日本スチレン工業会 ポリスチレンの5月の国内出荷は2ヵ月ぶりに減少

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2019年6月21日

 日本スチレン工業会がこのほど発表した需給実績によると、5月のポリスチレン(PS)の国内出荷は、前年同月比1%減の5万3800tで、2カ月ぶりにマイナスとなった。

 用途別では、包装用が

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DIC ポリスチレンとスチレン系製品を7月から値上げ

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2019年6月7日

 DICは6日、ポリスチレン(PS)製品およびスチレン系製品について、7月1日納入分から値上げすると発表した。

 対象製品は「ディックスチレンGPPS」「ハイブランチ」「ディックスチレンHIPS」「エラスチレン」で、改定幅は各製品とも7円以上/kgとなっている。

 昨今の原油価格の上昇に伴い、国産ナフサ価格・ベンゼン価格が高騰し、PSの原料価格も継続して上昇している。同社は引き続き自助努力によるコスト吸収に注力しているが、原料価格の上昇を吸収することは極めて困難な状況にあり、今後の安定供給と事業継続を図るためには、今回の価格改定が避けられないと判断した。

 

日本スチレン工業会 4月のPS国内出荷が2カ月ぶりに増加

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2019年6月3日

 日本スチレン工業会がこのほど発表した需給実績によると、4月のポリスチレン(PS)の国内出荷は、前年同月比13%増の6万200tで、2カ月ぶりにプラスとなった。

 用途別では、包装用が

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ポリスチレン 4月からの大幅値下げで出荷増に

2019年4月25日

 ポリスチレン(PS)は、4月に入り出荷量が増加している。4月の価格改定で大きく値下げしたことに加え、ゴールデンウィークに向け需要家の稼働が高まったことで引き合いが強い状況だ。

 PS価格は原料ベンゼンのアジア契約価格(ACP)やナフサ、また為替などを前提に四半期ごとの価格改定を行っている。原料ベンゼンは、原油価格の急落に伴い昨年4Q(10-12月期)に市況が軟化。さらに中国経済の減速によるABS樹脂の需要減少や、誘導品メーカーのトラブル発生などにより、中国のベンゼン在庫が大幅に増加した。

 そのためACPは低水準で推移し、1Q(1-3月期)の平均では

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日本スチレン工業会 PSの第1四半期国内出荷は5%減

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2019年4月17日

 日本スチレン工業会が16日に発表した生産出荷実績によると、2019年1Q(1-3月期)のポリスチレン(PS)の国内出荷は前年同期比5%減の15万5000tとなった。

 同日開催の定例会見で佐藤公会長(PSジャパン社長)は、「前年に比べマイナスとなったが、今年は原料価格下落により4月の値下げが想定され、買い控えが発生した影響が大きい」とし、「4月に入ってからは、GWの10連休に備えた顧客の在庫積み増しもあり出荷は好調だ。GW明けには巡航速度に戻るのではないか」との見方を示した。

 輸入品については「1月、2月の輸入品の合計は8400tと昨年(5100t)から大幅に増加した。ただ、

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日本スチレン工業会 2月のポリスチレン国内出荷は2カ月連続で増加

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2019年3月25日

 日本スチレン工業会が20日に発表した需給実績によると、2月のポリスチレン(PS)の国内出荷は、前年同月比1%増の5万900tで、2カ月連続でプラスとなった。

 用途別では、包装用が同2%増の2万2200t、電機・工業用は同2%減の

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ポリスチレン 原料安と需要堅調でスプレッドを確保

2019年2月25日

 ポリスチレン(PS)は、「中食(なかしょく)」や「個食化」が進んでいることから、食品包装用途向けに堅調な需要が継続。昨年の内需(国内出荷+輸入品)は約69万t(前年比微減)となり、各社の設備は高稼働を維持した。そうした中、1-3月期の原料価格が低水準となっており、PS各社は良好なスプレッドを確保する見通しだ。

 PS価格は原料ベンゼンのアジア契約価格(ACP)やナフサ、また為替などを前提に四半期ごとの価格改定を行っている。昨年は原油価格が不安定な動きで上昇したため、ACPも4~10月まで820~900ドル/tの高いレンジでの動きとなった。

 しかし10月後半以降、原油価格の急落に伴いACPも下落基調となり、10-12月期の平均では、7-9月期に比べ

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日本スチレン工業会 ポリスチレンの1月の国内出荷は5カ月ぶりに増加

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2019年2月21日

 日本スチレン工業会がこのほど発表した需給実績によると、1月のポリスチレン(PS)の国内出荷は、前年同月比3%増の4万9700tで、5カ月ぶりにプラスとなった。

 用途別では、

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ポリスチレン 原料安と食品包装需要増で好環境

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2018年12月17日

 ポリスチレン(PS)は、原料ベンゼン価格が軟化傾向にあること、またPSPなど食品包装向けが堅調なことから好環境となっており、良好なスプレッドを確保できる状況だ。PS価格は原料ベンゼンのアジア契約価格(ACP)やナフサ、また為替などを前提に四半期ごとの価格改定を行っている。

 昨年末から今年2月にかけて原油価格に連動してACPが上昇したため、PS価格は1Q(1―3月期)と2Q(4―6月期)は値上げとなった。その後ACPは高値安定となり、3Q(7―9月期)と4Q(10―12月期)のPS価格はステイで推移した。

 ただ、10月以降は原油価格が急落したことに加え、誘導品の定修など需要が減少したことからACPは下落基調となり、11月は785ドル、12月は660ドルで決着。4Q(10―12月期)の平均価格で見ても、3Q(7―9月期)から91.7ドルの下落となった。そのためPS価格は、来年1月の改定では値下げとなる見込みだが、改定幅については慎重に判断しているようだ。一方、需要についてはほぼ前年並みで推移している。

 スチレン工業会の発表によると1―10月では、フォームスチレン4%増、雑貨・産業用途は5%増と堅調に推移し、食品包装は2%減、電気・工業用は4%減とマイナスとなった。特に電気・工業用は米中貿易摩擦の影響などにより家電生産が減少したことを受け10月は10%減少している。

 食品包装用途はOPS(二軸延伸ポリスチレン)が、一部PETなどへの代替が進んだこともありマイナスだが、調理済み食品などをテイクアウトし家で食べる「中食(なかしょく)」ブームに加え、「個食化」も進んでおり、レンジアップ用容器向けにPSの使用量が増加傾向にある。冬の需要期を迎え12月に入っても出荷は堅調に推移しているもようで、今年(暦年)の内需(国内出荷+輸入品)は昨年並みの70万t弱となる見込みだ。

 一方、来年以降については、原油価格の乱高下による原料価格の変動や、経済減速による消費の落ち込みが懸念材料。中国旧正月休暇前後でベンゼン市況が動く可能性もあり、今後の市場動向が注目される。