可塑剤大手3社 値上げ交渉が本格化、安定供給を第一に

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2020年1月15日

 可塑剤大手3社の値上げが今月7日までに出揃い、早期決着に向けた関係ユーザーとの交渉が本格化している。昨年12月初旬以降から騰勢を強める原油・ナフサ価格や、可塑剤の主原料である無水フタル酸やアルコールの値上げが打ち出される中、物流費や容器費の上昇もあり、各社は可塑剤の値上げを相次いで打ち出した。

 2社に先駆けて

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ジェイ・プラス フタル酸系可塑剤値上げ、1月16日納入分から

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2019年12月24日

 ジェイ・プラスは23日、フタル酸系可塑剤を来年1月16日納入分から16円/kg以上値上げすると発表した。対象製品は、DOP、DINP、その他フタレート。

 原油・ナフサ価格が騰勢を強め、来年第1四半期の国産基準ナフサ価格は4万6000円/kl程度までの上昇が見込まれている。加えて、可塑剤の主原料の1つである無水フタル酸の価格や、物流費も上昇しており同社の収益を大きく圧迫している。

 こうした状況下、コスト増加分を自助努力で吸収することが困難であることから、今後も安定供給を継続していくために価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

可塑剤大手3社 値上げ交渉が本格化、採算是正が急務に

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2018年10月29日

 可塑剤大手3社の値上げが今月11日までに出揃い、早期決着に向けた関係ユーザーとの交渉が一段と本格化している。8月下旬から騰勢を強める原油・ナフサ価格や、為替レートの円安基調を背景に、各社はフタル酸系可塑剤の値上げを相次いで打ち出した。

 2社に先駆けて最大手のジェイ・プラスが、9月28日にDOP・INP・その他フタレートの16円/kg以上の価格改定を表明した。10月4日には新日本理化がDOP・DINP・DBP・その他フタレートの24円/kg以上を発表。11日にはシージーエスターが、DOP・DINP・DBPの25円/kg、PL-200の15円/kgを打ち出した。

 フタル酸系の主要製品であるDOP・DINPで言えば、

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ジェイ・プラス DOPなどフタル酸系可塑剤を値上げ

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2018年10月1日

 ジェイ・プラスは28日、フタル酸系可塑剤(DOP、DINP、その他フタレート)を10月22日以降の納入分から16円/kg以上値上げすると発表した。

 原油・ナフサ価格が騰勢を強め、今年第4四半期(10―12月期)の国産ナフサは、5万8000円/klを越える勢いとなっており、原料・用役費の一段の上昇が見込まれている。

 また、物流費などの諸経費も上昇しており、これらのコスト増加を、同社の自助努力で吸収することが困難な状況となっている。

 こうした中、同社は今後とも安定供給を果たすために、今回の価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

ジェイ・プラス 可塑剤を9月10日出荷分から値上げ

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2018年8月31日

 ジェイ・プラスは30日、アジピン酸系可塑剤とトリメリット酸系可塑剤を9月10日以降の納入分から、いずれも18円/kg以上値上げすると発表した。

 対象製品はアジピン酸系可塑剤の「DOA」「DINA」「D610A」、トリメリット酸系可塑剤の「TOTM」。

 原油・ナフサ価格の上昇を受け原燃料費が上昇、物流費など諸経費も上昇している。これらのコスト増を自助努力で吸収するのが困難になっていることから、安定供給を果たすため価格を改定することにした。