積水化学工業 物流2024年問題に対応、取り組み策を実施

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2023年11月21日

 積水化学工業は20日、環境・ライフラインカンパニーが、「物流の2024年問題」の対応策の1つとして、物流環境の改善と輸送力の確保を図るべく、来年1月から3つの取り組みを実施すると発表した。

 主な内容として、

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積水化学工業 陸屋根高排水システム、グッドデザイン賞に

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2022年10月27日

 積水化学工業はこのほど、環境・ライフラインカンパニーが今年5月に発売した「陸屋根高排水システム」が、2022年度グッドデザイン賞(日本デザイン振興会)を受賞した。

グッドデザイン賞を受賞した「陸屋根高排水システム」

 昨今の異常気象により、

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積水化学工業 高性能帯電防止プレート発売、真空成形が可能

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2022年1月17日

 積水化学工業は14日、環境・ライフラインカンパニーが、真空成形可能な高性能帯電防止プレート「エスロン サーモフォームDCプレート」を今月26日に発売すると発表した。

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積水化学 鉄道枕木向け合成木材の生産工場をオランダに設立

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2020年10月21日

 積水化学工業は20日、環境・ライフラインカンパニーが、ガラス長繊維強化プラスチック発泡体「FFU」製枕木の生産工場をオランダに設立すると発表した。2021年度上期に着工し、2022年度下期から生産を開始する予定で、これによりFFU製枕木の生産能力はこれまでの1.8倍に拡大する。

合成木材「FFU」オランダ工場イメージ
合成木材「FFU」オランダ工場イメージ

 「FFU」は、軽量でありながら、耐久・耐候性、加工性に優れており、天然木材とプラスチックの長所を兼ね備えた合成木材。これまで様々な用途に展開してきたが、鉄道の枕木用途では採用から今年で40年を迎えており、日本国内では多くの鉄道会社が採用している。

合成木材「FFU」ドイツ国鉄での採用事例①
合成木材「FFU」ドイツ国鉄での採用事例①

 また海外でも、2003年に初受注を獲得して以降、鉄道大国であるドイツ、イギリスなど需要が見込まれる欧州を中心に事業規模を拡大。2017年には、EBA(ドイツ連邦鉄道庁)の本認証を取得するなど、欧州各国をはじめ、米国、オーストラリア、中国など世界31カ国で販売実績をもっている。

 一方、近年では、環境配慮から高品質な木材の調達が難しいことに加え、木材の防腐剤として使用されるクレオソート油が、発がん性の危険からEUで使用が禁止(鉄道分野は2023年)された。こうした背景により、木製枕木の代替品として樹脂製枕木の導入が世界中で進んでおり、「FFU」では、特に軽量・高耐久が求められる分岐部や橋梁部分での採用が拡大している状況だ。

合成木材「FFU」ドイツ国鉄での採用事例②
合成木材「FFU」ドイツ国鉄での採用事例②

 現在、同社はFFU製枕木の生産を、ほぼ全量滋賀栗東工場で行っているが、海外市場の需要増により生産能力の向上や納品期間の短縮が必要となってきた。海外での鉄道分野最大の需要地である欧州に生産工場を設立し、さらなる事業拡大とグローバル化を推進していく。オランダのグループ会社SEKISUI ESLON内に、FFU製枕木の原木を生産する工場を新設(延床面積4400㎡)。また、市場・顧客ごとに製品仕様が異なるため、販売先の近傍で加工パートナーと提携し、欧州需要に対応する。

 同社は、欧州での生産開始により、海外鉄道会社からのさらなる採用拡大を図り、FFU製枕木を柱とする機能材事業で、2030年度の海外売上高100億円を目指す方針だ。

積水化学 圧力管路用のFRP製離脱防止継手を発売

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2020年6月2日

 積水化学工業は1日、環境・ライフラインカンパニーが、FRPM管用の離脱防止継手「エスロンFTR‐N曲管」を発売したと発表した。 同製品は独自成形法のFRP製曲管継手で、業界初となる強化プラスチック複合管(FRPM管)用の離脱防止継手であり、簡単施工でスラストブロックレス配管を実現する。

 同社は、FRPM管「エスロンRCP」と、同製品用の継手「エスロンFT‐R形異形管」を製造・販売している。金属管などの他管種に比べ、軽量性・施工性・耐腐食性・水理性・経済性などの特徴から、農業用水や小水力発電などの圧力管路に多くの実績を持つ。易施工や軟弱地盤対策などのニーズは益々強まっているが、圧力管路の曲管部には水圧の不均衡などによるスラスト力が発生し、高いスラスト力が作用する場合はスラストブロックが必要となる。ただ、スラストブロックの打設は掘削量が大きくなるため環境負荷が大きく、またコンクリートの型枠組みや養生にも多大な時間を要するといった課題があった。

 そこで同社は、「エスロンRCP」と「エスロンFT‐R形異形管」の特徴をさらに強化するため、スラストブロックレス配管の実現が可能な離脱防止継手の開発に注力し、今回「エスロンFTR‐N曲管」の発売に至った。同製品は、簡単施工で離脱防止処理時間の大幅短縮を実現。従来同様に管を接合した後に、スラストブロックを打設することなく、SUSワイヤを挿入するだけで離脱防止処理が工具不要で簡単に完了する。

 同社は、エスロンFTR‐N曲管」の受注拡大を含め、2022年度にエスロンRCP」関連事業の売上高50億円を目指す考えだ。

積水化学 離脱防止継手と構造

 

 

積水化学 グッドデザイン賞を受賞、大型高排水システムで

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2019年10月7日

 積水化学工業の環境・ライフラインカンパニーは、「大型高排水システム」で2019年度グッドデザイン賞(主催:日本デザイン振興会)を受賞した。

 2018年1月に発売した「大型高排水システム」は、工場や倉庫・店舗などに使われる大型建物用軒とい(「超芯(Vシリーズ・Pシリーズ)」「特殊耐酸被覆鋼板(エスロコイル)」)と「カラーパイプ(竪とい)」、サイフォン現象を連続発生させる専用部材(「高排水ドレン」「高排水エルボ」「高排水伸縮ソケット」)の組み合わせにより、集中豪雨などに対応する高い排水能力を実現した雨水排水システム。

 従来の排水では、配管内に雨水が流れる際に空気も巻き込んで排水され、エルボなどの継手の屈曲部では流れが途切れ、雨水が連続的に引き込まれないことが排水の妨げになっていた。「大型高排水システム」は空気の巻き込みを防ぐ専用のドレンと、滑らかな排水を行うエルボを用いて、配管内を満管の状態にして排水することにより高い排水能力を実現した。

 排水能力が従来の同社品と比べ約4倍に向上したことで、従来の半分の口径で配管が可能になる。配管のサイズダウンにより、建物の外観をスッキリさせるとともに、材料の重量と保管スペースが約3分の一となり、建築現場での施工性の向上による省力化や工期短縮、省スペース化、使用材料削減による省資源化、トータルコストダウンに貢献する。

 受賞に当たっては、従来の配管設計の考え方を見直したこと、専用部材を用いることで連続的にサイフォン現象を発生させ、配管径を拡大せずに排水効率を向上したことで多くの建築がその恩恵を得られる点などが高く評価された。

積水化学 「水まわりくん」のリース・レンタルプランを開始

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2019年6月10日

 積水化学工業の環境・ライフラインカンパニーは7日、JA三井リース・ほくつうの2社と提携し、水田用多機能型自動給水栓「水(み)まわりくん」のリースとレンタルプランを、10日から開始すると発表した。

 「水まわりくん」は、積水化学製の水田用給水栓「エアダスバルブ」の上部に設置する駆動装置で、「エアダスバルブ」の開閉を自動化し、大幅な水管理の省力化を可能にした。

 昨年の発売以来、すでに全国各地で500台以上の導入実績があり、国との実証実験では、大幅な省力化や収穫量の増加、節水効果などが確認されている。

 一方で、「水まわりくん」の導入検討にあたり、顧客から初期投資の負担に関する声や、本格導入に向けた試用などのさまざまな要望が寄せられている。そこで、同社ではリースプランとレンタルプランを用意し、提携先と共同で展開することにした。

 「水まわりくん」を導入する場合、初期導入の費用が農家の負担になることに加え、「水まわりくん」専用の「エアダスバルブ」との組み合わせが必要なため、他のバルブを設置している場合は「エアダスバルブ」への交換費がさらに初期導入の負担を重くしている。

 リースプランはその初期導入の負担を軽減し、ほぼ全額を7年間で償却し、期間終了後に購入するかを選択するように設計した。料金は、リモコン型の場合、「水まわりくん」本体と「エアダスバルブ」、施工費込みで、年額2万7000円/台から。台数制限はなく、動産保険がある。リースプランの窓口はJA三井リース食農ビジネス推進部(TEL:03‐6775‐3077)。

 一方、「エアダスバルブ」を設置している農家からは「水まわりくん」の本格的な導入の前に「まずは短期間使ってみたい」との要望が多数寄せられていた。そこで、1カ月ごとのレンタル契約のプランも併せて展開することにした。ネジでバルブが接続されている場合など、他のバルブからの交換が比較的容易な顧客も活用できる。

 料金は「水まわりくん」本体だけで、タイマー型が月額4200円/台、リモコン型が同4400円/台、遠隔操作型は同5000円/台。台数は5台まで、動産保険はない。レンタルプランの窓口は、ほくつう(TEL:076‐237‐3817)。

積水化学 大型高排水システムに大口径サイズを追加

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2019年4月15日

 積水化学工業の環境・ライフラインカンパニーは12日、「大型高排水システム」に、新たに口径125サイズ(直径140mm)を追加し、15日から発売すると発表した。

高排水システム75サイズ施工物件(タフグレー色)
高排水システム75サイズ施工物件(タフグレー色)

 同システムの特長は、サイフォン現象を連続的に発生させることで、排水能力が向上すること。これにより、同社従来品と比べ半分の口径の竪といにサイズダウンが可能となる。

 竪といをサイズダウンすることで、建物の外観をすっきりさせることができる上、配管材料の軽量化にもつながる。

 また、通常はグレー色が多い雨水排水管をカラー色にすることで、建物の意匠性が向上。施工性も良くなり、現場保管や運搬時のスペース削減にも貢献する。さらに、使用材料の減少による材料費削減と、施工性向上による工事費削減を実現する。

 業界初の大型建物用雨といを活用した同システムは、工場や倉庫・店舗などに使われる大型建物用軒といと「カラーパイプ(竪とい)」、サイフォン現象を連続発生させる専用部材の組み合わせにより、集中豪雨などに対応する高い排水能力を実現した。

 大型建物用軒といに「超芯(Vシリーズ・Pシリーズ)」と「特殊耐酸被覆鋼板(エスロコイル)」、専用部材には「高排水ドレン」「高排水エルボ」「高排水伸縮ソケット」を使用する。

 昨年1月に75サイズ(直径89mm)を発売した。従来の同サイズと比べ、約4倍の排水能力が確保できることが市場から高く評価され、採用物件が急増している。

 しかしながら、75サイズでは対応できない排水性能を要求される引き合いも増えてきており、さらなる大口径化を検討。EC市場の拡大による大型物流施設の増加や、老朽・更新時期を迎えた工場、倉庫、駅舎などの改修に広く対応するため、特に要望の多かった125サイズを先行して発売した。

 7月には100サイズを発売し、ラインアップを拡充する。

積水化学 反りに強い硬質塩化ビニル管を4月1日に発売

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2019年3月20日

 積水化学工業の環境・ライフラインカンパニーは19日、近年の気候環境に対応した、年間を通して「反(そ)り」に強い硬質塩化ビニル管「エスロンパイプ・+(プラス)」を、4月1日より全国発売すると発表した。

 同社は、耐食性と施工性に優れている硬質塩化ビニル管「エスロンパイプ」を1952年から製造・販売しており、建築設備の給排水管・下水道管・農業用水管など幅広い分野で使用されている。しかし、硬質塩化ビニル管は日差しの強い夏季に直射日光に曝されると、熱変形を起こし、反りが発生することがある。在庫中に反りが発生すると、施工の際に「勾配がとれない」「配管がしづらい」などの問題が起こる。

 そこで同社は、独自の配合と技術で、2002年には反りを従来の約2分の1に低減する「エスロンサマーパイプ」を、主に戸建て住宅の排水管に使われるVU管(薄肉管)向けに開発し、夏季(5~8月)限定で製造・販売してきた。ただ、近年は急激な気候変動により、夏季だけでなく年間を通じて温度の上昇が観測されている。

 こうした気候変動に対応するため、同社では全面的な性能向上に注力。硬質塩化ビニル管の反りは、管表面への蓄熱による熱変形のため、高い気温の中でも、蓄熱を防ぐことがポイントとなる。また、年間を通じての気温の上昇に対応するため、反りの発生しやすいVU管以外の管種への拡大や、通年での供給へのニーズが出てきている。

 そこで同社は、67年の歴史で初めて、「エスロンパイプ」を全面的に性能向上させ、①年間を通じて「反り」に強い②適用管種が大幅に拡大③保管・在庫管理の簡易化、といった特長をもった「エスロンパイプ・+」を開発した。