アジア石化市況 エチレン・プロピレンは前週並み

2021年1月7日

ベンゼンは3週ぶりに反落、SMは900ドル/t割れ

 アジア地域の12月第2週の石化市況では、エチレンは下値、上値ともステイの950~1000ドル/tでの取引となった。春先から停止していたナフサクラッカーが再開され需給バランスのタイト感が緩和されつつあり、先安観から需要家が様子見となった。スプレッドは、

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塩ビ樹脂 1月のインド向け輸出は150ドル上昇

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2020年12月24日

世界的に需給タイト継続、玉確保の動きが強まる

 塩ビ樹脂(PVC)の1月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比140~150ドル高のCFR1450~1460ドル/t、中国・その他向けも同60ドル高の1160ドル/tで決着した。

 台湾大手メーカーも、インド向け “塩ビ樹脂 1月のインド向け輸出は150ドル上昇” の続きを読む

アジア石化市況 エチレン上値は1000ドル/tを回復

2020年12月22日

ベンゼンは一段高で600ドル台、SMは大幅下落

 アジア地域の12月第1週の石化市況では、エチレンは下値ステイ、上値10ドル高の950~1000ドル/tでの取引となった。上値が1000ドルを回復したのは2019年5月以来となる。春先から停止していたナフサクラッカーが再開されたことで、ナフサクラッカーのトラブルで強まっていた先高観が収まりつつある。また、需要家の間で玉を確保する動きが一巡したこともあり小幅な値動きとなった。 ナフサとのスプレッドは “アジア石化市況 エチレン上値は1000ドル/tを回復” の続きを読む

宇部興産 CPLの12月価格、前月比170ドル高

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2020年12月18日

 需給バランスがタイト、原料ベンゼン高騰も要因

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、12月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比170ドル高の1410ドル/tで決着した。上昇幅が100ドル以上となったのは6月以来となる。これで、4か月連続の上昇となったが、その間に380ドルも急騰している状況だ。

 中国の経済活動の回復に伴い、ナイロン需要が活況を呈している。特に商用車用のタイヤコードや、自動車用のエンジニアリングプラスチック、食品用フィルムといった用途が好調となっているもよう。こうした中、域内メーカーのトラブルや定修などにより供給が絞られたことで、需給バランスがタイト化。これに加え、原料ベンゼン価格が上昇基調を強めていることも、市況を押し上げる要因となった。スプレッドについても、

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ウレタンMDI スポット市況は高水準を継続

2020年12月16日

足元ではやや弱含み、来年以降の市場動向注目

 ウレタン原料であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)は、一時期のタイト感が緩和されつつあるものの、好環境を継続。足元の市況はモノメリックが3400ドル/t、ポリメリックが2500~2600ドル/tとなっており、依然として高水準を維持している状況だ。

 MDIは上期(4-9月期)に、コロナ禍の影響により需要が大きく減退し市況も低迷していた。しかし、コロナ禍から脱した中国で需要が急回復する中、欧米メーカーにトラブルが発生し、需給バランスが一気にタイト化。市況は上昇基調を強め、11月中旬には、モノメリックで3500~3600ドル/t、ポリメリックは2700ドル/tとなった。その後、海外でのトラブル解消や、アジア地域の定修が明けてくることもあり、市況はやや軟化傾向となっている。

 こうした中、MDIのスプレッドも大きく改善している。原料であるベンゼン価格(ACP)は、3Q(7-9月期)平均で436.7ドル/t、4Q平均で486.7ドル/tと上昇し、2Q(4-6月期)の急落(平均358.3ドル/t)から回復基調を強めている。ただ、MDI市況の上昇ペースが大きく上回っているため、12月のACP(575ドル/t)で換算した足元のスプレッドは、モノメリックで2800ドル/t程度、ポリメリックで1900ドル/t程度と、上期(モノメリック1000ドル/t程度、ポリメリック750ドル/t程度)に比べ大幅に伸長している。特にモノメリックは10月からスプレッドがさらに拡大しており、MDIメーカーにとって想定以上に収益に貢献している状況だ。

 今後については、しばらく市況が大きく崩れるとの見方は少ない。その要因として、トラブルが発生した欧米メーカーの生産が完全に戻っていないことに加え、経済活動の再開に伴い自動車用途をはじめ堅調な需要が続いていることが挙げられる。ただ、中国において住宅向け断熱材用途は冬の不需要期に入っていくことや、欧米などではコロナ禍が再拡大しており経済が冷え込むことが懸念材料。近年、MDI市況は外部環境によって乱高下しやすい状況が続いており、来年1Q(1-3月期)の市場動向が注目される。

 

アジア石化市況 エチレンは950ドル/tに上昇

2020年12月15日

ブタジエンは高レベルを継続、SMは再び反転

 アジア地域の11月第4週の石化市況では、エチレンは下値40ドル高、上値5ドル高の950~990ドル/tでの取引となった。11月第1週からの上昇ペースは鈍ったものの、3週連続の上昇となっている。前週に引き続き、アジア地域では相次いでナフサクラッカーのトラブルが発生したことで、需要家の間で玉を確保する動きが出ている。ただ春先から停止していたナフサクラッカーの再開が予定されていることもあり、上昇幅は抑えられた。

 ナフサとのスプレッドは

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ENEOS 12月のベンゼンACPは前月比115ドル高

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2020年12月2日

 ENEOSは1日、12月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を575ドル/tで決着したと発表した。11月のアジアベンゼン市況は、原油の上昇に加え、経済回復による誘導品需要の高まりを受けて前月比上昇した。こうした市場環境を反映し、12月ACPは前月比115ドル/t高で決着した。

 なお、国内価格換算想定値は、64.9円/kgとなる。

アジア石化市況 エチレンは4週ぶりに800ドルを回復

2020年12月1日

ブタジエンは前週並み、SMは1100ドルを突破

 アジア地域の11月第2週の石化市況では、エチレンは下値60ドル高、上値50ドル高の800~850ドル/tでの取引となった。前週まで弱含みの展開が続いていたが、7週ぶりに反転し、下値は4週ぶりに800ドル/tを回復している。米国大統領選が終了し、原油・ナフサ価格が上昇傾向となる中、アジア地域ではクラッカーで火災事故が発生。堅調な誘導品需要を背景に供給不安が高まり、市況を大きく押し上げる結果となった。

 ナフサとのスプレッドも

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塩ビ樹脂 12月のインド向け輸出、110ドル上昇

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2020年11月30日

世界的に需給タイト継続、コンテナ不足も要因に

 塩ビ樹脂(PVC)の12月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比110ドル高のCFR1310ドル/t、中国その他向けも前月比40ドル高の1100ドル/tで決着した。

 台湾大手メーカーも、インド向け

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