレンは前週比30ドル高の925ドル/tで取引された。春節休暇が明けたことで2月は3週連続で上昇しており、

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について