旭化成はこのほど、液体カセイソーダについて今月22日から値上げすると発表した。改定幅は「30円/kg以上」(固形換算)。
同社のカセイソーダ事業では、昨年末に値上げを実施した。しかしその後も原燃料価格がさらに高騰し、電力をはじめとするユーティリティコストが当初の想定を大きく上回る水準で推移している。そのため製造コストや物流コストが上昇し、事業採算が著しく悪化している状況だ。
このような環境下、同社は徹底した合理化や効率化に懸命に取り組んできたが、自助努力で吸収できる範囲を大きく超えていることから、今後も国内で安定供給を継続するために、値上げが避けられないと判断した。