クレハは4日、2022年3月期第3四半期(4-12月期)の連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年同期比17%増の1231億円、営業利益25%増の182億円、純利益13%増の133億円だった。
セグメント別に見ると、
2022年2月7日
2022年1月11日
昨年もコロナ禍に翻弄された1年であった。国内ではワクチン接種が進み感染者が激減したものの、新種のオミクロン株の出現もあり、世界的な感染再拡大が懸念される。油断することなく適切な感染予防策を実施し、従業員とその家族の健康に配慮しながら、顧客へ安定的に製品・サービスを供給することにより、クレハへの信頼を高め企業価値のさらなる成長を目指す。
2022年度は「中計ストレッチ Final Stage」の最終年度である。前中計で未達であった重要課題を着実にやり抜く。気候変動対応をはじめとする様々な経済・社会の変化を新たなニーズと捉え、技術開発や既存技術の応用拡大による新事業の立ち上げに邁進する。クレハの未来に向けた「ありたい姿」を定め、当社のカーボンニュートラル実現に向けた新たな目標と具体的な取り組みも踏まえ、次期経営計画の策定に着手する。また昨年10月に導入した新人事制度のコンセプトである「挑戦、スピード、成長」を深く浸透させ、従業員自らが行動する組織風土への変革を進める年とする。
2021年12月27日
2021年11月10日
2021年9月30日
2021年9月29日
2021年9月27日
2021年8月6日
クレハは5日、2022年3月期第1四半期(4-6月期)連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年同期比20%増の378億円、営業利益69%増の43億円、純利益61%増の33億円だった。
セグメント別にみると、機能製品事業は増収増益。機能樹脂分野では、LIB用バインダー向けのフッ化ビニリデン樹脂、シェールオイル・ガス掘削用途向けのPGA樹脂加工品、PPS樹脂、その他の樹脂加工品などの売上げが増加し、利益も増加した。炭素製品分野では、高温炉用断熱材向けの炭素繊維の売上げは増加したが、営業利益は前年同期並みだった。
化学製品事業は減収・営業損失。医薬・農薬分野では、慢性腎不全用剤「クレメジン」の売上げは増加したが、農業・園芸用殺菌剤の売上げが減少し、この分野での売上げ、営業利益はともに減少した。工業薬品分野では、有機薬品類の売上げが増加し、この分野での売上げは増加し、営業損失は減少した。
樹脂製品事業は増収増益。コンシューマー・グッズ分野では、家庭用ラップ「NEWクレラップ」およびフッ化ビニリデン釣糸「シーガー」の売上げが増加し、売上げ、営業利益はともに増加した。業務用食品包装材分野では、熱収縮多層フィルム等の売上げは増加したが、原材料価格の高騰により営業利益は減少した。
建設関連事業は減収減益。建設事業では、民間工事は前年同期並みとなったものの公共工事の工事着工遅れにより、売上げ、営業利益ともに減少した。
その他関連事業は増収増益。環境事業では、低濃度PCB廃棄物等の産業廃棄物処理の増加により、売上げ、営業利益とも増加。運送事業では、売上げ、営業利益とも前年同期並みだった。病院事業では、売上げが増加し営業損失は減少した。
なお、通期業績予想については、前回発表した数値を据え置いている。
2021年7月26日
クレハはこのほど、子会社の呉羽(常熟)フッ素材料(中国江蘇省常熟市)において、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)の製造設備を増強することを決定したと発表した。増強規模は、第一期として年産約1万tで、同拠点の既存設備(5000t)と合わせて増強後の生産能力は1万5000tに拡大する。なお完工は2024年春ごろで、稼働時期は同年の夏ごろになる予定だ。
PVDFはLiB用バインダーや一般産業用エンジニアリングプラスチックとして使用されている。近年では各国の環境政策への対応からEV、HEV、PHEVなど、車載用LiB向けに需要が急拡大している。現在、同社グループでは、いわき事業所に年産約6000t、当該子会社に年産約5000tの製造設備を保有しているが、顧客からのさらなる供給能力の拡大が要請され、同社は対応を検討してきた。こうした中、中国子会社が立地する産業園区内において蘇州市より設備増強プロジェクト(年産1万5000t)の批准を受けたことで、今回、投資の決定に至った。
同社は中期経営計画の重点施策のひとつに「PVDF事業の収益拡大」を掲げている。今回の設備増強は、2022年1月に完成予定のいわき事業所PVDF設備の増強工事(年産2000t)に続くものとなる。同社は今後も、年々高まるLiB市場の旺盛な需要に対応するため、市場の伸長に合わせ段階的に生産体制を強化し、着実に事業の拡大を図っていく考えだ。
2021年6月22日