ENEOSは25日、中国石油国際事業(PCI)傘下の中国石油国際事業日本(PCJP)との合弁会社、大阪国際石油精製(OIREC)が運営する製油所を、今年12月に現在の大阪製油所から千葉製油所に変更し、合弁事業を継続することについてPCJPと最終合意に至ったと発表した。
合意を受け、ENEOSは大阪製油所をOIRECから会社分割により取得し、新たに協業する千葉製油所(原油処理能力12万9000BD)を、同じく会社分割によりENEOSからOIRECへ承継される。また、大阪製油所(同11万5000BD)は来月に精製機能を停止し、アスファルト発電設備を運営する事業所となる。
両社は、現行の合弁契約が今月末に期限を迎えることから、ENEOSの製油所運営能力と、PCIグループの優れた製品マーケティング能力を相互に有効活用するために、戦略的枠組みを維持・存続させていくとの認識の下、今後の協業のあり方を協議していた。
なお、合弁会社OIREC(出資比率:ENEOS51%、PCJP49%)は、2010年10月に設立。日本国内の石油需要の構造的減少が見込まれる一方で、アジア・太平洋地域では今後石油製品需要が着実に増加し、ビジネスチャンスが拡大するとの見通しから、大阪製油所の運営を開始した。