トクヤマ 来年1月から乾式シリカなどを再値上げ

, , ,

2021年12月1日

 トクヤマは30日、乾式シリカ、微小球状シリカ、四塩化ケイ素について、2022年1月1日出荷分から値上げすることを決定し、商社および需要家などとの交渉に入ると発表した。

 対象製品と改定幅は、乾式シリカでは、「レオロシール」の親水品が「仕切り価格35%以上」、疎水品が「同30%以上」、「エクセリカ」が「同20%以上」。微小球状シリカでは「シルフィル」が「同20%以上」、「サンシール」が「同10%以上」。四塩化ケイ素は「同50%以上」となっている。

 原料価格の急騰により採算性が著しく悪化している。同社は、これらを前回(10月1日出荷分から)の価格修正や自社の合理化努力のみで解消することは困難と判断し、今回、再値上げを決定した。

トクヤマ クロロメタン類を値上げ、採算是正を図る

, ,

2021年11月25日

 トクヤマは24日、クロロメタン類の国内価格について、2020年1月1日出荷分から値上げすることを決定し、商社および需要家などとの交渉に入ると発表した。対象製品は、クロロメタン類(塩化メチル、メチレンクロライド、クロロホルム)で、改定幅はローリーが「20円/kg以上」、ドラム・缶が「28円/kg以上」。

 昨今の原燃料価格の高騰により製造コストが大幅に上昇していることに加え、物流費や物流インフラを中心とした設備の維持・更新コストも上昇し、事業採算は大幅に悪化している。同社は、今後も安定供給を長期的に継続していくにあたり、自社の合理化努力のみで吸収することは困難と判断し、価格修正の実施を決定した。

トクヤマ 珪酸ソーダカレットを値上げ、採算是正を図る

, ,

2021年11月18日

 トクヤマは17日、珪酸ソーダカレットの国内価格について、2022年1月1日から値上げすることを決定し、商社および需要家などと交渉に入ると発表した。改定幅は「15円/kg以上」。

 対象製品の主な原料であるアルカリ源(カセイソーダ・ソーダ灰)の市況は上昇を続けており、また、昨今の原燃料価格高騰の影響も受け、採算は大幅に悪化している。同社は、国内メーカーとしてこの事業を将来にわたって継続し、長期的な安定供給を続けていくにあたり、自社の合理化努力のみで吸収することは困難であると判断し、価格修正を行うことを決定した。

トクヤマ 固体カセイソーダを値上げ、来年1月1日から

,

2021年11月18日

 トクヤマは17日、固体カセイソーダの国内価格について、2022年1月1日出荷分からの値上げを決定し、商社および需要家などと交渉に入ったと発表した。改定幅は「25円/kg以上」。

 原料である液体カセイソーダは、東南アジアを中心とした旺盛な需要を背景に需給バランスがタイト化し、固体カセイソーダの需給バランスにも大きく影響している。また、製造設備の維持・更新コストに加え、昨今の原燃料価格の高騰により電解製造コストや物流コストも上昇し、事業採算は大幅に悪化している。

 同社は、今後も安定供給を長期的に継続していくにあたり、自社の合理化努力のみで吸収することは困難であると判断し、価格修正の実施を決定した。

トクヤマ 化学品3製品を値上げ、採算是正を図る

, , ,

2021年11月4日

 トクヤマは2日、液体塩化カルシウム、重曹(重炭酸ナトリウム)、イソプロピルアルコール(IPA)の3製品について、12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、液体塩化カルシウムが「10円/kg以上(固形換算)」、重曹が「22円/kg以上」、IPAはローリーが「18円/kg以上」、容器が「30円/kg以上」となっている。

 昨今の原燃料価格の高騰による製造コストの上昇、物流費や物流インフラを中心とした設備の維持・更新コストも上昇しており、事業採算が大幅に悪化している。同社は、今後も安定供給を長期的に継続していくにあたり、これらのコスト上昇を自社の合理化努力のみで吸収することは困難と判断し、3製品について価格の修正を決定した。

トクヤマの4-9月期 原燃料価格などコスト増で減益

, ,

2021年10月29日

 トクヤマは28日、2022年3月期第2四半期(4-9月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比7%減の1327億円、営業利益10%減の117億円、経常利益4%減の120億円、純利益7%減の93億円となった。

 オンラインによる決算会見において横田浩社長は「半導体関連やヘルスケア関連の堅調な

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

トクヤマ セメントを値上げ、製造コスト上昇に対応

, ,

2021年10月12日

 トクヤマはこのほど、セメントおよびセメント系固形材の国内価格について、12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定価格は「2200円/t以上」。

 石炭をはじめとする原料価格の急騰、設備老朽化に伴う大規模補修・維持更新投資の実施、加えて、環境対策投資も必要となり、製造コストが大幅に上昇している。さらに物流コストの上昇もあり、急激に事業採算が悪化している。

 同社は、今後も自社の合理化、省力化を推進していくものの、企業努力を超える影響を受けており、安定供給の責務を果たしていくため、今回の値上げを決定した。

 

トクヤマ 液体カセイソーダを値上げ、採算是正図る

,

2021年10月12日

 トクヤマはこのほど、液体カセイソーダについて、11月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、仕切価格(固形換算)で「20円/kg以上」。

 近年、国内市況は軟化傾向にある一方、原燃料価格の高騰により事業採算は大幅に悪化している。また、海外マーケットでは需給バランスはタイト化し、海外市況も上昇傾向でさらなるひっ迫が想定される。

 同社は、今後も安定供給のために電解の安定稼働を維持していくにあたり、自社の合理化努力のみで吸収することは困難と判断し、今回の値上げを決定した。

トクヤマとパナソニック 純水素型燃料電池の実証を開始

, , , , ,

2021年9月15日

 トクヤマとパナソニックは14日、トクヤマの徳山製造所(山口県周南市)で発生する副生水素を使った純水素型燃料電池の実証を開始したと発表した。実証期間は2023年3月までを予定している。

純水素型燃料電池 実証機の外観
純水素型燃料電池 実証機の外観

 世界的に脱炭素社会の実現に向けた取り組みが加速する中、次世代エネルギーの1つとして水素への関心が高まっている。カセイソーダの製造工程で副次的に発生する副生水素の有効活用は、地球温暖化防止やエネルギーセキュリティの観点のみならず、化学産業にとっても社会貢献へ活用できるものであり、大きな意義がある取り組みになる。

 今回、徳山製造所内に設置した実証機は、パナソニックが開発する6台の純水素型燃料電池を1つのユニットに収めたシステム構成。水素の供給配管や熱配管、電力出力ラインなどを集約してユニットに接続し、6台の純水素型燃料電池を1つのシステムとして稼働させる連携制御を実現した。なお、純水素型燃料電池の六台連携制御の実証は、国内で初となる。

 トクヤマは、イオン交換膜食塩電解法でカセイソーダを製造する際に発生する副生水素を、純水素型燃料電池に安定供給。実証機で発電した電力は製造所内の事務室で使用し、発電時に生成する熱も温水にして回収し有効利用する。トクヤマでは、副生水素の有効活用を図るとともに、水素を活用した地域貢献モデルの検討を進めているが、今回の実証もその一環となる。

 一方、パナソニックは、副生水素を使用した場合の稼働性能に加えて、連携制御の検証・評価を行う。実証に使う純水素型燃料電池単体の発電出力は700Wだが、6台の実証機を個別に稼働および停止させることができるため、700W~4.2kWで任意の発電出力に設定することが可能。将来的には、連携制御による大規模な電力需要への対応を想定している。さらに、仮に1台が故障したとしても残りの5台は継続して稼働させることができる。そのため、順番にメンテナンスを行えばシステムとして電力の連続供給も可能となるなど、連携制御により運用の柔軟性向上が期待される。

 両社は、今回の実証を通じて、水素社会の実現を目指した取り組みをさらに進めていく。

トクヤマ 塩酸を10月1日から値上げ、採算是正を図る

,

2021年9月3日

 トクヤマは2日、塩酸について10月1日出荷分から値上げすることを決定し、商社および需要家などとの交渉に入ると発表した。改定幅は「6円/kg以上」。

 長年にわたる市況軟化と物流費の上昇、製造設備や出荷設備の維持・更新の投資増大により、事業採算が悪化している。こうした中、同社は、今後も安定稼働と安定供給を維持していくにあたり、自社の合理化努力のみでコスト上昇を吸収することが困難と判断し、今回の値上げを決定した。