三井化学 敗血症向け試薬などを臨床微生物学会総会に出展

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2019年1月31日

 三井化学は、来月1~3日にヒルトン東京お台場とグランドニッコー東京・台場(ともに東京都港区)で開催される「第30回日本臨床微生物学会総会・学術集会」に出展し、敗血症向け・培養不要・コンタミ(異物混入)フリーの細菌迅速同定用試薬を紹介する。

 同社は富山大学とともに、敗血症の原因菌を迅速に同定する新たな検査法(Tm mapping法)の製品化を進めており、今回は研究用試薬として細菌迅速同定用PCR試薬キットや細菌DNA抽出キットを展示するほか、周辺の試薬など同社独自の技術や製品を展示する。

 細菌迅速同定用PCR試薬キットは、サンプル採取から約五時間で細菌種の同定が可能なもの。細菌DNAの試薬への混入を可能な限り低減させ、独自データベースで細菌を同定する。

 なお展示は同総会・学術集会開催中に、グランドニッコー東京・台場の地下1階企業出展会場(ブース番号:22)で行われる。

 

《取材こぼれ話》三井化学 「ブリコラージュ」と創業の精神

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2019年1月30日

 三井化学は、先日開催された「ウェアラブルEXPO」への出展を機に、「ブリコラージュ」という取り組みを始めた。

 試行錯誤や創意工夫といった意味合いを持つ。その眼目は、協業者や消費者と一緒になって今ある素材やテーマをどう発展させていくかを考え、社会の真のニーズ「ヴィジョナリー」を捉えることにある。

 一方、同社は0(ゼロ)から1(イチ)を生み出し、無限の未来を創造する施策を継続中だ。デザイナーなど外部の視点を取り入れ、素材のもつ潜在的可能性を探っている。

 研究開発本部長の福田伸常務は同展示会の特別講演で、新たな取り組み「ブリコラージュ」に触れるとともに、「(創業者らは)きっと

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三井化学 気候変動課題解決に向けTCFDへの支持表明

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2019年1月29日

 三井化学はこのほど、金融安定理事会(FSB)が設置した「気候関連財務情報開示タスクフォース」(TCFD)の提言への支持を表明した。TCFDは2017年6月、気候変動の影響を金融機関や企業、政府などの財務報告で開示を求める提言を公表。これまでに世界513の企業・団体がTCFDの提言に賛同を表明している(昨年9月末時点)。

 三井化学グループは、自社の製造段階だけでなく、バリューチェーンを通したGHG(温室効果ガス)排出削減、緩和・適応に貢献する製品、サービス提供などの様々な取り組みを強化し、その対応を情報開示していくことで、持続可能な社会の構築を目指す。

 今後も「環境と調和した共生社会」「健康安心な長寿社会」を実現するために、ESGの推進、環境貢献価値・QOL向上価値の提供をはじめとする気候変動問題の解決に向けた積極的な取り組みを継続し、社会と同社グループの持続的発展に向けて注力していく。

 同社のTCFD支持ステートメントは以下の通り。「三井化学は、気候変動関連の課題解決につながる製品、サービス、技術の提供を通じて、GHG削減強化による低炭素社会の実現と、気候変動リスクに強い健康・安心な社会の実現に貢献していきます。継続的に気候関連のリスクおよび機会に関する自社の理解を深化させ、その取り組みを開示することを明言し、TCFDの提言への支持を表明いたします」。

三井化学 小笠原諸島で海洋ごみクリーンアップ活動

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2019年1月25日

 三井化学は東京都小笠原村の協力のもと、小笠原ホエールウォッチング協会とともに、昨年12月10日に小笠原諸島・父島の松山海岸で、漂着した海洋ごみや投棄ごみのクリーンアップ活動を実施した。

 漁網やブイなどの漁具、国内外から流れ着いたペットボトルや歯ブラシなどの海洋プラごみに加え、タイヤや便器の大型ごみなどを、フレキシブルコンテナバッグで6袋分(約6㎥)を回収した。

 同社は2015年から社員と会社の共同CSR活動の一環として、寄付活動「ちびっとワンコイン」の枠組みを通じて海洋ごみ問題のパイオニアであるJEAN(ジーン)の活動を支援。海洋ごみの現状把握とともに、いま何ができるかを考える講演会やワークショップを随時開催している。

 今回は小笠原諸島での海洋ごみ問題の現状を知り、クリーンアップ活動を実施した。なお、今月28日まで葛西臨海水族園(東京都江戸川区)で、今回の活動の紹介と海洋ごみ問題の啓発パネルを展示している。

三井化学 眼鏡レンズ材料などで「業界功労者表彰」を受賞

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2019年1月24日

 三井化学は、眼鏡記者会(東京都台東区)が主催する「2018年度業界功労者表彰」を受賞し、今月18日に行われた同会の新年賀詞交歓会で表彰を受けた。

 今回の受賞は、メガネレンズ材料「MRシリーズ」の研究開発と製品供給による眼鏡業界への長年にわたる貢献、および眼鏡業界の未来を広げる次世代アイウェア「タッチフォーカス」の開発が大きく評価されたもの。

 「MRシリーズ」は、1990年代に世界で初めて、チオウレタン樹脂で高屈折率を実現したメガネレンズ材料。安全でクリアな、薄くて軽いメガネレンズの提供を可能にした。

 同社は、低屈折率から高屈折率までの幅広いラインアップのレンズ材料を展開しており、プラスチックレンズ材料全体では世界シェア45%をもつ。特に高屈折率レンズ材料では、同シリーズが世界シェアの90%を占める。

 一方、「タッチフォーカス」は、ワンタッチで遠近を瞬時に切り替えられる電子メガネ。フレームのタッチセンサーに触れると、メガネレンズ内の液晶が駆動し、瞬時に遠近の視界が切り替わる。10年以上の開発を経て、昨年2月に販売を開始。現在、全国30店舗以上のメガネ小売店で展開している。

 同社は今後も、消費者の快適な生活や目の健康に貢献する「Quality of View」の向上に取り組み、新たなレンズ材料・部材・製品や周辺技術の開発を進めていく。

三井化学 人事(2月1日)

2019年1月24日

[三井化学・人事](2月1日)▽解兼モビリティ事業本部エラストマー事業部潤滑油添加剤GL、同事業本部同事業部長坂本晃大▽同事業本部同事業部同GL飯島達夫。

三井化学 「ブリコラージュ」キーワードに新価値創出へ

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2019年1月22日

 三井化学は、先週16~18日に東京ビッグサイトで開催された「第5回ウェアラブルEXPO」への出展を機に、新たな試みを始めた。

ラボをモチーフにした展示ブース
ラボをモチーフにした展示ブース

 キーワードの1つが「ブリコラージュ」。フランスの人類学者クロード・レヴィ=ストロースが著書「野生の思考」の中で用いた言葉で、古来より人類が身に付けてきた試行錯誤や創意工夫といった意味があるようだ。

 会期中に特別講演を行った同社研究開発本部長の福田伸常務執行役員は「素材を創る三井化学だからこそ描ける未来がある」と題した講演の中で、ブリコラージュについて説明した。

 「石で杭を打つ人がいる。棒で杭を打つ人がいる。2人が出合ったときに

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三井化学 AEPWに参加しプラ廃棄物管理支援の取組み

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2019年1月21日

 三井化学はこのほど、「Alliance to End Plastic Waste」(AEPW)の取り組み趣旨に賛同し設立メンバーとして参加したと発表した。

 AEPWは、海洋プラスチック問題などで注目されているプラスチック廃棄物管理を支援する非営利団体として米国で発足。

 現在、化学、プラスチック加工、小売り、廃棄物管理など、プラスチックのバリューチェーンに携わる世界各国の企業28社が参加を表明している。

 参加各社の強みを生かしたアライアンスを通じ、①インフラ開発(より有効なプラスチック廃棄物管理とリサイクルの促進を図るべく、インフラを開発)②イノベーション(プラスチックのリサイクルを促進し、使用後のプラスチックから価値を創出するための技術革新を進める)③教育・啓蒙活動(政府、企業や団体、地域社会と共にプラスチック廃棄物管理への更なる理解を深め、改善を図る)④清掃活動(河川ほか、プラスチック廃棄物の流出地域における清掃活動を行う)の4分野において今後5年間で総額15億ドルを投じ、持続可能な社会への貢献を目指す。

 プラスチックは、世界中の人々の生活利便性と恩恵をもたらすもの。製品・サービスの機能・性能の改善を図りながら、食品ロスの削減、物流の高度化やエネルギー小売りの向上など、多くの社会的課題の解決に貢献している。

 その一方で、プラスチック廃棄物の不適切な管理による海洋への流出が世界中で大きな関心ごととなっており、化学業界を超えた社会の課題となっている。

 淡輪敏社長はAEPW参加に際し、「プラスチック廃棄物管理の最大の課題は、いかに回収し処理するかだ。日本の化学産業はこれまで3R(リデュース、リユース、リサイクル)へ取り組んでおり、これら日本のプラスチック廃棄物の管理手法は、その課題解決に貢献しうる一つのモデルになる。海洋への多量のプラスチック流出が指摘される地域にわれわれが蓄積した知見を伝えるなど、世界に情報発信していくべきと考える。当社が会長を務めるかぎかつ『海洋プラスチック問題対応協議会』においても、化学産業が率先して取り組むべき問題と捉えており、解決に対し、関係企業・団体が一致団結して貢献していく。当社グループはAEPW参加各社などと協調し、新たなソリューションを提案していきたい」と述べている。

 

三井化学 フィッシングショーに「タッチフォーカス」を出展

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2019年1月18日

 三井化学は、18~20日にパシフィコ横浜で開催される「ジャパンフィッシングショー2019」で、新次元メガネ「タッチフォーカス」を展示し、年齢を気にしない「エイジレスな視界」を理解・体験する特設ブースを展開する(小間番号:C‐244)。

 「タッチフォーカス」は、フレームのタッチセンサーに触れるとメガネレンズ内の液晶が駆動し、瞬時に遠近視界の切り替えができる電子メガネ。

 液晶レンズのオフ状態では、一般的な累進レンズに比べて遠・中の視界が広く歪みも少ないため、ラインやウキの動きをしっかりと確認でき、繊細なアタリを見逃しにくい。また、釣りへ向かうドライブ中や足場の悪い釣り場の移動も快適に行える。

 一方、仕掛け作りやエサ付けなどの繊細な作業を必要とする際は、液晶レンズをオンにすることで、手元の視界を広くクリアに確保することができるため、作業がストレスなく素早く行える。

 特設ブースでは、釣りシーンでの「タッチフォーカス」の視界を、楽しみながら疑似体験するコーナーに加え、30種類以上のデザイン・カラーバリエーションのフレームも展示・紹介。テクノロジーとファッションの両面から、シニア世代の「釣り」の楽しみを演出している。

三井化学 シンガポールにα‐メチルスチレン設備を新設

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2019年1月17日

 三井化学はこのほど、シンガポールにある子会社・Mitsui Phenols Singaporeのジュロン島内の工場に、「α‐メチルスチレン(アルファメチルスチレン)」の生産設備を新設すると発表した。生産能力は2万t/年。2020年5月の完工を予定している。

三井化学市原工場のフェノールプラント 文中
三井化学市原工場のフェノールプラント

 α‐メチルスチレンは、フェノールを生産する際に副生する芳香族化合物で、精製して樹脂や添加剤などの原料に使用される。需要は世界経済の成長を背景に堅調に伸びており、特にABS樹脂などの高機能化ニーズに対応する用途が拡大しいる。

 三井化学は現在、市原工場と大阪工場で計35000t/年となる世界トップクラスの生産能力を有しており、シンガポールでの精製・生産を加えることで、安定的なグローバル供給体制を構築していく。

 同社は今後も、日本・シンガポール・中国の三ヵ国を拠点とし、世界で存在感のあるフェノールチェーン事業のいっそうの強化・拡充を進めていく考えだ。