昭和電工 ラミネートシート使用で車載LIB向け冷却器開発

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2019年1月16日

 昭和電工は15日、子会社の昭和電工パッケージングと共同で、市場が拡大する電気自動車(EV)などに搭載されるリチウムイオン電池(LIB)向けの次世代冷却器を開発したと発表した。

 近年、環境負荷に対する意識の高まりなどによりEVの販売台数が伸長。EVに使われるLIBは大容量で発熱量も大きいため、効率的な放熱が求められる。現在、EVに搭載される角型LIB用の冷却器には、アルミニウム製の押出材や板材などを溶接あるいはろう付けしたものが用いられている。こうした冷却器は、接合するために600℃以上の加工温度が必要だが、今回発表した冷却器はアルミ箔と樹脂から成るラミネートシートを構造材として用いることで、ヒートシール法により200℃程度の低温での接合が可能となる。

 さらにラミネートシートの材料構成や寸法の変更が容易で精密なプレス加工性にも優れているため、製品形状・寸法の自由度が飛躍的に向上する。同開発品に用いたラミネートシートは昭和電工パッケージングでパウチ型LIB包材として製造・販売しているアルミラミネートフィルム[SPALF]を応用したもの。高い絶縁性を有し、成形性・耐食性が優れる特長をもつ。

 昭和電工の長年にわたるアルミ冷却器・熱交換器事業で培った冷却器の技術と「SPALF」のラミネート技術を融合させることで、同開発が実現した。今後はEV用やESS(定置型蓄電システム)用の電池の冷却部材として開発を加速し、2020年度中にサンプル出荷を開始する予定。

 同社は、今年スタートした中期経営計画「The TOP 2021」において、グループ戦略の柱の一つとして事業間連携を掲げ、保有する幅広い製品や技術を生かした開発に取り組んでいる。今後も顧客の求める最適なソリューション提供に向けて活動を強化していく。

なお、同製品は東京ビッグサイトで開催される「第48回インターネプコンジャパン」(16~18日)で紹介される。

昭和電工 人事(1月1日)

2019年1月15日

[昭和電工・人事](1月1日)【昭和特殊氣體股分有限公司】▽董事呉奇柏▽董事長呉廬漢檉【ユニオン・ヘリウム】▽退任(社長)昭和電工ガスプロダクツ嘱託西間木邦夫▽社長、昭和電工理事産業ガス事業部副事業部長平倉一夫【昭和電工科学儀器(上海)有限公司】▽退任(董事長)、昭和電工理事役徳山事業所長廣俊孝▽董事長、昭和電工機能性化学品事業部特殊化学品部長谷隆士【連雲港昭菱磨料有限公司】▽退任(董事長)、昭和電工セラミックス社長大王宏▽董事長、昭和電工理事役セラミックス事業部長大久保卓也【秩父昭和電工】▽退任(社長)、昭和電工生産技術部亀村高行▽社長、昭和電工理事秩父事業所長岩出斉【昭和電工電池材料(上海)有限公司】▽退任(董事長)、昭和電工執行役員中国総代表昭和電工管理(上海)有限公司総経理渋谷昌夫▽董事長、昭和電工理事役先端電池材料事業部長辻勝行(3月下旬)▽昭和電工ガスプロダクツ常勤監査役就任予定西間木邦夫。

 

【新年特集】昭和電工代表取締役社長  森川宏平氏

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2019年1月10日

他社にない特徴を長所に、「個性派企業」を目指す

 ━昨年の経済環境を振り返って。

森川社長01 1年前に向こう1年を見た時は、「真っ青な青空」のように明るい見通しが立てられましたが、今年は遠くに黒い雲があり、この先どうなるか読み切れません。

 米中貿易摩擦問題や地政学リスクが世界経済にどう影響するか分かるのが今年1年間だと思います。

 ━平成の30年が終わります。新しい時代のキーワードを挙げるとすれば。

 今後は市場における「寡占化」がキーワードになると思います。平成の始め頃、各社の業績は軒並み好調でしたが、平成の終わりも同じく、各社は好調な業績で締めくくることになりそうです。

 同じ好調と言ってもその中身は異なります。以前は各社が同じような事業を持ち、同じように利益を上げていました。しかし今は各社が自ら設定したセグメントで独自の優位性を示し、利益を上げています。他社とは異なる分野で市場を寡占化しないと、利益を確保できない状況になっています。

 当社に適正な市場規模は500億円から数千億円の市場です。設定したセグメントがあまりにも大きすぎると、寡占化するために必要な投資額が大きくなりすぎ、小さすぎると利益が少ない。当社の持つ事業は個々でセグメンテーションし、そこでトップになるためのストーリーが仕上がっています。

独SGL社の黒鉛電極事業の買収も、業界のトップになることで強い事業にしたのですね。

 今後、鉄の需要が無くなることは考えにくく、鉄スクラップもこれから増えることがあっても、減ることはないでしょう。電炉に必要な黒鉛電極は今後100年間、無くならない事業だと考えています。そこでトップになるために買収を決断しました。

 ━前中期経営計画「Project 2020+」の成果は。

 市況が追い風になった黒鉛電極と石油化学の業績が目立ちますが、2つを除いた他事業も、その前の3年間に比べ、営業利益を増加させており、経営基盤となる稼ぐ力を高めることができました。

 加えて、D/Eレシオを0.6程度まで下げることで財務体質の強化を示し、2018年度は前年比70円増額の120円の配当を予定しています。

 足元の「今がしっかりした」姿を示すことができたので、新中計の3年間では「将来に期待が持てる」よう、長期的な事業成長を目指します。

 ━今年度からスタートする新中計「The TOP 2021」(2019-21年度)は、大きく成長に舵を切る3年間になります。

 今中計ではグループ戦略の柱として、既存事業を「高める」「伸ばす」「変わる」の3つのポートフォリオに分けました。

 成熟した市場で戦う「高める」、成長する市場を先取りする「伸ばす」、今のセグメントを広げビジネスモデルを変革する「変わる」です。3年間で個性派事業への道筋をいかに示せるかが大きなテーマとなります。

 ━今中計では「個性派企業(収益性と安定性を高レベルで維持する個性派事業の集合体)」というビジョンを実現する手段として、「CUSTOMER Experienceの最大化」を設定されました。その理由は。

 製造業ではこれまで、「コスト」と「品質」の優位性を評価基準とし、他社との差別化ポイントにしていました。しかし、コストと品質は

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《化学企業トップ年頭所感》 昭和電工 森川宏平社長

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2019年1月8日

 昭和電工グループの2018年の業績は、2年連続で最高益を更新する見通しだが、市況好況の恩恵を十分に享受できたのは、「しっかりとした今」を作るため、各事業が長年にわたって取り組んできた施策が実を結んだ結果だ。

 2019年の世界経済は、米中貿易摩擦や地政学リスクなどの要因から、2017年から好況が続く世界景気に陰りが見え、減速に向かう懸念が高まっている。風向きの変化に即応できるか、当社グループの真価が問われる重要な一年だ。

 「個性派企業」に向け、本年から始まる新中期経営計画「The TOP 2021」では、これまで創出してきたキャッシュを基盤に、長期的な成長へ大きく舵を切る。山頂を意味する「The TOP」には、当社が目指す山の頂上、2025年に当社事業の半数以上を個性派事業とするという思いを込めている。

 一定規模の営業利益、営業利益率10%以上、収益変動の抑制の3つを満たす個性派事業への道のりは事業ごとに異なるが、本計画で新たに定義した目指す方向性「高める」「伸ばす」「変わる」ために歩み始める。加えて、持続的な成長を実現するためには新規事業の創出が必須だ。新たな事業を「創る」、成長への強い意志をもとう。

 2019年は創立80周年の節目の年だ。これまでの先人の苦労に感謝するとともに、「期待をもてる将来」をわれわれが示すことで、すべてのステークホルダーにご満足いただく企業を目指す。当社グループが、人々の「こころ」を動かし、「社会」を動かす。そういった存在となるために、価値創造の主役である従業員一人ひとりの主体的な行動を期待している。新たな成長に向けて、力強くスタートしよう。

 

昭和電工・新中計 営業利益は3年累計で4800億円を目指す

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2018年12月12日

 昭和電工は11日、来年度から始まる新中期経営計画「The TOP 2021」(2019~2021年度)を発表し、都内において説明会を開催した。森川宏平社長は名称について、「最終年度には今登っている山の頂上『The TOP』に立ち、さらに高い山を登る準備を整えているという意味だ」と語った。

説明会での森川社長
説明会での森川社長

 同社グループのミッションは、すべてのステークホルダーを満足させることだとし、その達成のためには「『今』がしっかりし『将来』に期待が持てる昭和電工にする必要がある」との考えを示した。現中計(2016~2018年度)の振り返りでは、「稼ぐ力」を高めることに注力した結果、営業利益率は前中計比9%アップし、純利益は13倍となった。

 森川社長は「苦しい中でも必要な戦略投資を行ったこと、痛みを伴う改革を行ってきた相乗効果だ」とし、各ポートフォリオにおいて取り組んできた施策について説明。そして、「現中計で高めた『稼ぐ力』を基盤に、期待を持てる将来を示し成長基盤を確立する3年間と位置付ける。次に目指す山として、2025年に目指す『個性派企業』を目指し、新中計では成長へと舵を切る」方針だ。

 続いて新中計の具体的中身を説明。森川社長は、「さらなる成長を図るためには

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昭和電工 人事④(2019年1月4日)

2018年12月11日

[昭和電工・人事④](019年1月4日)▽研究開発部長飯塚誠▽CSR・総務部長草彅美行▽人事部長大神敬崇▽生産技術部亀村高行▽昭和電工アメリカ社長洞山正雄▽基礎化学品事業部有機製品部長片山知樹▽機能性化学品事業部特殊化学品部長谷隆士▽デバイスソリューション事業部品質保証統括部長大塚哲生▽同事業部グローバル統括部長日高斉▽同事業部営業部長福島正人▽同事業部グローバル統括部田中卓▽同事業部SCMセンター長大久保俊▽同事業部千葉事業所長松橋敬▽川崎事業所工務部長谷口芳弘▽大分コンビナート工務部長梶原豊▽同コンビナート大分事務所長荒川博文▽川崎事業所総務部長井口透▽生産技術部プロセス・ソリューションセンター平岡晋▽CSR・総務部CSR室長香川ユニア▽塩尻事業所総務部長永冨太郎▽小山事業所総務部長小寺普次▽融合製品開発研究所分析物性センター長竹下聡一郎▽レスポンシブルケア部安全性試験センター長米田正▽同部環境安全室長望月浩康▽同部品質保証室長廣瀬光宏▽CSR・総務部広報室長結城久美子▽同部大阪支店長三瀬剛志▽同部名古屋支店長武下健二▽同部福岡支店長安部勝好▽同部彦根事業所長江畑渉。

昭和電工 タイのアルミ缶新工場が完成し30億缶体制に

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2018年12月10日

 昭和電工は7日、タイ・バンコク近郊にあるアルミ缶新工場が完成し、市川秀夫会長らが列席のもと6日に竣工式を執り行ったと発表した。

カラバオ社サティアンセータシット会長(左)、市川秀夫昭和電工会長
カラバオ社サティアンセータシット会長(左)、市川秀夫昭和電工会長

 同社と連結子会社の昭和アルミニウム缶は、タイの大手飲料メーカー・カラバオ社(バンコク)と、アルミ缶製造・販売会社Asia Can Manufacturing(ACM)を合弁で設立し、工場建設を進めていた。資本金は7億タイバーツ。出資比率はカラバオ社が74%、昭和アルミニウム缶24%、昭和電工2%。新工場稼働後は、主にカラバオ社の輸出製品用アルミ缶を製造する。

 昭和電工グループは、現在進行中の中期経営計画「Project 2020+」の中で、アルミニウム缶事業を「成長加速」事業に位置づけ、東南アジアをターゲットに事業拡大を進めてきた。今回のタイでの新工場稼働により、ベトナム・ハナキャン社の缶体生産体制とあわせ、東南アジア地域全体では30億缶の生産能力にまで拡大する。一方、カラバオ社は東南アジア諸国や中国、英国を中心とした海外事業の拡大を目指している。

 ACMは今後、昭和アルミニウム缶が培った生産技術と品質管理体制で、高品質なアルミ缶を安定的に供給し、カラバオ社の海外展開をバックアップしていく。

 

昭和電工 人事③(2019年1月4日)

2018年12月10日

[昭和電工・人事③](2019年1月4日)▽理事昭和電工セラミックス社長大王宏▽理事、社長付特命担当(AI戦略推進担当)山本卓司▽理事デバイスソリューション事業部技術開発統括部長酒井浩志▽理事、カーボン事業部飛戸正己▽同秩父事業所長岩出斉▽理事デバイスソリューション事業部生産・技術統括部長黒江徹▽理事、財務・経理部IR室長加藤信裕▽同レスポンシブルケア部長稗田隆紀▽理事、エネルギー・電力部長戸早孝幸▽理事先端技術ラボ所長小山珠美▽理事、生産技術部プロセス・ソリューションセンター長上山伸英▽同、法務部長狩野晃嘉▽同、知的財産部長續木敏▽同、喜多方事業所長橋本巌▽同、アルミ機能部材事業部長山枡謙二郎▽同カーボン事業部大町事業所長稲田達也▽理事、アルミ圧延品事業部長江田浩之▽同産業ガス事業部副事業部長平倉一夫▽理事カーボン事業部副事業部長、同事業部グローバル統括部長武田真人▽理事融合製品開発研究所計算科学・情報センター長奥野好成▽理事、機能性化学品事業部長矢田光広▽理事役セラミックス事業部長大久保卓也▽理事役先端電池材料事業部長辻勝行▽理事役、東長原事業所長窪田浩二▽同徳山事業所長廣俊孝▽理事役、伊勢崎事業所長丸山和浩▽同、龍野事業所長下出哲也▽同、塩尻事業所長西原孝人▽同、小山事業所長御所名健司▽同、SPS改革推進部長小野寺俊也▽同、内部監査部長速水宏悦▽同、財務・経理部長中野知久▽同、昭和電工ヨーロッパ社長松岡清文(2019年3月下旬)▽常勤監査役就任予定加藤俊晴▽退任(社外取締役)秋山智史▽取締役選任予定竹内元浩▽社外取締役選任予定一色浩三▽退任(常勤監査役)武藤三郎▽名誉相談役就任予定大橋光夫。

昭和電工 人事②(2019年1月4日)

2018年12月7日

 [昭和電工・人事②](2019年1月4日)▽社長付加藤俊晴▽理事就任大王宏▽同山本卓司▽同酒井浩志▽同岩出斉▽同黒江徹▽信州昭和社長専任予定吉田義昭▽理事就任加藤信裕▽同稗田隆紀▽同戸早孝幸▽サンアロマー社長就任予定山田一成▽理事就任小山珠美▽同飛戸正己▽同上山伸英▽同狩野晃嘉▽デバイスソリューション事業部長、専務執行役員電子機能材事業部管掌石川二朗▽先端電池材料事業部、融合製品開発研究所、先端技術ラボ管掌、常務執行役員最高技術責任者(CTO)研究開発部、知的財産部管掌田中淳▽横浜事業所、塩尻事業所管掌、同役員カーボン事業部長セラミックス事業部、戦略企画部管掌髙橋秀仁▽常務執行役員機能性化学品事業部、東長原事業所、伊勢崎事業所、龍野事業所管掌、情報電子化学品事業部長徳山事業所管掌柳下政道▽CSR・総務部、人事部管掌、執行役員最高リスク管理責任者(CRO)内部監査部、法務部、購買・SCM部管掌兼安全保障輸出管理委員会委員長上口啓一▽川崎事業所長、同役員竹内陽一▽デバイスソリューション事業部副事業部長、同役員電子機能材事業部長兼営業部長秩父事業所管掌佐藤貴幸▽最高財務責任者(CFO)財務・経理部、情報システム部管掌、同役員竹内元浩▽大分コンビナート代表、同長井太一▽生産技術部長エネルギー・電力部、SPS改革推進部、レスポンシブルケア部管掌兼保安対策委員会委員長、同海宝益典▽中国総代表戦略企画部中国室長兼昭和電工管理(上海)有限公司総経理、同渋谷 昌夫▽解兼事業開発センター長、同融合製品開発研究所長和田哲夫▽執行役員戦略企画部長和久津英史。

 

昭和電工 人事(2019年1月3日)

2018年12月6日

[昭和電工・人事①](2019年1月3日)▽退任(執行役員最高財務責任者(CFO)財務・経理部、情報システム部管掌)加藤俊晴▽同(同役員セラミックス事業部長兼アルミナプロジェクトマネージャー横浜事業所、塩尻事業所管掌)大王宏▽同(同役員社長付特命担当(AI戦略推進担当))山本卓司▽同(シニアコーポレートフェローHD事業部技術開発統括部長)酒井浩志▽同(コーポレートフェローCSR部長)岩出斉▽同(同フェローHD事業部生産・技術統括部長)黒江徹▽同(同フェローカーボン事業部大町事業所長)吉田義昭▽同(同フェロー財務・経理部IR室長)加藤信裕▽同(同フェロー徳山事業所長)稗田隆紀▽同(同フェローエネルギー・電力部長)戸早孝幸▽同(同フェロー中国総代表戦略企画部中国室長兼昭和電工管理(上海)有限公司総経理)山田一成▽同(同フェロー事業開発センター先端技術開発研究所長)小山珠美▽同(同フェローカーボン事業部)飛戸正己▽同(同フェロー生産技術部プロセス・ソリューションセンター長)上山伸英▽同(同フェロー法務部長)狩野晃嘉。