【夏季特集】信越化学工業代表取締役会長 金川千尋氏

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2021年8月10日

変化を成長の機会に、製品と技術で社会の課題解決に貢献

 ━2020年度の総括と、経常利益4000億円を達成した要因をお聞かせください。

  当社は昨年の1-3月期から四半期ごとに利益を連続して伸ばすことができました。これを牽引しているのがシンテックです。半導体シリコンも引き続き大きな収益を上げました。コロナ禍の中にあっても、このような実績を上げることができました。国内外の当社グループの皆さんがウイルスの感染防止に努め、業務に邁進してくれたことを誇りに思い、皆さんの取り組みに感謝しています。

 ━コロナ禍や米中関係などの地政学リスクが事業環境に与えるインパクトと今後の見通しは。

 コロナ禍がいつ収束するかはわかりません。各国でワクチンの接種が進むなど、人類の英知が必ずや新型コロナウイルス感染症を克服するものと確信しています。一方、

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信越化学工業の4-6月期 全セグメントが増収増益と好調

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2021年7月28日

 信越化学工業は27日、2022年3月期第1四半期(4-6月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比21%増の4342億円、営業利益42%増の1288億円、経常利益37%増の1308億円、純利益38%増の957億円と増収増益となった。なお同社は、今年度からセグメントを変更している。

 セグメント別に見ると、生活環境基盤材料事業(塩化ビニル樹脂、カセイソーダ、メタノールなど)は増収増益。塩化ビニルは、世界の強い需要の伸びに支えられて製品価格が上昇した。米国シンテック社で今年2月に起きた大寒波による生産減や鹿島工場での定修を除けば、全拠点でフル操業を維持した。

 電子材料事業(半導体シリコン、希土類磁石、半導体用封止材など)は増収増益。幅広い分野向けに旺盛な需要が続く半導体デバイス用途に、半導体シリコン、フォトレジスト、マスクブランクスなどの製品が高水準な出荷を継続。希土類磁石は、自動車向け、ファクトリーオートメーション、ハードディスクドライブほか全方位で力強く推移した。

 機能材料事業(シリコーン、セルロース誘導体、金属ケイ素、合成フェロモンなど)は増収増益。前年同期に経済活動制限がパーソナルケア需要にもたらした落ち込みは今年に入り解消。車載用での在庫調整も終了し出荷は順調だった。ヘルスケア用製品は引き続き底堅く推移した。こうした需要増に応える一方で、価格修正に着手した。

 加工・商事・技術サービス事業は増収増益。半導体ウエハー容器の出荷は発送・納入用も工程内用も好調で、自動車用入力デバイスの生産・出荷も需要の回復に即応した。

 なお、未定としていた通期業績予想を発表。売上高は前年比14%増の1兆7000億円、営業利益24%増の4850億円、経常利益23%増の5000億円、純利益24%増の3630億円を見込んでいる。

信越化学工業 GHG削減への取り組み、シリコーン事業に投資

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2021年7月2日

 信越化学工業は1日、シリコーン事業について、温室効果ガス(GHG)排出量の削減に資する総額200億円の投資を主力工場の群馬事業所で実施すると発表した。

 投資内容については、自社での電力自給率をさらに高め、GHG排出量を現状比14%削減するために100億円を投資する。また、顧客の製造工程でのGHG排出量の削減や環境対応型製品に使用する、変性シリコーンオイルや成形用シリコーンゴム、放熱シリコーン材料の設備増強で100億円を投資する計画だ。

 同社はカーボンニュートラルを経営の重要課題として取り組んでいる。シリコーン事業では、加工工程で二次加硫(加熱)を必要としないミラブル型シリコーンゴムを開発・上市した。同製品を使用することにより、加工時間を従来品より約9割も削減することが可能となり、顧客での省エネルギーと生産性の向上を可能とする。

 また、ゴム成形品の軽量化を実現する低密度タイプのシリコーンゴムの用途は、自動車、航空機などの輸送機やウェアラブル端末など多方面にわたり、軽量化により省エネルギーに貢献する。これら2つの製品のほかにも、GHG排出量削減への貢献など、地球環境に貢献するシリコーン製品を数多く開発し供給している。

 同社は、日本をはじめ主要国が目指すカーボンニュートラルの実現に向け、自社でのGHG排出量削減に加え、顧客をはじめ社会全体の排出量削減に資する製品の強化により一層注力していく。

信越化学工業 塩化ビニル樹脂を値上げ、コスト上昇に対応

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2021年6月3日

 信越化学工業は2日、塩化ビニル樹脂(塩ビ)について、7月1日納入分から国内向け販売価格を値上げする、と発表した。改定幅は「10円/kg以上」。

 同社は、今年4月に塩ビの原料であるエチレン価格の上昇を理由に値上げを実施したが、その後も原油ならびにナフサ価格が上昇している。また、安全・安定操業と品質の維持を継続するための設備メンテナンス費用の上昇も続いている。同社は継続的にあらゆるコスト低減に努めているが、今回の原料価格の上昇および諸コストの上昇は企業努力の限界を超えるものとなっており、塩ビの今後の安定供給を維持するためにも、値上げせざるを得ないと判断した。

 なお、海外ではアジアや米国を中心に需要が伸長する中、欧米の一部メーカーでフォースマジュールが出ており、世界の需給はひっ迫した状況となっている。

信越化学工業 パーソナルケア用揮発性シリコーンオイルを開発

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2021年5月18日

 信越化学工業は17日、新しいタイプの揮発性シリコーンオイル「KF-4422」を開発したと発表した。

新規揮発性シリコーンオイル「KF-4422」
新規揮発性シリコーンオイル「KF-4422」

 揮発性シリコーンオイルは、スキンケアやメイクアップ、日焼け止めなどの各種パーソナルケア用品に使用されている。同製品は、各種パーソナルケア用品の使用感を改善するとともに、シリコーン系皮膜形成剤との併用によって高い耐水性を付与することも可能。

 新製品「KF-4422」は、ジメチルシリコーンオイル(化粧品表示名称:ジメチコン)の分子構造のメチル基の一部をエチル基に置換した高純度の揮発性シリコーンオイル。揮発性があるため、シリコーン特有の軽くさらっとした使用感が得られ、揮発速度は、従来品の「KF-995」と「KF-96L-2CS」の間に位置する。また、従来品と比較して、炭化水素油や紫外線吸収剤などとの相溶性に優れているのが特長。パーソナルケア用品の開発には、使用感を改善する際に微妙な感触の違いが求められており、同製品は顧客の要望に応えることが期待される。

 シリコーンは、オイルやエマルジョン、ゲル、パウダーなどの各種製品があり、しかも多機能で安全性が高いことから、各種パーソナルケア用品の高機能化、高品質化に不可欠な化粧品原料になっている。

 同社は、優れた品質と技術力、そしてきめ細かな対応で、今後も多様化する市場のニーズに応えていく。

信越化学工業の3月期 経常利益3%減の4051億円

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2021年5月6日

 信越化学工業は28日、2021年3月期の連結業績を発表した。売上高は前年比3%減の1兆4969億円、営業利益3%減の3922億円、経常利益3%減の4051億円、純利益7%減の2937億円となった。

 セグメント別に見ると、塩ビ・化成品事業は売上3%減の4697億円、営業利益5%増の970億円。米国のシンテック社はフル稼働を継続し、塩化ビニル、カセイソーダともに高水準の出荷を継続した。4-5月の経済活動の制限により市況下落の影響を受けたが、その後は世界的に需要が引き締まり値上げを実施した。欧州拠点と国内拠点も販売数量の維持に努め、市況の改善を享受した。

 シリコーン事業は、売上高8%減の2083億円、営業利益27%減の451億円。汎用製品の価格下落に加え、化粧品向けや車載向けの需要鈍化の影響を受けた。秋口から顧客需要が復調し始めている。

 機能性化学品事業は、売上高2%減の1126億円、営業利益21%減の218億円。セルロース誘導体は、医薬用製品は底堅く推移したが、建材用製品が振るわなかった。フェロモン製品やポバール製品は出荷が低調に推移した。

 半導体シリコン事業は、売上高4%減の3740億円、営業利益1%増の1441億円。経済活動の再開に伴い、半導体シリコンの需要が増加した。

 電子・機能材料事業は、売上高4%増の2348億円、営業利益3%増の702億円。希土類磁石は4-6月期の経済活動の制限により一時海外工場の稼働が影響を受けたが、下期に入り車載向けは強い回復を示し、HDD向けも好調に推移した。フォトレジスト製品はArFレジストやEUVレジストを中心に好調を維持し、マスクブランクスも先端、汎用用途とも堅調に推移した。光ファイバー用プリフォームは市況悪化の影響を受けて厳しい状況が続き、大型パネル用フォトマスク基板は需要鈍化の影響を受けた。

 加工・商事・技術サービス事業は、売上高7%減の972億円、営業利益3%減の143億円だった。

 なお、今年度の通期見通しおよび配当予想については、開示が可能となった時点で速やかに開示するとしている。