リケンテクノス 抗ウイルスフィルムを上市

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2020年2月28日

 リケンテクノスはこのほど、抗ウイルスフィルム「RIKEGUARD FILM(リケガードフィルム)」を上市したと発表した。

 同フィルムの「RIVEX(リベックス)」グレードは、抗菌・抗ウイルス性と安全性を認証するSIAAマークを取得した、世界で初めてのウィンドウフィルム。SIAAマークの取得には、抗ウイルス・抗菌処理を施していない従来製品と比較して、菌の増殖割合が100分の1以下でなければならないなど、厳しい規格を満たすことが必要となる。

 同グレードはリケンテクノスのコーティング技術を応用することで、高い透明性を持たせつつ、フィルム表面のウイルス数を大幅に減少でき、ウィンドウフィルムとしても、モバイル端末などのディスプレイ表面の保護用途としても使用できる。

 新型コロナウイルスの感染拡大や、米国でインフルエンザウイルスが猛威をふるう中で、抗ウイルス製品に対する社会的ニーズが高まっている。主要な感染経路に接触感染が挙げられるが、多くはウイルス付着物に手で触れた後、口や鼻などを触ることで感染するとされており、ウイルスに触れるリスクを減らすことが重要となっている。

 一方で、さまざまなものに素手で触れないようにすることには限界がある。中でもスマートフォンは、今や生活必需品となっているが、目に見えない菌やウイルスが多く存在している。

 「スマートフォン表面には、トイレの18倍細菌が存在する」という米国の研究データがあるほどだ。公共施設のタッチパネルなどは不特定多数の人が触るため、感染のリスクはさらに高いと言える。

 「リケガードフィルム」の「リベックス」グレードを貼ることで、付着したウイルスの数を大幅に減少させ、日常生活の中での感染リスクの軽減が可能になる。耐傷つき性にも優れるため、病院や学校の窓、タッチパネル、案内板、電車の窓など、さまざまなシーンに展開できる。

 さらに、表面の硬度を上げた「リケガードフィルム」の「REPTY(リプティ)」についても、SIAAマークの取得を準備している。

リケンテクノスの4-9月期 売上高が過去最高を更新

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2019年11月15日

 リケンテクノスの2020年3月期第2四半期連結決算は、売上高が前年同期比5%増の495億円、営業利益は同2%増の28億円、経常利益は同微減の28億円、四半期純利益は同11%減の14億円。14日に開催した決算説明会で、常盤和明社長は「売上高は2期連続で過去最高を更新した。経常利益は “リケンテクノスの4-9月期 売上高が過去最高を更新” の続きを読む

リケンテクノスの2019年3月期 営業利益除き過去最高を更新

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2019年5月8日

 リケンテクノスの2019年3月期の連結決算は、売上高が前期比3%増の978億円、営業利益は同7%増の58億円、経常利益は同9%増の59億円、純利益は同21%増の31億円となった。売上高と経常利益、純利益は過去最高を更新した。

 セグメント別では、コンパウンド事業は増収増益。国内では塩ビコンパウンド、エラストマーコンパウンドともに増収。海外では、米国は低調だったが、中国・タイ・インドネシアでは売上を伸ばし、海外全体として増収。利益面は生産性改善と販売数量増で増益となった。

 フイルム事業は増収ながらも営業損失。国内では、建装材市場の住宅分野は増収だったが、非住宅分野は減収。新市場の光学分野は増収。輸出は、電線市場は増収だったが、建装材市場は減収となり、輸出全体では減収。利益面は、光学分野での損失が大幅に改善したが、全体として黒字化には至らなかった。

 食品包材事業は増収減益。国内では外食産業と家庭向けが増収だったが、業務用が減収となり、全体として売上は横バイ。 中国は増収だった。利益面については、原材料価格の改定に伴う製品価格調整の遅れの影響もあり、減益となった。

 2020年3月期の通期連結業績予想は、売上高が同7%増の1050億円、営業利益は同13%増の65億円、経常利益は同11%増の65億円、純利益は同21%増の37億円を見込んでいる。

《取材こぼれ話》リケンテクノス インドに製造拠点を設ける必然性

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2018年12月12日

 リケンテクノスは来年1月、インドで販売会社の設立を予定している。2019年3月期第2四半期決算説明会で、生産拠点の建設について問われた常盤和明社長は、「まだ具体的なアイデアはないが」と前置きした上で、

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リケンテクノスの4-9月期 売上高と経常・純利益が過去最高

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2018年11月16日

 リケンテクノスは15日、決算説明会を開催し、常盤和明社長が2019年3月期第2四半期を振り返るとともに、今年度が最終年度となる中期経営計画の現状を説明した。

 4-9月期は売上高が前年同期比3%増の473億円、営業利益は同6%増の27億円、経常利益は同5%増の28億円、純利益は同34%増の16億円。営業利益を除く売上高・経常利益・純利益が過去最高となった。

 セグメント別売上高では、売上の7割を占めるコンパウンドは同3%増の330億円、フィルムは同4%増の68億円、食品包材は同1%増の54億円と、いずれも増収となった。

 地域別売上高については、日本が同4%増の257億円、アジアは同7%増の148億円、北米は同7%減の64億円だった。「アジアは大きく伸びたが、北米・欧州の

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