クラレ 耐熱性ポリアミド樹脂を値上げ、安定供給を維持

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2022年6月2日

 クラレは1日、耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」を6月15日出荷分から国内外で値上げすると発表した。改定幅は、フィラー強化銘柄が国内「30円/kg」、海外「0.30米ドル/kg」、ガラス繊維強化ハロゲン難燃銘柄が国内「80円/kg」、海外「0.80米ドル/kg」、ガラス繊維強化ノンハロゲン難燃銘柄が国内「50円/kg」、海外「0.50米ドル/kg」。

 対象製品の主要原材料や物流費用などを含めたコスト上昇は、同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を超えてきている。こうした状況下、安定供給を維持するためには価格改定の実施が必要だと判断した。

東ソー エチレンアミンを値上げ、内外価格差が拡大

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2022年6月2日

 東ソーは1日、エチレンアミン全品種について、7月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格から50%以上」。

 エチレンアミンの世界需要は、アジアを中心に堅調に伸長しており、一部では供給不足が懸念されている。一方、主要原燃料の価格が大幅な上昇を継続する中、海外市況は大幅に上昇し、内外価格差も拡大を続けている。

 こうした中、同社は、今後も安定供給を継続するために、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

DIC フェノール樹脂と尿素メラミン樹脂を値上げ

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2022年6月1日

 DICは31日、子会社であるDIC北日本ポリマが、フェノール樹脂および尿素メラミン樹脂製品について、6月15日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、フェノール樹脂の固形分100%が「45円/kg」、尿素メラミン樹脂の溶液が「15~30円/kg」。なお諸経費分(ユーティリティや物流コスト、容器価格)は別途加算される。

 今年3月に価格改定を実施したが、4月以降も原油価格や、主原料となるベンゼン、フェノール、メタノール、尿素、メラミンなどの価格が高騰している。さらにユーティリティーや物流コスト、容器価格も上昇し、樹脂原材料を取り巻く環境は一層厳しさを増している。

 同社は、引き続き自助努力による吸収を続けているが、昨今のコスト上昇を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と事業継続を図るために、価格改定が避けられないと判断した。

アジア石化市況 ナフサ高もエチレン軟化傾向続く

2022年5月31日

ベンゼンは小幅下落、キシレンは上昇基調を継続

 アジア地域の4月第3週の石化市況では、エチレンは前週比45ドル安の1310ドル/tでの取引となった。ナフサ価格が一段高になったにもかかわらず、2週連続で軟化する結果となっている。スプレッドも

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東レ テキスタイル(織・編物)を値上げ、コストが上昇

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2022年5月31日

 東レは30日、婦人・紳士衣料、スポーツ衣料、ユニフォームおよび裏地・資材の各分野へ販売するテキスタイル(織・編物)について、7月の新規契約分から値上げを実施すると発表した。改定幅は、「現行のアパレル入り価格比10~20%」。

 合繊用原料や天然素材、粗原料の価格動向は、昨年以降高値圏での推移が続いている。また、原油価格は世界的な景気回復に伴う需要増と産油国による増産抑制、ウクライナ情勢を起因とする供給懸念に加え急激な円安の進行により、当面の間、高止まりが見込まれている。こうした状況を背景に、合繊原料や天然素材、粗原料、燃料、荷資材、薬剤、油剤、輸送費などが上昇し、今後のコスト上昇や高止まりが改善する見通しは立っていない。

 こうした中、同社は、固定費および比例費のあらゆる項目について徹底的な費用削減・効率化の自助努力を続けているものの、現在のコスト上昇は自助努力で吸収できる範囲を超えていることから、国内外生産基盤の維持、安定した品質での商品供給や、さらなる高付加価値品の開発・提案を行う体制の推進のため、今回の値上げ実施を決定した。

東海カーボン ファインカーボン製品を値上げ、安定供給を維持

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2022年5月31日

 東海カーボンは30日、ファインカーボン全製品(グループ会社製品を含む)について、7月から値上げすると発表した。改定幅は「10%」。

 輸送費、原料・燃料費などの製造費用が大幅に上昇していることに加え、同社では、拡大する需要に対応するため設備投資を進めている。同社は、自助努力によるコスト削減だけでは吸収することが困難になったことから、今後の安定供給継続のためにも値上げせざるを得ないと判断した。

三菱ケミカルHDグループ 無水マレイン酸を値上げ、採算是正を図る

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2022年5月31日

 三菱ケミカルHDグループは30日、無水マレイン酸について、6月1日出荷分から値上げを実施することとし、取引先との交渉を開始すると発表した。改定幅は、「30円/kg」。

 昨今の無水マレイン酸および誘導品の旺盛な需要により、国内の需給が逼迫している。こうした中、同社は、採算是正と安定供給維持のため、値上げせざるを得ないと判断した。

昭和電工 塩素化ポリエチレン値上げ、原料高騰に対応

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2022年5月27日

 昭和電工は26日、合成樹脂の一種である塩素化ポリエチレン「エラスレン」について、国内販売価格を6月16日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、粉末およびシートとも「70円/kg以上」。

 当該製品を取り巻く事業環境は、昨今の原燃料高を背景としたポリエチレンをはじめとする原料や電力コストなどの高騰により、厳しい状況が続いている。同社は、これまで生産の合理化によるコストダウンに努めてきたが、今後も安定供給を維持するためには、値上げせざるを得ないと判断した。

昭和電工 塩酸を7月から値上げ、電力コストなどが上昇

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2022年5月26日

 昭和電工は25日、塩酸を7月1日納入分から値上げする、と発表した。改定幅は「5円/kg以上」。

 塩酸を取り巻く事業環境は、昨今の原油高を背景とした急激な電力コストや輸送費などの上昇に伴い、厳しい状況が続いている。同社は、製造原価の低減や物流の効率化などによるコストダウンに努めてきたが、製品の安定供給体制を維持するためには、値上げせざるを得ないと判断した。