クレハは28日、韓国・ソウルに「クレハ韓国連絡事務所」を開設したと発表した。主に、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)事業に関する市場情報収集、現地関係先との連絡円滑化を担う。
クレハ 韓国連絡事務所を開設、PVDF関連の情報収集
2021年9月29日
2021年9月29日
2021年9月27日
2021年8月6日
クレハは5日、2022年3月期第1四半期(4-6月期)連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年同期比20%増の378億円、営業利益69%増の43億円、純利益61%増の33億円だった。
セグメント別にみると、機能製品事業は増収増益。機能樹脂分野では、LIB用バインダー向けのフッ化ビニリデン樹脂、シェールオイル・ガス掘削用途向けのPGA樹脂加工品、PPS樹脂、その他の樹脂加工品などの売上げが増加し、利益も増加した。炭素製品分野では、高温炉用断熱材向けの炭素繊維の売上げは増加したが、営業利益は前年同期並みだった。
化学製品事業は減収・営業損失。医薬・農薬分野では、慢性腎不全用剤「クレメジン」の売上げは増加したが、農業・園芸用殺菌剤の売上げが減少し、この分野での売上げ、営業利益はともに減少した。工業薬品分野では、有機薬品類の売上げが増加し、この分野での売上げは増加し、営業損失は減少した。
樹脂製品事業は増収増益。コンシューマー・グッズ分野では、家庭用ラップ「NEWクレラップ」およびフッ化ビニリデン釣糸「シーガー」の売上げが増加し、売上げ、営業利益はともに増加した。業務用食品包装材分野では、熱収縮多層フィルム等の売上げは増加したが、原材料価格の高騰により営業利益は減少した。
建設関連事業は減収減益。建設事業では、民間工事は前年同期並みとなったものの公共工事の工事着工遅れにより、売上げ、営業利益ともに減少した。
その他関連事業は増収増益。環境事業では、低濃度PCB廃棄物等の産業廃棄物処理の増加により、売上げ、営業利益とも増加。運送事業では、売上げ、営業利益とも前年同期並みだった。病院事業では、売上げが増加し営業損失は減少した。
なお、通期業績予想については、前回発表した数値を据え置いている。
2021年7月26日
クレハはこのほど、子会社の呉羽(常熟)フッ素材料(中国江蘇省常熟市)において、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)の製造設備を増強することを決定したと発表した。増強規模は、第一期として年産約1万tで、同拠点の既存設備(5000t)と合わせて増強後の生産能力は1万5000tに拡大する。なお完工は2024年春ごろで、稼働時期は同年の夏ごろになる予定だ。
PVDFはLiB用バインダーや一般産業用エンジニアリングプラスチックとして使用されている。近年では各国の環境政策への対応からEV、HEV、PHEVなど、車載用LiB向けに需要が急拡大している。現在、同社グループでは、いわき事業所に年産約6000t、当該子会社に年産約5000tの製造設備を保有しているが、顧客からのさらなる供給能力の拡大が要請され、同社は対応を検討してきた。こうした中、中国子会社が立地する産業園区内において蘇州市より設備増強プロジェクト(年産1万5000t)の批准を受けたことで、今回、投資の決定に至った。
同社は中期経営計画の重点施策のひとつに「PVDF事業の収益拡大」を掲げている。今回の設備増強は、2022年1月に完成予定のいわき事業所PVDF設備の増強工事(年産2000t)に続くものとなる。同社は今後も、年々高まるLiB市場の旺盛な需要に対応するため、市場の伸長に合わせ段階的に生産体制を強化し、着実に事業の拡大を図っていく考えだ。
2021年6月22日
2021年5月14日
高機能製品事業を拡大、PGAは23年黒字化へ
クレハは12日、中期経営計画「Kureha‘s Challenge 2022」(中計ストレッチ・ファイナルステージ)を発表した。会見において小林豊社長は「前中計の計画に対し、昨年度の業績はそれほど悪くないように見えるが、私としては満足していない」と語った。昨年度の業績は売上収益1446億円(計画1570億円)、セグメント別営業利益189億円(同180億円)、営業利益173億円(同180億円)となったが、収益拡大を目指した機能商品は目標が大幅な未達となった。PVDFはLIB用バインダーの需要が一気に立ち上がり利益が増加したが、PGAはコロナ禍によりシェール生産が減少するなど事業環境が悪化。PPSについても、自動車向けに市場が拡大しているものの収益性が高まっていない。
また既存製品についても、「クレラップ」はコロナ禍でも堅調だった反面、業務用包材は欧州市場がシュリンクした影響を受けた。小林社長は「収益性の低い製品や
2021年5月13日
2021年4月22日
クレハはこのほど、「NEWクレラップ」のパッケージをリニューアルし今月上旬から販売を開始した。
パッケージサイズをさらにコンパクトにし握りやすさを向上させ、より快適に使用できるようパッケージの表記も見直した。サイズは高さと奥行きを現行の44mmから43mmに各々1mmずつ小さくし、小さな手の人や子どもでもさらに握りやすくなった。
パッケージには、二次元バーコードを印字してラップが巻き戻った時の修復方法や「クレハカット」の説明にアクセスできるようにした。またイラストを加えて、電子レンジでの使い方や、油性食品を電子レンジ加熱する際の注意事項、引き出しシールの使い方を分かり易くした。
同社は「いちばんうれしいラップになろう。」を基本コンセプトに、消費者の意見を商品づくりにつなげ、「感動品質」を目指して改良を続けている。1960年に日本初の家庭用ラップとして「クレラップ」を発売し、1989年にはV字型の刃「クレハカット」採用などの大幅リニューアルで「NEWクレラップ」に生まれ変わり、2008年には誰もが安心して使えるように、刃を金属からプラスチック素材に変更した。
また、売上の一部を「乳がんをなくす ほほえみ基金」に寄付することで女性の健康な暮らしをサポートし、「ベルマーク教育助成運動」への協賛でより良い教育環境づくりの支援や災害被災地への援助など、社会貢献活動に役立てている。
2021年4月12日
クレハはこのほど、経済産業省と日本健康会議が共同で選出する「健康経営優良法人2021(大規模法人部門)」に認定されたと発表した。特に優良な健康経営を実践している法人を「見える化」し、社会的に評価を受ける環境を整備することを目標とした顕彰制度だ。
同社は、働き方改革の重点テーマに「健康増進」を掲げ、従業員が健康で生き生きと働き続けることができるように「健康基本方針」を定めている。従業員の健康が会社の成長を支える基盤であるという考えの下、従業員の健康意識の向上に取り組んでいる。
保健師による健康・生活指導をはじめ、ウォーキングイベントや禁煙チャレンジ、外部講師によるストレッチレッスンなどの健康増進の企画を定期的に実施するほか、アンガーマネジメント研修や外部専門機関のカウンセラーによる相談窓口の設置など、メンタルヘルス不調の未然防止に向けた取り組みを行っている。
今後も、従業員が自律した健康づくりを実践できるように環境を整備するとともに、その取り組みを支援していく。
2021年3月5日
[クレハ・人事](4月1日)▽取締役専務執行役員PGA事業管掌、研究開発本部管掌、環境安全・品質保証本部長新事業創出プロジェクト統括マネージャー佐藤通浩▽常務執行役員クレハ・アメリカ取締役社長、同事業副管掌、同プロジェクト副統括マネージャー西畑直光▽同役員生産・技術本部長兼 生産・技術本部いわき事業所長田中宏幸▽企画本部CSR部副部長菊池真美▽高機能製品事業部機能製品部長阿部貴之▽化学品事業部医薬品部長舘岡涼子▽環境安全・品質保証本部副本部長兼同本部品質保証部長樋口敦宏▽研究開発本部カーボンニュートラルコミッティ委員長坂部宏▽同本部中央研究所長荒木信行▽同本部樹脂加工研究所長鈴木義紀▽同本部同研究所副所長山崎昌博▽生産・技術本部労政部長千葉宏二▽同本部生産企画部副部長原健二郎▽同本部いわき事業所副事業所長兼同本部生産企画部長中澤靖▽同本部同事業所同兼同本部同事業所総務部長影山晴康▽同本部同事業所医薬品品質保証部長下山田明子▽同本部同事業所設備保全部長鴨田久兵▽同本部同事業所基礎化学品製造部副部長廣田陽一▽同本部同事業所炭素製品製造部長園部章▽同本部樹脂加工事業所長若杉隆志▽同本部同事業所副事業所長兼同本部同事業所設備設計管理部長榎本孝英▽同本部同事業所同兼同本部同事業所総務部長小山正泰▽同本部同事業所茨城製造部長江尻哲男▽同本部同事業所同部副部長鈴木智▽同本部同事業所柏原製造部長飯塚均▽同本部生産技術イノベーションセンター長小松肇▽同本部同センター副センター長兼同本部同センタープロセス開発部長星智広▽同本部同センター設計部長苦田剛志▽同本部同センター同部副部長見滝研▽同本部同センターエンジニアリング部長森勇二▽クレハエクストロン大橋隆志(同日、同社社長就任予定)。