《化学企業トップ年頭所感》信越化学工業 金川千尋会長

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2022年1月6日

 信越化学は、2026年に創立100周年を迎えます。皆さん一人ひとりが5年後の目指す姿を思い描き、その実現のために具体的な目標を定め、毎日の仕事に取り組んでください。

 世界経済は着実に回復に向かっていますが、資源価格が高騰しており原材料に影響が及んでいます。引き続き原材料の安定調達と製品の適正価格での販売に取り組んでまいりましょう。

 また、お客様への安定供給は当社への信頼の基盤です。引き続き「安全」を最優先とする操業に取り組んでください。同時に、お客様と約束した品質を必ず守ることも継続してまいりましょう。

 シンテック社では、昨年末に塩ビの原料からの一貫生産工場の増設が完了し、稼働を開始しました。さらに次の増設にも取り組んでいます。当社の各事業でもさらなる成長に向け、需要の伸びをとらえる投資を実施してまいりましょう。

 一方、地球温暖化への対策は難しい課題です。難しいからこそ私たちが取り組む価値があります。当社は地球温暖化の防止に貢献できる製品を数多く世の中に送り出しています。会社さらには世界の持続的な成長に貢献してまいりましょう。

 信越化学グループに働く皆さんが仕事を通じて成長を重ね、幸せな人生を歩んでいただくことが、私の願いです。健康管理に十分留意し、信越化学グループをさらに進化させてまいりましょう。

信越化学工業 ウエアラブルデバイス向け、新材料を開発

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2021年12月21日

「生体ドライ電極」と「高伸縮性配線材料」が使用されたヘルスパッチ

 信越化学工業は20日、心拍数や心電波形などの生体情報を、身体に装着したまま測定し、送信する機器(ウエアラブルデバイス)の特性向上に資する「生体ドライ電極」と「高伸縮性配線材料」を新たに開発したと発表した。この材料により、ウエアラブルデバイスが備える機能、装着性と使いやすさが飛躍的に向上し、使用者に高い「QOL」(生活の質)を提供することが期待される。

 健康管理への意識や在宅治療の必要性が高まる中、ウエアラブルデバイスによる生体情報を測定する機会が増加。特に24時間以上、肌に直接装着し生体情報を取得するヘルスパッチの場合、装着者には不快感によるストレスが生じる。また、1週間におよぶ長期の測定では、生体信号の取得が不安定になることも起こり得る。

 こうした中、同社は、これらの課題解決に貢献できる2製品を新たに開発した。「生体ドライ電極」は、生体適合性に優れたシリコーンをベースに、ウエアラブルデバイスで生体信号を取得する入り口の働きをする電極。特長として、着けていることを感じさせない装着感、安定した心電図信号の取得、装着したまま入浴を可能とする耐水性、などが挙げられる。

 一方、「高伸縮性配線材料」は、取得した生体信号を信号処理デバイスへ伝達する材料。ヘルスパッチの配線には、装着者の動きに合わせた細やかな追従性が求められるが、同材料は伸縮テストを繰り返し行っても導電率が保たれ、長時間の装着に耐える強度を備えている。

 同社は、ウエアラブルデバイスの進化に寄与する材料を提供することにより、健康不安を抱いている人々の負担の軽減と医療の効率化に取り組み、人々が健康な生活と長寿を享受できる社会の実現に貢献していく。

 なお、これらの材料を用いたヘルスパッチは、ドイツで開催された「MEDICA Connected Healthcare Forum」において、ホルストセンター社により紹介された。

信越化学工業 セルロース製品を値上げ、原材料価格が急騰

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2021年12月3日

 信越化学工業は2日、セルロース製品の国内向け販売価格について、2022年2月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格比で最大20%」。

 世界的な需要の増加に伴う原料パルプ(ウッドパルプ、リンターパルプ)のひっ迫に加え、コンテナ不足による国際物流の停滞により、セルロース製品の主原料である高純度パルプの価格が大幅に上昇している。同社は、顧客への供給責任を果たすために高純度パルプの安定調達に努めているが、各種原材料の急騰やエネルギーコストの増加も収益を圧迫しており、セルロース事業の採算が急激に悪化している。

 こうした中、同社は、製造コストの削減による自助努力を継続しているものの、これらのコスト上昇分を吸収することは困難であると判断し、価格改定の実施を決定した。

信越化学工業 クロロメタン製品を値上げ、採算改善を図る

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2021年10月29日

 信越化学工業は28日、クロロメタン製品の国内向け販売価格について11月15日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、メチルクロライドが「20円/kg以上」、メチレンクロライドおよびクロロホルムが「30円/kg以上」となっている。

 同社のクロロメタン事業は、主原料となる天然ガス、メタノール価格の高騰や昨今の燃料価格の急騰による電力価格の上昇、物流費の上昇に加え、製造設備の更新費用の増加により、事業採算が急激に悪化している。同社は、あらゆるコスト低減に努めているが、自社の企業努力だけでは現状の価格水準で採算を確保することは困難なことから、価格改定の実施を決定した。

信越化の4-9月期 すべてのセグメントで好循環の兆し

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2021年10月28日

 信越化学工業は27日、2022年3月期第2四半期(4-9月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比33%増の9413億円、営業利益は同62%増の2984億円、経常利益は同58%増の3035億円、純利益は同57%増の2209億円となった。

 同日開催された電話会議による決算会見において、斉藤恭彦社長は「北米シンテックの塩ビ事業が好調で大幅な増益となり、全体の収益をけん引した。また各事業セグメントも好循環の兆しが見える」と総括した。

 セグメント別では、

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信越化学工業 マイクロLEDディスプレイ、一貫プロセス提案

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2021年10月27日

 信越化学工業は26日、マイクロLEDディスプレイの製造で使用される移送部品および移送装置を一式で顧客に供給する体制を整えたと発表した。「ワンストップ ソリューション プロバイダー」として幅広い顧客に課題解決策を提案し、マイクロLEDディスプレイの普及と市場の飛躍的な拡大に取り組む。

 マイクロLEDディスプレイは、次世代ディスプレイの最有力候補とされるが、製造コストの高さが量産への大きな障害になってきた。微細なLEDチップの取り扱いが難しく、生産効率や歩留まりの低いことが製造コストを上昇させる原因となっている。こうした中、同社は、特にマイクロLEDチップの製造と移送(移載)工程の複雑さの解消が量産化実現のカギであると見定め、同社グループの技術を結集して課題解決に取り組んだ。

 昨年2月にはマイクロLEDディスプレイの製造用材料を上市。その後もマイクロLEDチップの移送部品のラインアップの拡充に努め、精密加工された合成石英ガラス基板上にシリコーンを製膜する独自技術を開発した(「EZ-PETAMP」シリーズ、「SQDP」シリーズ、「SQDP-G」シリーズ、「SQRP」シリーズ)。これにより、さらに幅広いマイクロLEDディスプレイのニーズに対応することが可能となった。

 一方、グループ会社の信越エンジニアリングでは、独自のレーザーおよびステージコントロール技術により、簡素な転写で、高速かつ正確にマイクロLEDチップを移送できる様々な装置(マルチレーザーリフトオフ装置、ボンドデボンド装置、レーザーマストランスファー装置、高速リペア装置など)を開発した。

 マイクロLEDチップの高精度な移送のためには、装置と移送部品の適合性が極めて重要となる。これらを同社グループが一括で供給し、顧客がそれらを合わせて使用することで、ウエハーからバックプレーンまで効率よくマイクロLEDチップを一貫移送でき、大幅な工程短縮が実現できる。

 同社グループは、保有する素材技術と装置技術を融合させた独自コンセプトのマイクロLEDチップ製作工程を提案し、省エネルギーかつ優れた映像体験をもたらすマイクロLEDディスプレイの普及に貢献していく。

信越化学工業 塩化ビニル樹脂を値上げ、今年3度目の実施

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2021年10月27日

 信越化学工業は26日、塩化ビニル樹脂(塩ビ)について、11月21日納入分から国内向け販売価格を値上げすると発表した。改定幅は「40円/kg以上」。同社は今年、塩ビの値上げを2度実施したが、その後も原油ならびにナフサ価格が上昇している。また、安全・安定操業と品質の維持を継続するための設備メンテナンス費用の上昇も続いている。

 一方、海外ではアジア、米国を中心として需要が伸長する中、年初から、北米で発生した大寒波、洪水、ハリケーンなどの自然災害や、中国の燃料不足や環境規制に伴う電力制限の影響により、塩ビの需給はひっ迫した状況が続いている。この結果、海外の塩ビ価格はすべての地域において上昇が続き、国内価格の2倍もしくはそれ以上の水準となっている。こうした状況を踏まえ、同社は、今年3度目となる国内向け販売価格の値上げを決定した。

信越化学工業 カセイソーダを値上げ、採算是正を図る

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2021年10月15日

 信越化学工業は14日、カセイソーダの国内向け販売価格について、11月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「20円/kg」。

 昨今の燃料価格の急騰による電力価格や物流費の上昇に加え、製造設備の修繕および更新費用の増加により、国内カセイソーダ事業の採算が急激に悪化している。

 一方、海外では、年初来北米で発生した大寒波、洪水、ハリケーンなどの自然災害や、直近で発生した中国の燃料不足や環境規制に伴う電力抑制の影響を受け、カセイソーダの供給量が急激に落ち込んでいる。この結果、海外市況は急騰し、アジアにおけるスポット価格はこの半年間で「300ドル/t以上」の上げ幅をつけ、国内価格との乖離が鮮明になってきている。

 こうした中、同社は、あらゆるコスト低減に努めているものの、自社努力だけでは現状の価格水準で採算を確保することは困難な状況にあることから、今回の値上げを決定した。

信越化学工業 合成塩酸を値上げ、事業継続と安定供給を図る

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2021年9月30日

 信越化学工業は29日、合成塩酸について10月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「6円/kg以上」。

 合成塩酸事業は、製造設備の修繕費や更新費用の増加、物流費の高騰に加え、昨今の電力価格の急激な上昇により事業採算が著しく悪化している。同社は、継続的にあらゆるコスト削減に努めているが、現在の価格水準では採算を確保することは困難な状況にあることから、事業継続と安定的な製品供給を図るため、今回の値上げを決定した。