東ソーなど 炭化水素系材料で有機EL正孔輸送能を実現

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2024年8月22日

 東ソー、理化学研究所(理研)、名古屋大学らの共同研究グループは22日、ヘテロ原子や置換基を一切用いずに、有機ELの正孔輸送材料として機能する、炭化水素系正孔輸送材料を発見したと発表した。

研究で発見した炭化水素系正孔輸送材料

 「分子ナノカーボン科学」から

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大阪公立大と理研 極微小バルブで一分子の流れを制御

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2023年3月31日

 大阪公立大学と理化学研究所(理研)の共同研究グループはこのほど、ナノ流体デバイスに搭載したナノバルブにより溶液中の1分子の流れを制御することに成功した。

ナノバルブで分子を制御

 化学反応を使う研究・産業において、

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理研など 量子コンピュータ計算のクラウドサービス開始

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2023年3月29日

 理化学研究所(理研)、産業技術総合研究所、情報通信研究機構、大阪大学、富士通、日本電信電話の共同研究グループはこのほど、量子コンピュータによる量子計算プラットフォーム構築に向けた超伝導方式による国産量子コンピュータ初号機を整備した。3月27日にクラウド公開し、外部からの利用を開始した。当面は理研との共同研究契約を通じ、共同研究目的に合致した用途に利用できる。

量子コンピュータ

 理研外のクラウドサーバーに接続し、

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理研など3者 植物の器官再生を制御する酵素を発見

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2023年3月3日

 理化学研究所(理研)、東京大学、東京理科大学の共同グループはこのほど、植物が器官を再生させるときに、遺伝子の働きを制御するヒストン脱アセチル化酵素(HDA19)の同定に成功したと発表した。

 植物は高い器官再生能力をもち、

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理化学研究所 バイオものづくりに向け植物の油脂合成酵素を特定

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2023年2月20日

 理化学研究所(理研)はこのほど、植物の2つの酵素が協調して油脂の合成と植物体の成長に重要な役割を果たすことを解明した。

LPPε1(緑色)が葉緑体(紫色)の特定の部位に局在する細胞内の顕微鏡画像

 油脂は細胞内の

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理化学研究所 CO2を利用したアルケニルエステルの合成に成功

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2023年2月6日

 理化学研究所(理研)はこのほど、アルケン類のホウ素化反応とカルボキシル化反応を進行させるタンデム型銅触媒を開発し、CO2によるアルケニルC‐H結合のカルボキシル化に成功した。

タンデム触媒でCO2を有効利用

 空気中のCO2は、

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理化学研究所 CF複合材接着部の化学結合分布を可視化

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2022年10月26日

 理化学研究所(理研)はこのほど、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の接着接合界面における化学結合の可視化に成功した。大型放射光施設「SPring‐8」の高輝度軟X線を使った「顕微軟X線分光法」によるもので、接着メカニズムの学理構築や社会実装への貢献が期待できる。

研究の概要

 「接着」は日常生活や

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理研 N2とCO2から温和条件でイソシアネートを合成

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2022年5月26日

 理化学研究所(理研)はこのほど、チタンヒドリド化合物によるN2とCO2から温和な反応条件でのイソシアネート(―NCO)の合成に成功した。

 有用な「含窒素有機物」を

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理研 酢酸で免疫機能を制御、新しい分子メカニズム解明

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2021年7月19日

 理化学研究所(理研)はこのほど、生命医科学センター粘膜システム研究チームなどの国際共同研究グループが、腸内細菌の主要な代謝物である「酢酸」が「免疫グロブリンA(lgA)」の細菌反応性を変化させることで腸内細菌の制御に関与することを発見したと発表した。

 同研究成果は、腸内細菌がその代謝物を介してlgAの機能制御に重要な役割を果たしていることを示しており、今後、lgAの機能制御に関する理解を進めることで、腸内細菌の新しい制御法の開発につながることが期待される。

 ヒトの腸管には40兆にも及ぶ細菌が生息しており、それらは腸内細菌と呼ばれている。ヒトに不可欠な栄養素を産生したり、外来の病原菌を排除したりすることで、ヒトの健康維持に貢献している。一方、過剰な細菌を制御できなければ、細菌の体内移行に伴う感染症が引き起こされる可能性もあることから、腸内細菌の制御機構の解明は細菌との共生関係において重要な課題。さらに近年、腸内細菌が中枢神経や肥満・糖尿病などのさまざまな全身疾患に関与することが判明しており、腸内細菌を制御することで疾患の感受性を変化させられる可能性も示されている。

 lgAは腸内細菌を標的とする主要な免疫グロブリンだが、lgAと腸内細菌の相互作用がどのように制御されているかは不明だった。こうした中、国際共同研究グループは、酢酸によって誘導されるlgAが大腸菌などの病原性片利共生細菌に結合し、大腸表面の粘液層への侵入を阻止することを解明。また、その作用機序として、酢酸が菌体成分とともにlgA産生をサポートするCD4陽性T細胞の機能を強化することで、大腸菌反応性のlgAを増加させることも明らかにした。免疫システムは腸内細菌代謝物の刺激によってlgA産生のパターンを変化させることで、腸内細菌を制御しているものと考えられる。

 なお、同研究は、科学雑誌「ネイチャー」オンライン版(7月14日付)に掲載された。