クラレ PVA繊維2製品を値上げ、採算改善を図る

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2020年12月25日

 クラレは24日、ポリビニルアルコール(PVA)繊維である「ビニロン」と「クラロン K-Ⅱ」を、来年1月1日出荷分から国内外とも値上げすると発表した。改定幅は、現行価格から「10~20%アップ」。

 人手不足やコンテナ不足による物流費の高騰や、設備の維持・更新費用の増加などに伴い、製造コストが上昇しており、今後もこの傾向が続くと見込まれる。こうした中、同社は、これまで採算改善に取り組んできたが、これらのコスト上昇は自助努力による吸収の範囲を超えるものとなっており、安定供給を維持するために、今回の価格改定の実施を決定した。

クラレ 人事①(2021年1月1日)

2020年12月24日

[クラレ・人事①](2021年1月1日)▽CSR本部長兼同本部CSR部長井出章子【管理部門】▽総務・人事本部人事部主管(大阪駐在)兼同本部大阪総務部主管福原敬二▽同本部大阪総務部長兼クラレ健康保険組合野本健司▽同本部人材開発部主管(大阪駐在)玉置孝二▽経理・財務本部IT統括部運用・技術グループリーダー兼経営企画室主幹(大阪駐在)高原泰弘▽購買・物流本部原料部長上田浩司【研究開発本部】▽企画管理部長田村興造▽新事業管理部長兼アクア事業推進本部企画管理部長兼研究開発本部企画管理部管理グループリーダー仲野秀樹▽知的財産部長中川直▽くらしき研究センター酢ビ系高分子研究所長兼電池材料研究所長前川一彦▽つくば研究センター高分子材料研究所長鍛冶屋敷強▽ベクスター事業推進部長(倉敷駐在)西山正一【アクア事業推進本部】▽技術統括グループリーダー小松賢作▽海外営業部長(大阪駐在)兼企画管理部マイクロフェード管理グループ主管兼クラレアクア営業部長白木国広。

クラレ コンバーティングテクノロジー総合展に出展

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2020年12月21日

 クラレは現在開催中の、「コンバーティングテクノジー総合展2021」のオンライン展示会に出展している。同社グループの素材と技術を紹介しており、ウェブを通じて担当者との面談を行える。

 公式サイト(https://www.convertechexpo.com/index.html)「新機能性材料展」内のマテリアルゾーンで、①アクリル系ブロック共重合体「クラリティ」、②ウェットワイパー「オキシガード」、③混抄紙コンポジット(開発品)、④液状酸素吸収剤「DPNG」(開発品)、⑤新規架橋剤・UV硬化促進剤「IPEMA」(開発品)、⑥新規耐熱性ポリアミド樹脂(開発品)などを展示中だ。来年1月15日まで開催。

クラレ 人事(2021年1月1日)

2020年12月9日

[クラレ・人事](2021年1月1日)▽会長伊藤正明▽社長川原仁▽ビニルアセテート樹脂カンパニー管掌ビニルアセテートフィルムカンパニー管掌、代表取締役専務執行役員早瀬博章▽機能材料カンパニー長、取締役常務執行役員髙井信彦▽研究開発本部担当アクア事業推進本部担当、専務執行役員柏村次史▽繊維カンパニー長補佐(出向予定倉敷中央病院)、執行役員中村育雄▽ビニルアセテート樹脂カンパニー長兼同カンパニーポバール樹脂事業部長、同役員渡邊知行▽同カンパニー長補佐(倉敷国際ホテル社長就任予定)、同役員山口勝正▽機能材料カンパニー環境ソリューション事業部長兼カルゴン・カーボン・コーポレーション社長、同役員スティーヴンR.ショット▽社長付(2021年3月常勤監査役就任予定)、同役員上原直哉▽CSR本部担当補佐管理部門担当補佐兼同部門総務・人事本部長、同役員藤波智▽機能材料カンパニー環境ソリューション事業部事業部長補佐大塚清人▽ビニルアセテート樹脂カンパニーエバール事業部長下浩幸▽クラレノリタケデンタル社長補佐兼同社CTO有川清之▽ビニルアセテートフィルムカンパニー長藤原純一▽研究開発本部長佐々木繁▽機能材料カンパニーメディカル事業部長兼クラレノリタケデンタル社長山口里志▽繊維カンパニー生産技術統括本部長吉岡謙一▽鶴海事業所長柏木俊二▽クラレヨーロッパ副社長井上淳▽研究開発本部くらしき研究センター長須郷望▽イソプレンカンパニーエラストマー事業部長岸井史郎▽機能材料カンパニー生産技術統括本部長社秀樹▽繊維カンパニークラリーノ事業部長熊野敦▽鶴海事業所長補佐安藤義幸▽経営企画室担当補佐スタンリーフクヤマ▽エバールヨーロッパ社長ベーレンドブーツマ。

クラレ TCFD提言に賛同、環境負荷低減に向け注力

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2020年12月4日

 クラレはこのほど、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に賛同を表明したと発表した。

 TCFDは、金融システムの安定化を図る国際的組織である金融安定理事会(FSB)の下に設置され、2017年に気候変動がもたらすリスクと機会について情報開示を求める提言を公表。この提言には、企業が気候変動のリスク・機会を認識し経営戦略に織り込むことの重要性が言及されている。 

 クラレグループは「世のため人のため、他人(ひと)のやれないことをやる」というミッションの下、創立以来、自然環境・生活環境に貢献する事業展開を行ってきた。近年、ますます重要性が高まっている気候変動問題については、サステナビリティ活動の重要課題(マテリアリティ)の1つとして、〝基盤強化のための価値づくり〟の「資源の有効利用と環境負荷の削減」、および〝事業を通じた価値づくり〟の「自然環境の向上」の中に位置づけた上で、取り組みを進めている。

 同社グループではこれからも、環境にやさしい生産プロセスによる自らの生産活動での環境負荷低減や、顧客サイドでの製品製造過程についても環境負荷低減への貢献に注力するとともに、自然環境の向上に資する製品・ソリューションの提供に取り組んでいく。

クラレ 役員人事(2021年3月下旬株主総会開催日)

2020年12月1日

[クラレ・役員人事](2021年3月下旬株主総会開催日)▽取締役(社外取締役)井戸清人▽退任(同)浜口友一▽常勤監査役上原直哉▽退任(同)、クラレトレーディング常勤監査役就任予定山根幸則▽常務執行役員津軽利紀▽執行役員藤原純一▽出向予定倉敷中央病院中村育雄▽倉敷国際ホテル社長就任予定山口勝正▽常勤監査役上原直哉。

 

クラレ 組織改正(2021年1月1日)

2020年11月30日

[クラレ/組織改正](2021年1月1日)▽ビニルアセテート関連事業の持続的成長と両カンパニーの最適運営を目的として、ビニルアセテート樹脂カンパニー、ビニルアセテートフィルムカンパニーに管掌を置く▽活性炭関連事業のさらなる拡大、および一層のシナジー発現を目指し、炭素材料事業部とカルゴン・カーボン事業部を統合し、環境ソリューション事業部として一元運営する。

クラレ 国際プラスチックフェアのバーチャル展に出展

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2020年11月24日

 クラレは、バーチャル展示会「IPF Japan 2020 国際プラスチックフェア バーチャル展」(今月18日~来年5月21日)に、名古屋大学ナショナルコンポジットセンター・NCC 次世代複合材研究会の共同出展者として出展している。

 クラレグループの高機能樹脂や不織布技術を展開したユニークな炭素繊維複合材料により、自動車をはじめとするモビリティの軽量化・高機能化への貢献を目指す。展示製品は、熱可塑性繊維複合材料マトリックス樹脂、不織布コンポジット、機能性メルトブローン不織布、振動減衰性をもつエラストマーメッシュ/不織布など。

クラレの1-9月期 減収減益も通期予想は上方修正

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2020年11月12日

 クラレは11日、2020年度第3四半期(1-9月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比8%減の3938億円、営業利益23%減の325億円、経常利益21%減の298億円、純利益22%減の151億円となった。

 セグメント別で見ると、ビニルアセテートは減収減益。ポバール樹脂は世界的な需要低迷で販売量が減少し、生産調整を行った。光学用ポバールフィルムは、大型ディスプレイ向けを中心に需要が回復した。PVBフィルムは建築・自動車向けともに需要が低迷した。水溶性ポバールフィルムは個包装洗剤向けの販売が拡大した。

 イソプレンは減収減益。イソプレン関連製品は、ファインケミカル、熱可塑性エラストマーともに、主に中国とアジアで需要が減速した。耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」は、電気・電子デバイス用途は堅調だったが、自動車用途は生産台数減少の影響を受けた。

 機能材料は減収減益。メタクリルは飛沫飛散防止用仕切板やディスプレイ向けに販売増となったが、事業全体は原料高と市況悪化で低調だった。メディカルは歯科医院の休業により欧米で苦戦していたが、診療再開により回復基調となっている。カルゴン・カーボンは、コロナ禍でも生活を支える製品として底堅く推移した。

 同日に通期業績予想の修正を発表。ここまでの実績や足元の状況を踏まえ、売上高5200億円(前回予想比100億円増)、営業利益400億円(70億円増)、経常利益350億円(60億円増)、純利益150億円(20億円増)と、前回予想から上振れる見通しだ。