【化学企業 入社式訓示④】クラレ 伊藤正明社長

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2019年4月5日

 皆さん、ご存じのとおりテニスの大坂なおみ選手は昨年の全米オープンに次いで、今春の全豪オープンでも優勝した。また、クラレの社員である髙梨沙羅選手は昨シーズン通算では個人総合4位に終わり、試行錯誤しながらの厳しい1年だったろうと想像している。

 私は皆さんに、大坂選手や髙梨選手のように世界の舞台で世界と戦えるクラレパーソンに、将来なっていただきたい。そして皆さんにはそれだけの能力と可能性があると信じている。

 ただし、そうなるためには、これから始まるクラレグループでの会社生活を大事にして、小さくても良いから日々一歩一歩、成長を目指して努力を続けることが大切だ。

 クラレグループのありたい姿として、「安全はすべての礎」「そこで働くことに誇りを持てる会社」「独自の技術に新たな要素を取り込み、持続的に成長していく会社」の3つを掲げている。

 また、仕事に取り組む際の心構えだが、「よく聞く」、「小さな仕事を大切に」、「仕事に取り掛かる前から、できないと言わない」、「失敗を隠すな。失敗から逃げるな」の4つだ。皆さん、肝に銘じて実践してほしい。

 最後に、メーカーの根本である生産活動を担っている事業所で、先輩社員の苦労を身近に感じて実習することは大変有意義だと思う。この実習を通して、自分の目で見ることと自分の頭でよく考えること、そして行き詰ったら素直に教えを乞う姿勢を身に付けて、1日も早く立派なクラレパーソンとして自立できるよう頑張ってもらいたい。

クラレ 米社とガスバリア材の樹脂供給契約を締結

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2019年4月5日

 クラレは4日、100%間接出資子会社のクラレアメリカ(米国・テキサス州)が、米シールドエアー社と北米を対象としたガスバリア材「プランティック」樹脂の販売に関する契約を締結したと発表した。

 同契約は同社との間で結んでいる北米での「プランティック」フィルムの販売代理店契約に続くもの。クラレはすでに米国(テキサス州ヒューストン近郊)での樹脂工場建設に着工しており、今年9月の完工と来年初頭の稼働を予定している。

 「プランティック」は、バイオマス由来のガスバリア材で、酸素バリア性が高く、主に肉や魚などの生鮮食品の包装材として使用される。食品の鮮度保持により食品ロスを削減することを目的とし、食品産業と環境保全への貢献を図っている。

 フードロス低減への取り組みや、環境対応型包装材料への切り替え需要の高まりにともない、世界的にバイオマス由来のガスバリア材のニーズが拡大。

 クラレは、グローバルに食品包装材料を展開するシールドエアー社と、米国・カナダ・メキシコでの食肉・魚介類などの生鮮食品に使用するバイオマス由来の食品包装用フィルムについて、販売代理店契約を締結している。

 こうした中、シールドエアー社は3月に、米国工場での「プランティック」を含む多層フィルム生産設備の投資を決定。クラレは今回の契約に基づき、現在建設中の「プランティック」樹脂工場で生産した樹脂製品を同社へ供給する予定だ。

 食品包装材料の生産と販売に強みをもつシールドエアー社とともに、「プランティック」樹脂を使用した食品包装用フィルムの新たなマーケットを開拓し、事業拡大を加速していく考え。

 

クラレ テレビCMの第3弾を4月1日からオンエア

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2019年3月29日

 クラレは企業広告キャンペーンの一環として、新テレビCMを4月1日からオンエアする。昨年スタートした「クラレの真ん中(ハート)を知る時が来た」をメインコピーとする、企業広告の第3弾。引き続き、米国人女優のシャーロット・ケイト・フォックスさんがクラレ社員役を演じる。

 クラレという会社の真ん中、つまり社員一人ひとりの心(ハート)の中にある「自分たちが生み出した素材のチカラで地球、人間、社会に貢献したい」という熱い思いを、シャーロットさんが他の社員と触れ合う過程で見つけていく。

 今回のタイトルは「歯を見せて笑える世の中」。シャーロットさんは先輩社員の北村健太さんと一緒に、営業先の歯科医院を訪れる。治療の様子を見学しながら「歯医者さんとともに、歯科材料を進化させて人生100年時代の健康寿命を延ばしていきたい」と北村さんが真っ直ぐな思いを語る様子に、シャーロットさんは頼もしさを感じる。そして、「クラレハート」を手に「それが健太の真ん中なのね」と優しく微笑む。

 このキャンペーンでは、クラレグループが事業を通じて環境・社会問題の解決に貢献していることを理解してもらうとともに、グループ全体が、そんな熱い思いを持った「人」の集まりであると知ってもらえることを期待している。

 今回は、歯の治療に用いられるクラレノリタケデンタルの「歯科材料」をテーマにした。人生100年と言われる時代に、「歯科材料を進化させて、人々の健康寿命を延ばしたい」と強く思う社員を描くことで、クラレグループが歯科医療分野で生活の質の向上に貢献していることや、社員が素材のチカラで世の中の課題解決につながる仕事に誇りを持っていることを表現している。

クラレ 人事(4月1日)

2019年3月19日

[クラレ・人事](4月1日)▽繊維カンパニー生活資材事業部長補佐、クラレファスニング企画管理部長兼クラレ繊維カンパニー企画管理部生活資材グループリーダー山本美智代▽鹿島事業所イソプレン生産技術部次長、同事業所同部ジェネスタ生産課長水城俊。

 

クラレ 建築・建材展に合わせガラス用中間膜など出展

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2019年3月1日

 クラレは、東京ビッグサイトで3月5~8日に開催される「建築・建材展2019」に出展する(ブース番号:東5ホール、AC5025)。

 同展示会は、住宅・店舗・ビル用の最新の建材や設備機器、ソフトウエア、工法などを幅広く紹介する国内有数の建築総合展。国内外から310社が出展する。

 同社は今回、世界各地の高層ビルや著名な建築物に採用されている合わせガラス用中間膜「トロシフォル」をはじめ、メタクリル樹脂製の人工大理石「ノーブルライト」、ビニロン繊維で補強した薄型高靱性セメントボード「パワロンボード」などを紹介する。

 また、障子シートなどにも使用されている不織布「フェリベンディ」と、その設置に適した薄型面ファスナー「モールドマジック」を組み合わせ、障子の張り替え用途を提案する。

クラレ 「ジェネスタ」が「ベストパートナー賞」の金賞に

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2019年2月28日

 クラレはこのほど、耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」が日本サーモスタットの自動車用冷却系部品の開発に多年にわたり貢献したとして、同社から「ベストパートナー賞」の金賞を受賞したと発表した。

 クラレは世界的な自動車用冷却部品メーカーである日本サーモスタットに「ジェネスタ」を販売している。今回の表彰は、高品質な材料を安定・継続的に供給し、かつ部品の開発段階でCAE解析や成形技術を駆使した迅速・的確な技術サービスを提供して、同社の開発に貢献したことが評価された。

 CAE解析とは、設計した製品を実際に作る前段階で、パソコンで「シミュレーション」 ができる技術のこと。クラレは金型中の樹脂の流動解析や製品の応力解析などを実施して、顧客の製品開発をサポートしている。

 1月29日に開催された日本サーモスタット主催の「新春賀詞交歓会」に、池森洋二ジェネスタ事業部長らが出席し、表彰状を授与された。同社は今後も、技術サービスに磨きをかけ、顧客のモノづくりに材料プラスアルファの提案力で応えていく。

クラレ 岡山工場にメルトブローン不織布の設備増設

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2019年2月21日

 クラレは20日、高機能不織布の需要拡大に対応するため、不織布および不織布製品の製造・販売会社であるクラレクラフレックスの岡山工場に、メルトブローン不織布の生産設備を増設することを決定したと発表した。稼働時期は2020年後半を予定しており、増設後の年産能力は2700t(現在900t)に拡大する。

 メルトブローン不織布は極細繊維により構成される不織布で、その緻密な構造により、マスク用をはじめ各種フィルターなどに使用されている。

 クラレクラフレックスでは、ポリプロピレンによる一般的なメルトブローン不織布にとどまらず、特殊ポリマーを素材に用いた特色あるメルトブローン不織布を製造・販売。近年、クラレクラフレックスが手掛ける独自のメルトブローン不織布、およびそれらを使用した複合シートの需要拡大が続いていることから、生産設備の増設が必要と判断した。

 クラレグループは、創立100周年を迎える2026年のありたい姿「独自の技術に新たな要素を取り込み、持続的に成長するスペシャリティ化学企業」を長期ビジョンに掲げ、その実現に向けた3カ年(2018~2020年度)の実行計画として、中期経営計画「PROUD 2020」を推進している。同社は引き続き、成長に向けた投資を積極的に行っていく考えだ。

クラレの1-12月期 米国工場の火災影響などで減益

2019年2月14日

 クラレは13日、2018年1-12月期の連結業績を発表した。売上高は前年同期比16%増の6030億円、営業利益は同14%減の658億円、経常利益は同18%減の612億円、純利益は同38%減の336億円となった。

 伊藤正明社長は「売上はカルゴン・カーボン(カルゴン社)の連結化や主要な事業において販売が増加し増収となった。営業利益は原燃料価格の上昇、

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クラレ 「プランティック」使用の包装材が韓国で大賞に

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2019年2月13日

 クラレはこのほど、オーストラリア子会社の「プランティック」を使用したコーヒー豆用生分解性パッケージが、韓国の「第8回グリーンパッケージ賞」で大賞を受賞したと発表した。

「プランティック」を使用した生分解性パッケージ
「プランティック」を使用した生分解性パッケージ

 プランティックは特殊なデンプンを主成分とするバイオマス由来のバリア材。クラレの100%子会社であるプランティック・テクノロジーズが製造・販売を行っている。

 酸素バリア性が高く、主に肉や魚などの生鮮食品の包装材として使用する。食品鮮度を保持することで食品ロスの削減につながり、食品産業と環境保全の両面に貢献する。

 大賞を受賞したコーヒー豆用生分解性パッケージは、韓国のコーヒー関連包装材の大手メーカーのソフトパック社が企画・開発。プランティック・テクノロジーズとクラレがプランティックフィルムの薄膜化や製造技術面のサポートを行い、商品化した。

 同パッケージはコーヒー豆の品質、フレーバーを保持する高いガスバリア性と、使用後に少ない環境負荷で処分が可能となる生分解性を併せ持ったバイオマス由来の包装材である。

 中間層に使用されているプランティックを含め、パッケージの部材が生分解性素材で構成されており、アルミ箔などは使っていない。これらの特長が評価されグリーンパッケージ賞大賞を受賞した。

 同賞は韓国環境府と韓国環境包装振興院が共同で主催する公募展。環境に配慮した包装技術とデザインを発掘し、自然保護・資源節約への関心を高めることを目的に、2011年にスタートした。

 公募は大企業から中小企業までが参加する一般部門、大学生を対象とする学生部門の2部門で構成され、環境意識の高まりとともに、同国内でも注目を集めるイベントとなっている。

クラレ 人事(2月1日)

2019年2月1日

[クラレ・人事](2月1日)▽研究開発本部知的財産部長、同本部長補佐中川直▽同本部同部次長(倉敷駐在)三宅洋。