三菱ケミカルグループ ポリカのCR事業、回収スキームの実証開始

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2024年1月29日

 三菱ケミカルグループは26日、ポリカーボネート(PC)樹脂ケミカルリサイクル(CR)の世界初の事業化に向け、使用済み自動車のヘッドランプからPC樹脂を回収するスキームの実証実験を、東京海上日動およびABTと共同で開始すると発表した。

回収されたヘッドランプ

 東京海上日動およびABTがもつ

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東レ PBT樹脂のCR、高機能グレードの展開を拡大

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2023年10月3日

 東レはこのほど、これまで取り組んできた製造工程から出る端材などを解再重合したPBT樹脂のケミカルリサイクル(CR)について、ガラス繊維強化低反り、耐加水分解対応グレードといった高機能グレードのラインアップを拡充し、サンプル提供を開始すると発表した。

 バージン原料由来の

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帝人フロンティア ポリエステルのCR効率化、PU除去技術を開発

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2023年4月11日

 帝人フロンティアは10日、ポリエステルのケミカルリサイクル(CR)の際に、前処理工程に新たな処理剤を使うことで、ポリエステル衣料品からポリウレタン(PU)弾性繊維を除去する異素材除去技術を開発したと発表した。

異素材除去技術の流れ

 これにより、PUが混合した状態では、

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信州大学 アスピリンからプラ合成、CRが容易な循環型

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2023年1月16日

 信州大学先鋭材料研究所の髙坂泰弘(こうさか・やすひろ)准教授らはこのほど、頭痛薬の主成分であるアスピリン(アセチルサリチル酸)を原料に、ケミカルリサイクル(CR)が容易なプラスチックを合成することに成功した。

アスピリンを単一原料に、様々な循環型プラスチックを合成

 今回、2019年に報告した技術を発展させ、

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帝人 ポリエステルのCR技術ライセンス、合弁会社設立

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2022年12月2日

 帝人は1日、日揮HDおよび伊藤忠商事と、ポリエステル製品をケミカルリサイクル(CR)する技術のライセンスを目的とした合弁事業会社「RePEaT(リピート)」を設立する合弁契約を締結したと発表した。

 近年、気候変動が

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東洋紡 CRによる再生PET原料からラベルを共同開発

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2022年6月23日

 東洋紡はこのほど、コカ・コーラ ボトラーズジャパン、遠東新世紀、フジシールと共同で、使用済みラベルおよび廃ラベルをケミカルリサイクル(CR)により再生したPET樹脂を一部原料としたシュリンクラベルを開発したと発表した。同ラベルを使用するペットボトル製品は、コカ・コーラ ボトラーズジャパンが7月下旬より試験販売する。

ケミカルリサイクルによる再生PET製品の製造工程

 コカ・コーラ ボトラーズジャパンと遠東新世紀は、

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三井化学とマイクロ波化学 マイクロ波で軟質PUをCR

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2022年6月1日

 三井化学とマイクロ波化学は31日、マイクロ波技術を活用した軟質ポリウレタン(PU)フォーム廃材のケミカルリサイクル(CR)を目指し、本格検討を開始したと発表した。

検証を行うマイクロ波小型実証設備

 PU廃材を

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昭和電工 使用済みプラリサイクル、累計100万tを達成

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2022年3月1日

 昭和電工はこのほど、川崎事業所(神奈川県川崎市)において使用済みプラスチックを化学品原料にケミカルリサイクル(CR)する事業「川崎プラスチックリサイクル(KPR)」において、今年1月に、使用済みプラのリサイクル量が累計100万tに達したと発表した。

KPR外観

川崎事業所では、2003年から容器包装リサイクル法に基づき、使用済みプラをKPRで受け入れて化学品原料にリサイクルしている。

 KPRでは、使用済みプラを高温でガス化し分子レベルまで分解。水素とCO2を取り出し、水素は主に低炭素アンモニア「エコアン」の原料に、

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マイクロ波化学 ケミカルリサイクル実証設備を完成

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2021年9月28日

 マイクロ波化学は27日、マイクロ波プロセスを活用した汎用プラスチック分解技術の開発を目的とするケミカルリサイクル(CR)の小型実証設備を大阪事業所内に完成させたと発表した。

ケミカルリサイクルの実証設備

 同社はマイクロ波によるプラ分解技術の開発を独自で推進。「PlaWave」と名付けられた分解技術は、①様々なプラスチックに適用でき熱分解にも解重合にも対応可能、②ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)ではオイルとガスの作り分けが可能、③マイクロ波の直接・選択加熱により従来技術と比較し省エネや設備コンパクト化によるコスト低減が可能、といった特長がある。マイクロ波は、カーボンニュートラル達成のために不可欠である電化技術。再生可能エネルギーなどの脱炭素電源を利用することでグリーンなプラ循環を可能とする。

 昨年12月には、同社の研究開発テーマ「マイクロ波プロセスを応用したプラスチックの新規CR法の開発」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の中小・ベンチャー企業対象「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」に採択され、今回の小型実証設備の開発に至った。

 この小型実証設備は1時間当たり5kg程度の処理能力があり、ポリスチレンをはじめとした様々なプラで実証を重ねていく予定。2022年秋には年産数百t規模の大型実証プラントを建設し、2025年頃までに同1万t規模までスケールアップする計画で、廃プラを油化する技術開発を進めるとともに、これまで難しいとされてきたPEやPPのガス化実証を行う。

 同社は今後、「PlaWave」を国内外の企業に導入することで、サーキュラーエコノミーを推進していく。

「PlaWave」のロードマップ

三菱ケミカル PMMAケミカルリサイクル、実証試験を実施

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2021年5月25日

 三菱ケミカルと連結子会社三菱ケミカルメタクリレーツは24日、PMMA(アクリル樹脂)のケミカルリサイクル(CR)の事業化に向け、今年6月に日本国内で実証設備を建設し、事業化に向けた実証試験を進めると発表した。

通常のアクリル樹脂板(左)とリサイクルされたアクリル樹脂板(右)
通常のアクリル樹脂板(左)とリサイクルされたアクリル樹脂板(右)

 アクリル樹脂は優れた透明性・耐光性をもつプラスチック製品で、自動車のランプカバー、看板、水族館の水槽、塗料、建材などに幅広く用いられており、その世界需要は300万tを越える。また昨今では、飛沫感染防止用のアクリル樹脂板の需要が世界各地で増加している。

 両社は、かねてからアクリル樹脂のリサイクルに向けた検討を推進。環境に対する意識が世界でも先行し、よりスピード感が要求される欧州においては、現行のリサイクル技術を導入したアクリル樹脂リサイクル設備建設の検討を進めており、近いうちに決定する見通し。

実証設備の完成予想図
実証設備の完成予想図

 一方、日本国内では、アクリル樹脂のリサイクル技術検討のパートナーであるマイクロ波化学と協力。同社大阪事業所内で新たに建設を進めていた実証設備が6月に完成する。欧州と日本国内でその地域特性に合わせたそれぞれのアプローチで、2024年の稼働を視野に、アクリル樹脂のリサイクルプラントの建設に向けた検討を本格化する考えだ。

 廃アクリル樹脂は、製造工場から出る廃材に限らず、将来的には広く市場から回収することを視野に入れる。廃車からのテールランプなどのアクリル樹脂の回収、そのCRや再利用について、本田技研工業とともにスキームの検討を進めており、今回の実証設備を用いたリサイクルシステムの実証試験についても共同で実施していく。

 三菱ケミカルのアクリル樹脂リサイクル技術により製造されたMMA(メチルメタクリレート)とそれを原料として製造されたアクリル樹脂は、透明性をはじめ通常品と同水準の性能を保つとともに、製造工程でのCO2の排出量が従来よりも70%以上削減できると見込んでおり、環境負荷低減に大いに貢献することが可能である。

 同社はMMAおよびアクリル樹脂における世界ナンバーワンシェアのメーカーとして、同事業のサーキュラー・エコノミー実現に向けた取り組みを積極的にリードしていく。