帝人 業界最薄のガス拡散層を開発、燃料電池に貢献

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2023年3月14日

 帝人は13日、同社が開発した極細の繊維状炭素「ポテンシア」を独自の紙すき技術を用いてパラ系アラミド繊維「トワロン」と組み合わせることで、業界最薄クラスとなる厚さ50㎛のガス拡散層(GDL)を開発したと発表した。市場が拡大する燃料電池の小型化・高性能化への貢献を目指す。

開発したGDLの断面構造

 同社は、

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帝人 アラミド繊維と炭素繊維を使用した美術館が10周年

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2022年10月7日

 帝人はこのほど、オランダで主要スポンサーを務めるアムステルダム市立近代美術館について、パラ系アラミド繊維「トワロン」と炭素繊維「テナックス」を使用して建設された同美術館の新館が、開館10周年を迎えたと発表した。

 新館は、外観のデザインから

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帝人 バイオ由来パラ系アラミド繊維、生産技術を開発

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2020年12月4日

 帝人は3日、帝人グループでアラミド事業を展開するテイジン・アラミド(オランダ)が、パートナー企業との共同により、バイオ由来の原料を使用したパラ系アラミド繊維「トワロン」の生産技術を開発したと発表した。

 軽量で優れた強度や耐久性をもつパラ系アラミド繊維「トワロン」は、自動車、航空用コンテナ、防護服など幅広い用途で使用されている。グローバル市場での確固たる地位を築いているが、生産には石油由来原料が使用され、バイオ由来原料による生産技術はこれまでなかった。

 こうした中、テイジン・アラミドは、持続可能な社会の実現に貢献するため、環境に配慮した原料による生産を目指すこととし、オランダでBTX(ベンゼン、トルエン、キシレン)製品を製造するBioBTX社およびSyncom社とともに、2018年よりバイオ由来原料を使用した「トワロン」の生産技術について検討を進めていた。その結果、使用済みの植物油脂由来の成分を使用し、原料の92%をバイオ由来とする「トワロン」のパイロット生産に成功。従来品がもつ軽量、高強度などの特性に加え、製造プロセスから排出されるCO2量を、大幅に削減できることも確認された。 

 テイジン・アラミドは、バイオ由来原料を使用した「トワロン」の本格生産に向け、今後さらに研究開発を推進していく。帝人グループは、注力すべき重点領域の1つに「環境価値ソリューション」を掲げる。今後も持続可能な循環型社会の実現に貢献するソリューションを提供することで、長期ビジョンである「未来の社会を支える会社」となることを目指していく。

帝人 オランダの子会社でパラ系アラミド繊維を増強 

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2019年11月14日

 帝人は13日、グループ会社のテイジン・アラミド(オランダ)が、パラ系アラミド繊維「トワロン」の生産能力を、2022年までに25%以上増強すると発表した。

 グローバル市場での需要拡大に対応するため。生産能力増強は原料を製造するデルフザイル工場(オランダ・デルフザイル市)と、紡糸を行うエメン工場(オランダ・エメン市)の2工場で実施する。

 さらに、今回の設備投資にはCO2排出量の削減技術の導入を組み込み、これにより社会と企業の持続的な発展を目指す。

 「トワロン」は高強度、軽量で高い耐久性をもつパラ系アラミド繊維として、自動車や航空用コンテナ、防護、ロープ・ケーブルなどの海洋用途など幅広い分野で使われ、その高い機能性を発揮しており、グローバル市場で確固たる地位を築いている。

 こうした中、帝人グループでアラミド事業を展開するテイジン・アラミドでは、2017年から生産の効率化による生産能力の向上を図りつつ、ほぼフル稼働で生産を続けていたが、国内外でのさらなる市場成長や需要拡大に対する対応力を強化するため、大きな設備投資を伴う生産増強の実施を決定した。

 帝人グループは注力すべき重点領域の1つとして「環境価値ソリューション」を掲げており、今後も軽量化素材による環境性能向上や循環型社会の実現に貢献していく。