帝人フロンティアは7日、発汗時の水分に反応して編み地が三次元的に構造変化することで、体感可能なレベルで通気性が高まり、衣服内の蒸れ感を解消する “帝人フロンティア 高レベルで通気性制御、自己調節快適素材を開発” の続きを読む
帝人フロンティア 高レベルで通気性制御、自己調節快適素材を開発
2021年12月8日
2021年12月8日
帝人フロンティアは7日、発汗時の水分に反応して編み地が三次元的に構造変化することで、体感可能なレベルで通気性が高まり、衣服内の蒸れ感を解消する “帝人フロンティア 高レベルで通気性制御、自己調節快適素材を開発” の続きを読む
2021年11月15日
帝人フロンティアは11日、ポリエステル繊維について、12月出荷分から値上げすると発表した。対象製品はポリエステル繊維(長繊維・短繊維)およびテキスタイルで、改定幅はポリエステル繊維および紡績糸が「40円/kg」、テキスタイルが「1mあたり5%」となっている。
原油価格の上昇、ポリエステル原料であるPTAやEG、およびポリエステルリサイクルチップの価格上昇、物流費、染色・加工費の高騰などにより製造コストが上昇している。
同社は、生産効率化や経費削減などにより販売価格の維持に努めてきたが、これらのコスト上昇が自社の合理化努力で吸収できる範囲を超えていることから、製品の安定供給を確保するため、今回の値上げを決定した。
2021年10月19日
帝人フロンティアは18日、タイでポリエステル繊維の製造・販売を展開するグループ会社、テイジン・ポリエステル(タイランド)=TPLに、タイ国内のペットボトル粉砕原料(ボトルフレークス)を活用し、高品質なポリエステル長繊維の生産に使うマテリアルリサイクル(MR)チップの自社製造設備を新設すると発表した。2022年1月からの生産開始を予定し、2025年度には年産7000t規模を目指す。
新設備で生産したリサイクルチップは、帝人フロンティアグループ向けを含め、差別化ポリエスエステル長繊維に使用する。また、同リサイクルチップから生産したポリエステル原糸は、同社グループを通じてリサイクル繊維「エコペット」ブランドとして展開していく考えだ。
近年、環境に対する世界的な意識の高まりにより、リサイクル素材を使用した製品へのニーズは飛躍的に増加。ポリエステル短繊維に加え、ポリエステル長繊維についてもリサイクル素材の需要が大きく伸びている。
帝人フロンティアでは、需要拡大に対応できるリサイクル原料の確保や、環境負荷の大きい長距離輸送を伴わずにより適正な資源循環が可能な地域からの原料調達に向けて、新たなリサイクル原料の調達先を探索してきた。
しかし、同社のポリエステル繊維の主力工場があるタイ近辺では、高品質のボトルフレークスの安定的な確保が困難だったことから、自前の設備整備を検討し、ポリエステル繊維製造の中核拠点であるTPLに洗浄設備や、リサイクル原料から異物を取り除きチップを生産する最新型のリペレット機を導入。ボトルフレークスやリサイクルチップに関する独自の品質管理技術やリサイクル繊維の生産技術を駆使することにより、タイ国産のボトルフレークスから高品質な長繊維用MRチップの生産を可能にした。
2021年10月18日
帝人フロンティアはこのほど、グループ会社の帝人コードレが、小林製薬の持続性抗菌剤「KOBA-GUARD(コバガード)」を活用し、抗菌・抗ウイルス人工皮革「Viruguard(ウイルガード)」を開発したと発表した。
今年10月から、帝人コードレがランドセル向けに展開を開始。昨今のコロナ影響により、家庭や学校などの日常生活の様々なシーンで感染対策への関心が高まり、抗菌・抗ウイルス加工のニーズが拡大している。また、スポーツの大会などを通じて、衛生対策の重要性が議論されるようになっている。
一方、一般の繊維製品に対する抗菌・抗ウイルス加工は実用化されているものの、人工皮革への加工は性能の維持が難しく、抗菌・抗ウイルス性能を発揮する製品は限られていた。
こうした中、帝人コードレ独自の人工皮革の生産・加工技術と、抗菌・抗ウイルス性能をもつ小林製薬の「コバガード」とを融合することで、抗菌・抗ウイルス人工皮革「ウイルガード」の開発を実現。
「ウイルガード」の表面に「コバガード」を使用し、「SIAA抗菌加工」「SIAA抗ウイルス加工」の認証を取得。独自の表面処理技術により、天然皮革調やエナメル、ヌバック調など一般的な人工皮革と同様の加工が可能で、幅広い用途に展開できる。また、リサイクルポリエステル原料を用いることで環境配慮型製品にも対応が可能だ。
帝人コードレは、ランドセル向けに展開を開始した後もシューズやボールなどのスポーツ用品に幅広く展開し拡販を図っていく。そして2021年度には3万m、2024年度には58万mの販売を目指していく。
2021年10月13日
帝人フロンティアはこのほど、抗ウイルス性能と抗菌・防臭性能を併せもつ寝装寝具向けのポリエステル原綿を開発し、「ウイルサラバ」ブランドとして展開していくと発表した。
同社は昨年7月より、抗ウイルス性能をもつカーテン向けのテキスタイルとして「ウイルサラバ」を販売していたが、コロナ禍において抗ウイルス性能に対するニーズが拡大。ただ、ポリエステル原綿に抗ウイルス剤を均一に付与することは難しく、これまで抗ウイルス性能をもつ寝装寝具向けのポリエステル原綿が上市されたことはなかった。
こうした中、同社は、抗ウイルス剤を原綿に均一に付与できる生産と加工の技術を開発。原綿に適した抗ウイルス剤を用いることで、安定的に抗ウイルス効果を発揮する寝装寝具向け原綿の量産化を世界で初めて実現した。来年春夏向けに布団や枕、クッション用中綿として販売を開始する。
特長として、①高い抗ウイルス性能を発揮、②中空でランダムなスパイラル構造で嵩高・軽量性を実現、③リサイクルポリエステル繊維「エコペット」を使用しており環境にやさしい、などがあげられる。
同社は今後、この素材を使用した布団や枕、クッション、カーテンおよびラグなどの製品も開発し、抗ウイルス性能をもつインテリア・寝装寝具向けの素材から製品に至るまでの総合ブランドとして「ウイルサラバ」を展開していく。「ウイルサラバ」原綿として、2021年度に売上高3700万円、2025年度に売上高1億5000万円を目指す。
2021年9月21日
帝人フロンティアはこのほど、極細繊維を使った掃除グッズ「あっちこっち」シリーズの新商品として、抗菌性があり、吸水性と速乾性を併せもつ「あっちこっち 水切りマット」を開発し、販売を開始した。
水切りマットの特長として、①同社独自の極細繊維「ミクロスター」を使用した厚手のワッフル調生地とすることで、コップ一杯分(約300㎖)の水をしっかり吸収。水切りカゴなどの代わりに使用できる。また折りたたんで収納可能なため、シンク周りをすっきり保つ。②表面はソフトで、ふきんや食器拭きとしても使用がきる。また速乾性があるため毎日の洗濯も簡単。③抗菌加工により悪玉菌(黄色ブドウ球菌)の増殖を抑制し、イヤな臭いを抑える。
同社は、この新商品の展開により、昨今の急激な生活様式の変化から一層の高まりを見せている、安全・便利・シンプルといった日用雑貨に対するニーズに対応していく。新商品は、インターネット通販Amazonで販売を開始し、その後、テイジン公式オンラインショップ「くらし@サイエンス」や全国の日用雑貨小売店などへと販路を拡大する予定。販売目標として、上市1年目となる2021年度は5万枚、2022年度には10万枚を目指す。
2021年9月1日
帝人フロンティアはこのほど、新型コロナウイルス感染症の蔓延によりひっ迫するインドの医療現場を支援するため、現地グループ会社の帝人フロンティア・インディアから医療用防護具を寄贈すると発表した。寄贈する医療用防護具は、帝人フロンティアが展開している不織布マスク1万枚、不織布医療用ガウン(つなぎ防護服)2800着、PVC手袋17万200双。
今回の寄贈は、現地で医療向けITサービスを展開し、インド農村部を中心に医療支援活動に取り組んでいるアイキュア テックソフト社を通じて行い、医療用防護具は9月から医療現場に対して提供される予定。同社グループでは、今回のインドへの支援活動をはじめ、今後も国内外での社会貢献活動に取り組んでいく考えだ。
2021年8月24日
帝人フロンティアはこのほど、ダニを寄せ付けにくく、ダニの増殖を抑制する効果をもつ寝具・インタエリア製品を「ダニスト」シリーズとして展開すると発表した。掛け布団、敷き布団、枕の3アイテムについて、9月1日からテイジン公式オンラインショップ「くらし@サイエンス」を通じて販売を開始し、その後、インテリア専門店やインターネット通販サイトへと販路を拡大していく。
「ダニスト」シリーズの特長として、①高い防ダニ性能を発揮(ダニに対し一般製品と比べ99.9%忌避効果、増殖を99.9%抑制)、②制菌性能と防臭性能を発揮(細菌の増殖や、部屋干し臭を抑制)、③かさ高で軽量(中空でランダムなスパイラル構造の原糸を使用)、④環境にやさしい(リサイクルポリエステル繊維「エコペット」を使用)などが挙げられる。同社は今後、「ダニスト」シリーズとして、クッションやラグ、敷きパッドなどへと商品展開を拡大し、売上高として2021年度に5000万円、2022年度に1億5000万円を目指す。
2021年8月23日
帝人フロンティアはこのほど、真球状特殊ファインセラミックスの使用により、高い遮熱性を示し、平滑できれいな塗装面を実現する遮熱塗料「ソルフリオ」の販売を開始すると発表した。
同社は、環境戦略として「THINK ECO」を掲げ、衣料から産業資材までの幅広い用途で省エネに役立つ素材や製品を展開している。今回、販売を開始する「ソルフリオ」をはじめ、今後も省エネに貢献するソリューションの提供に注力していく考えだ。
近年、地球温暖化による猛暑や、熱中症による健康被害の深刻化などにより、暑さ対策への関心とともに、遮熱製品に対するニーズが高まっている。中でも遮熱塗料は、暑さ対策に加え、省エネにも有効であることから、市場で高く評価されている。ただ、既存製品には、幅広い素材に対応し平滑できれいな塗装外観が得られるものは多くなかった。
こうした中、同社は、幅広い素材に対して高い遮熱効果を発揮し、平滑できれいな塗装面が得られる遮熱塗料の開発に成功した。特長として、①真球状特殊ファインセラミックスが均質に配置された塗膜を形成することで太陽光の近赤外線を効率よく反射し塗装面の温度上昇を抑制する高い遮熱効果、②凹凸の少ない平滑で光沢のある塗装面を実現し、高いレベリング性を保有、③80㎛と薄い膜厚であり、表面硬度は鉛筆硬度3Hと高硬度、④無機素材や金属素材、プラスチックなど幅広い素材に対応可能、などが挙げられる。
同社は今後、屋根や外壁、エアコン室外機、分電盤などの屋外設備向けに販売を開始。その後、屋外スポーツ施設・器具やコンテナ、金属製構造物など幅広い用途に展開していく。売上目標として、2021年度に5000万円、2024年度には3億円を目指す。
2021年6月28日
帝人フロンティアはこのほど、子会社で運輸・倉庫・物流サービスを展開する帝人物流が、商品を在庫せず納入された商品を迅速に仕分けて配送を行うトランスファーセンターの機能を備える消費財向けの物流倉庫「摂津物流センター」を、大阪府摂津市に開設したと発表した。
物流ネットワークの拡充と事業のさらなる拡大を図るとともに、コロナ禍による巣ごもり消費や、取り扱い数量の増加が見込めるインターネット通販などのEC物流に対応するため、帝人物流としては初めて関西地区に物流倉庫を開設した。7月1日から営業を開始する。
開設場所は大阪の中心地から約15km、京都の中心地から約30kmのところに位置し、6km以内に複数の高速道路の出入口があるなど、消費地に近く、時間指定の納品に対応しやすいトランスファーセンターにも適する。3階建ての施設は総床面積が約1万8000㎡(約5400坪)と大型で、各フロアの天井高も6m以上あり、面積当たりの積載効率が高い構造とした。
帝人物流は、同物流倉庫の開設により事業拡大を図り、社会に貢献できる物流ネットワークの構築を一層強化していく考えだ。