ナフサやベンゼン価格が上昇、早期決着が急務に
ポリスチレン(PS)メーカー3社の原料高に対応した値上げが出揃い、ユーザーとの値上げ交渉が本格化している。今回、各社によって値上げの時期や幅に違いが見られており、決着の行方が注目される。
PS価格は、
2023年12月7日
2023年12月6日
2023年10月12日
2023年5月30日
2022年10月18日
2022年10月18日
2022年9月21日
東洋スチレンは20日、ポリスチレン樹脂およびポリスチレン難燃樹脂「トーヨースチロール」について、10月1日納入分から値上げすることとし、各需要家との交渉に入ったと発表した。改定幅は、GPグレード、HIグレード、特殊グレード、難燃グレードとも「10円/kg以上」。
ポリスチレン樹脂の主原料であるナフサ・ベンゼンは、足元では騰勢も落ち着いているが、その他製造に関わる原燃料や副原料価格は依然として上昇が続いており、製造コストへの影響が看過できない状況になっている。同社は、引き続きコスト低減に取り組んでいるものの、これらの値上がりは自助努力で吸収できる範囲を超えていることから、安定供給と事業継続を図るため、価格改定せざるを得ないと判断した。
2022年5月18日
2022年5月10日
東洋スチレンは9日、ポリスチレン(PS)樹脂およびPS難燃樹脂「トーヨースチロール」について、6月1日納入分から値上げすることを決定し、各需要家との交渉に入ったと発表した。改定幅は、GPグレード、HIグレード、特殊グレード、難燃グレードとも「46円/kg以上」。
PSは四半期ごとの価格改定が通例だが、今回、7月の価格改定を1ヵ月前倒しするかたちとなっている。その背景として、4月以降、主原料のナフサ・ベンゼン価格の騰勢が続き、スチレンモノマー価格が大幅に上昇していることや、製造に関わる原燃料・副原料価格などが上昇していることが挙げられる。
同社は、継続したコスト低減活動に取り組んでいるが、これらのコスト上昇は自助努力を超えるものであり、製品の安定供給と事業継続のため、価格改定をせざるを得ないと判断した。
2022年3月11日