日鉄ケミカル&マテリアル エポキシ製品を値上げ、原料高に対応

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2022年3月7日

 日鉄ケミカル&マテリアルは4日、各種エポキシ樹脂製品について4月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品および改定幅は、ビスフェノールA(BPA)・ビスフェノールF(BPF)系液状/固形エポキシ樹脂が「70円/kg以上」、BPA・BPF系液状エポキシ樹脂蒸留品が「100円/kg以上」、フェノキシ樹脂が「100円/kg以上」、オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂が「70~300円/kg」、結晶系エポキシ樹脂が「70~500円/kg」、ハロゲンフリー難燃(リン含有)エポキシ樹脂が「70円/kg以上」。

 国産ナフサ価格は、昨年9月以降も上昇を続け、ベンゼンやフェノールをはじめとする基礎素材の高騰によるエポキシ樹脂の原料価格上昇に歯止めがかからない。また、エポキシ樹脂の主原料であるエピクロロヒドリンは供給タイトが継続し大幅に市況が上昇していることに加え、クレゾールやリン鉱石など供給制限に伴う原料価格の上昇も避けらない状況にある。

 こうした中、同社は、原料安定調達のためには、上昇する原料価格を受け入れざるをえないため、今回、値上げを決定した。なお、今後の原料動向次第では、さらなる価格転嫁の可能性もあり得るとしている。

日鉄ケミカル&マテリアル 組織改正(2022年4月1日)

2022年3月7日

[日鉄ケミカル&マテリアル/組織改正](4月1日)①部を超える組織の統合・再編▽機能材料事業部「エスパネックス部」と「エポキシ事業部」を統合し、「機能樹脂・基板材料事業部」を新設する▽機能材料事業部「ディスプレイ材料部」と同事業部「有機EL材料部」を統合し、「ディスプレイ材料事業部」を新設する▽「金属箔事業部」と「メタル担体事業部」を統合し、「金属箔応用商品事業部」を新設する②部相当組織の統合・再編▽「機能材料戦略企画部」を新設する▽「機能材料事業企画第一部」と「機能材料事業企画第二部」を統合し、「機能材料事業管理部」を新設する▽「機能樹脂・基板材料事業部」の下部組織として、「エスパネックス営業部」「エポキシ生産管理部」「エポキシ営業部」を設置する▽「ディスプレイ材料事業部」の下部組織として、「エスファイン営業部」「有機EL営業部」を設置する▽「金属箔応用商品事業部」の下部組織として、「営業部」「金属箔製造部」「海外生産サポート部」を設置する。

《化学企業トップ年頭所感》日鉄ケミカル&マテリアル 榮敏治社長

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2022年1月12日

 昨年後半から景気回復は続くが、物流の混乱やサプライチェーンの分断、半導体不足や資源価格高騰など、不安要因を抱えた1年であった。好調な需要と、拡販と価格改善、安定生産とコスト削減努力で、上期の経常利益は過去最高レベルであったが、化学品スプレッドによる底上げもあり、下期は真水の実力が試される。

 今年も堅調な需要を見込むが、米中覇権争いによるサプライチェーンの分断、資源価格の高騰、コロナ禍が懸念材料だ。中国市場の重要性は変わらないが、顧客の多様化と市場の分散も考えなければならない。足元の円安も中期的にはマイナスだ。経済動向に応じた需要見通しや設備投資計画の見極め、調達ソースの多様化や在庫量の工夫が必要だ。

 高収益を維持するために、コールケミカル事業はタール発生量減少への対応やコーカーなどの大型設備投資を進める一方、原燃料価格や輸送費高騰によるコスト転嫁が急務だ。化学品事業は、安定生産により収益レベルを堅持する。機能材料、複合材料事業は5Gや熱マネジメントなどの高需要分野で業績を伸ばし、収益の柱とする。研究開発と新技術・新商品開発に向け、研究者やマーケッターの育成に必要なアセットを投入する。

 「安全、環境、防災、品質は生産に優先する」は重要指針で、社員の安全・健康は最も大切だ。今年は災害0を目指し、安全活動を徹底し強い決意で臨んでほしい。快適な会社生活には業務効率化が必要だ。IT投資とともに、仕事のさせ方で業務効率は改善する。上司は仕事の仕方・与え方に無理・無駄・ムラがないか自問し、大胆な簡素化も考えること。今年は在宅勤務のあり方とオフィスの有効活用を検討し、利便性と意思疎通、上司・部下・同僚の人間関係のバランスを図る。現場の声を聞き、的確な指示で、職場の意思疎通は円滑になる。上司の率先垂範と風通しの良い職場作りで、強い体質の会社になる。最も大事なことは働く仲間の心と体の健康だ。

 コロナ感染予防とともに心の健康にも目を向け、仕事の仕方・させ方に注意し、職場全体で心の健康のケアに努めてください。

日鉄ケミカル&マテリアル ブリキ容器のデザインに環境ラベル表示

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2021年12月2日

 日鉄ケミカル&マテリアルは1日、潤滑油「シンループ」用の容器のデザインに、環境ラベル「エコリーフ」および親会社である日本製鉄が開設した鉄やスチール缶の魅力を伝える特設ページ(https://www.nipponsteel.com/csr/steelcan/)にアクセスできる二次元コードを表示したと発表した。今月8日から同容器の販売を開始する。

容器デザインに環境ラベル「エコリーフ」などを採用

 世界的に気候変動問題への関心が高まっており、各種金属やプラスチックといった素材や、これらの素材で作られる製品に対して、資源循環の向上や環境負荷低減が求められている。こうした中、日本製鉄は、ブリキ、ティンフリースチール、ラミネート鋼板の3製品について、昨年10月に「エコリーフ」環境ラベルを取得。また、環境負荷や循環性の観点から、容器用素材としての鉄および鉄(スチール)製容器(スチール缶)の総合的な魅力を積極的に発信する特設ページを開設した。

 日鉄ケミカル&マテリアルは、こうした取り組みに賛同し、日本製鉄製ブリキ製品を使用している潤滑油用の容器に、「エコリーフ」と特設サイトの二次元バーコードを表示した。

 日本製鉄グループは、顧客と共同で「スチール缶」に包装された各種商品(食品、塗料、薬品など)を選択(消費)することが地球環境にやさしい行動であることを、一人でも多くの消費者の方々に訴求し、持続可能な社会の構築に貢献していく。

日鉄ケミカル&マテリアルの4-9月期 全事業が好調で増収増益

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2021年11月4日

 日鉄ケミカル&マテリアルは2日、2022年3月期第2四半期連結業績(IFRS)を発表した。売上高は前年比55%増の1225億円、事業利益は135億円(同171億円増)となった。新型コロナウイルスの影響継続に加えて、原材料価格の高騰や、中国における環境規制強化、さらには世界的な半導体不足による影響などがあるものの、昨年度下期以降好転した事業環境が継続し、売上収益・事業利益とも大幅に改善している。

 セグメント別に見ると、コールケミカル事業は、主力の黒鉛電極向けニードルコークスの需要並びに販売価格が回復した。 化学品事業は、ベンゼンの市況が堅調に推移するとともに、ビスフェノールAの市況も引き続き高位圏で推移した。

 機能材料事業やエポキシ事業は、テレワークの普及やDXの進展などに伴う、ノートPCやタブレット端末、データセンターなどの旺盛な需要を背景に、半導体関連材料やディスプレイ向け材料の販売が伸長した。複合材料事業も、炭素繊維による土木・建築分野向け補強材料が販売数量を大きく伸ばすとともに、宇宙・スポーツ分野向け炭素繊維の販売も好調に推移した。

 なお、通期業績予想については、売上収益は37%増の2450億円、事業利益は2.8倍の210億円を見込んでいる。

日鉄ケミカル&マテリアル 人事(10月1日)

2021年9月30日

[日鉄ケミカル&マテリアル・人事](10月1日)▽人事部ワークライフサポート・システム企画グループリーダー宮原知恵美▽環境安全部長丸山利和▽IT企画推進部長新美浩樹▽エポキシ事業部事業企画部大阪管理室長兼務吉田剛史▽広畑製造所総務部長鹿澤知▽同製造所同部人事・総務グループリーダー武田将憲▽同製造所同部経理グループリーダー光井貴之▽同製造所同部業務グループリーダー安森誠二▽同製造所品質管理部長事務取扱長嶋一郎▽同製造所同部品質管理推進グループリーダー石井守▽同製造所化成技術室長山本浩章▽同製造所設備保全室長江藤利文▽マイクロン事業部品質保証グループリーダー広畑製造所品質管理部品質管理室長兼務山口隆司。