【夏季特集】三井化学代表取締役社長 橋本修氏

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2021年8月10日

事業ポートフォリオ変革し、社会課題視点のビジネスモデルへ

 ━6月に長期経営計画「VISION2030」を発表されました。

  2025年をターゲットにした長期計画を2016年に発表してちょうど5年が経った。その中間点に差し掛かったこともあり、これまでの取り組みの評価を行った。また5年のうちに事業環境も大きく変化しており、その評価と環境変化を踏まえてもう一度長計を見直すことにした。策定にあたっては、経営層に加え、10年後の会社を担う30代から40代でチームを組んでもらい、侃々諤々と様々な議論を進めてきた。

 ━その中では、事業ポートフォリオの変革が1つの核です。

 ポートフォリオについてはこれまで、モビリティ、ヘルスケア、フード&パッケージング(F&P)の成長3領域を中心にドライブをかけて会社を成長させていく、というのが基本的な考え方になっていた。ところがつぶさに見ると、

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【2020年 夏季特集】 三井化学代表取締役社長 橋本修氏

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2020年8月10日

新事業開発センターが始動、新体制で事業創出を加速

 ━事業環境の悪化で、業績に影響が出始めています。

 三井化学 橋本社長2019年度は、営業利益ベースでは、2年連続で1000億円を割り込む716億円という残念な結果に終わった。新型コロナウイルスの影響はまだそれほど大きくなく、米中貿易摩擦によるマーケット自体の潮目が変わったことが主な要因だ。

  2020年度に入ってからはコロナ禍に加え、原油・ナフサ価格下落の影響も出始めている。石化・基礎化学品を中心とする基盤素材事業では

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