出光興産 第16回アポロエナジーミーティングを開催

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2019年12月9日

石炭動向を中心に説明、341人参加で盛況

 出光興産は5日、都内で「第16回アポロエナジーミーティング」を開催し、149社341人の関係者が参加した。同ミーティングは、電力、鉄鋼、化学といった同社の取引先に、石油・石炭をはじめとした主要エネルギーの需給・価格動向などの説明を行うもの。16回目となる今回は、石炭事業の動向をメインに発表が行われた。

 開会の挨拶に立った石炭事業部の児玉秀文部長は「近年、SDGsへの貢献からCO2削減の動きが強まっている。化石燃料である石炭は第1のターゲットにされており、企業の中には、権益を売却したり、撤退したりする動きも出てきている。しかし

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出光興産 第2SPS建設でマレーシアに現地法人設立

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2019年11月27日

 出光興産は26日、マレーシア・パシルグダン事業所内の第2SPS(シンジオタクチックポリスチレン)製造装置の建設と商業運転開始後の生産、販売に対応するための組織として「出光アドバンスドマテリアルズ(マレーシア)略称IAM」を14日に設立したと発表した。

 出光興産100%出資の子会社で、資本金は約27億円。第2SPS装置は生産能力が年産9000tで、2022年4月の完工、8月の商業運転を予定している。

 同社のオンリーワン技術であるSPS樹脂は、1985年に世界初の合成に成功し、1997年に世界で最初の工業化を達成したエンジニアリングプラスチック。「ザレック(XAREC)」の商品名で展開している。

 「耐熱性(融点270℃)」「耐熱水性」「絶縁性」「電波透過性」に優れているため、自動車の電動化や、5Gといった高速通信機器のニーズに合致したエンプラとして、需要が年率約10%で伸びている。

 同社は今後需要の拡大が見込まれる、自動車電動化や高速通信機器の需要に応える製品製造・販売体制を確立していくとともに、同事業の強化・拡大を目指す。

出光興産・東レ 有機ELで世界最高の発光効率と寿命を達成

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2019年11月26日

 出光興産と東レは25日、熱活性化遅延蛍光(TADF)材料と赤色蛍光材料を用いた有機EL素子を開発し、実用化領域に近い、世界最高レベルの発光効率46cd/Aを達成したと発表した。

 出光興産が発光効率と寿命を両立させることができる新規のTADF材料を、東レが従来に比べて発光スペクトル幅の狭い新規の高色純度の赤色蛍光材料を、それぞれ開発することに成功したことによるもの。同技術は有機ELディスプレイの低コスト化や省電力化、広色域化に寄与する。

 有機ELディスプレイは赤色・緑色・青色の発光素子からなり、現在、赤色発光素子には主にリン光発光材料が使用されている。リン光発光材料は、電力を光に100%変換することができ、発光効率を向上させることができるが、素材にレアメタルを使用しているため高コストであり、発光スペクトル幅が広く色純度が低いことも課題。これに対し、近年、TADF材料が注目されている。

 TADF材料を活用した技術は、リン光発光材料と同様に電力を光に100%変換できることに加え、発光スペクトル幅の狭い蛍光材料を組み合わせることで高色純度を達成する特長を持つ。また、素材にレアメタルを使用しないため、材料コスト削減を図ることができる。両社は、2017年の有機EL材料に関する技術提携に関する合意以来、互いが保有する有機EL材料や技術、知見などを活用し、新規材料開発で協力してきた。

 今回、両社で開発したTADF材料を利用した赤色有機EL素子が、現在主流の赤色リン光素子と同等レベルに迫る結果を得たことは、新たな技術の早期実用化に向けた大きな進歩となる。今後は、モバイルやテレビ用途などへの採用を目指し、開発を強力に推進して行く考えだ。なお、今回の成果は、今月27日から札幌コンベンションセンターで開催される「26th International Display Workshops」にて両社で共同発表する予定。

出光興産 インドネシアで2ヵ所目の潤滑油製造工場を新設

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2019年11月19日

 出光興産はこのほど、出資子会社(90%)である出光ルブテクノインドネシアが、インドネシアでの高性能潤滑油の需要増加に対する供給能力強化を目的に、同国ブカシ県内に年間5万㎘の生産能力をもつ潤滑油製造工場(チカラン工場)を新設、今月7日に開所式を行ったと発表した。

新設したチカラン工場
新設したチカラン工場

 同社が海外で直営する7カ所目の潤滑油製造拠点となるチカラン工場は、最新鋭の生産設備を保有。インドネシアは、世界第4位の人口を有し、今後も堅調な需要伸長が見込まれており、二輪車・四輪車への初期充填用エンジンオイルと、交換用のOEM(相手先ブランド生産)製品を主力として製造する。

 日系の関連企業が多数進出するカラワン工業団地内に既存のカラワン工場(年産6万5000㎘)があるが、拡張余地がなくなったことから近郊のブカシ県にチカラン工場の新設に至った。今回の新設により、インドネシアでの生産能力は合計で年間11万5000㎘となる。

 出光ルブテクノインドネシアは、2004年に現地パートナーであるアトラス・ペトロケミンド(アトラス社)の出資を得て設立。出光興産100%出資の販売会社出光ルブインドネシア、アトラス社、そして出光興産の海外の関係会社に製造した製品を供給している。

 出光興産は今後も、インドネシアでの地域密着の製造・販売体制を確立していくとともに、潤滑油のグローバルサプライヤーとして事業の強化・拡大を目指す考えだ。

出光興産 マレーシアで第2SPS製造装置の建設を決定

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2019年11月18日

 出光興産はこのほど、マレーシア パシルグダン事業所内にシンジオタクチックポリスチレン(SPS)樹脂「ザレック」の第2製造装置の建設を決定したと発表した。

 生産能力は年産9000t(コンパウンド品1万7000t相当)で、2022年4月に完工し同年8月の商業運転開始を予定している。今回の装置建設により、オンリーワン技術であるSPS樹脂の生産規模を現状の2倍に引き上げる。

 SPS樹脂は1985年に同社が世界初の合成に成功し、1997年に世界で最初の工業化を達成した純国産のエンジニアリングプラスチック。独自の技術により、「耐熱性(融点270℃)」「耐熱水性」「絶縁性」「電波透過性」に優れ、電気自動車を含む自動車関連部品、5Gをはじめとする高速通信機器のアンテナ部への採用などが進み、需要が拡大している。

 今回建設を予定しているパシルグダン事業所は、マレーシアでの石油化学製品製造拠点。SPSの原料であるSM(スチレンモノマー)などの調達に最適であること、また、今後需要の拡大が見込まれる東南アジアに位置していることから、同地での建設を決定した。

出光興産 経営統合後初の中期経営計画を発表

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2019年11月18日

営業利益と持分で22年度に2600億円へ

 出光興産は昭和シェル石油との経営統合後初となる、新中期経営計画(2020-22年度)の最終年度の数値目標として、営業利益プラス持分法投資利益2600億円を掲げた。

 統合シナジーの最大化やベトナム・ニソン製油所の収益改善、潤滑油・機能化学品事業などの領域拡大、海外再エネ電源開発の拡大などにより、今年度の通期見通しに対し、920億円上積みする。

 14日に開催した説明会で木藤俊一社長は「今回の中計策定に当たっては、まず

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出光興産の4-9月期 減収減益、通期予想を下方修正

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2019年11月15日

 出光興産は14日、2019年度上期(4-9月期)の連結業績を発表した。なお、前年同期比は、出光興産と昭和シェル石油100%連結ベース合計の概算値との比較となる。売上高は前年同期比14%減の3兆円、営業利益同71%減の603億円、経常利益同75%減の531億円、純利益同67%減の453億円となった。

 同日開催した決算会見で、酒井則明執行役員は全セグメントで減益となったことについて「燃料油は原油価格の

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出光興産 中・四国と九州限定で新CM放映

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2019年11月14日

 出光興産は事業所見学に訪れた小学生の目線を通し、徳山事業所が時代とともに変革を続けながら今までも、そしてこれからも「地元ともに」あり続ける姿を描く新テレビCM「徳山の地から」を、中・四国および九州限定で、今月8日からオンエアしている。

 新テレビCMは、自分の住む町にある事業所を見学に訪れた次世代を担う子供たちと同社若手社員のとの触れ合いを通し、小学生が巨大な製造装置やそこで生産される様々な製品群に驚きながらも興味を示す様子や、同事業所が時代とともに変化を続けながら社員一人ひとりが誇りをもって働き、地域の発展に貢献する姿を伝える内容となっている。

 同事業所は、1957年に同社初の製油所として操業を開始し、1964年に石油化学工場を立ち上げた。現在は周南コンビナートを形成する中核企業として化学事業に取り組むとともに、新たに地球温暖化防止を目的とした非化石エネルギーの活用拠点としてバイオマス発電設備の建設に着手している。

 同社は今後も、新しい時代に向け柔軟な姿勢を大切にしながら「地元とともに」、地球環境と経済が調和した地域社会形成への貢献を目指す。

出光興産 「ふるさとプロジェクト」開催、五島市立福江小で

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2019年11月12日

 出光興産はこのほど、九州の最西端に位置する長崎県五島市の市立福江小学校で、第12回「ふるさとプロジェクト」を開催した。

 和楽器の演奏・体験学習と桜の植樹式を行う同プロジェクトは、「次代を担う若者の挑戦・成長・能力発揮」と、いつまでも美しい故郷を思い、大事にする心を育むことを支援していく目的で、昨年10月に開始した。

 今回は同小の全校児童約450人が参加。和楽器奏者AUN(あうん)と玉置ひかりさんの和楽器の力強い響きに目を輝かせ、その後に行われた和太鼓体験では、多くの希望者が太鼓を打ち鳴らして楽しんだ。植樹式には6年生60人が参加し、ヤマザクラ4本を植樹した。

 同社は今後もこの活動を通じて、小学生に日本の伝統文化を体験する機会を提供し、次世代育成と文化振興、地域に貢献していく。

出光 「ふるさとプロジェクト」を岩手県田野畑小で開催

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2019年10月29日

 出光興産は17日、岩手県の田野畑村立田野畑小学校で和楽器奏者による演奏・体験学習と植樹式を行う、第11回「ふるさとプロジェクト」を開催した。

 「ふるさとプロジェクト」は「次代を担う若者の挑戦・成長・能力発揮」の支援と地域貢献を目的として、2018年10月より取り組みを開始。今回の同プロジェクトでは、田野畑小学校の生徒100人が、AUN(あうん)などによる和楽器の演奏鑑賞、和太鼓の演奏体験、桜の植樹式など日本の伝統文化に触れた。

 子どもたちは尺八の表現豊かな幅広い音色や和太鼓の迫力ある響きを体感するとともに、AUNの双子ならではの息の合った三味線の演奏に目を輝かせていた。なお、第11回までの同プロジェクトの参加人数は約2900人となっている。

 同社は、今後も同活動を通じて小学生に日本の伝統文化を体験する機会を提供し、次世代育成と文化振興、地域に貢献していく考えだ。