【化学企業 入社式訓示③】日本ゼオン 田中公章社長

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2020年4月6日

 新入社員の皆さん、創立70周年の記念すべき年に入社されることを歓迎しお祝い申し上げる。

 皆さんが今日、無事にこうして社会への第一歩を踏み出すことができたのは、日々の努力があってのことだ。しかし、自身の努力だけではない。生まれてから今日に至るまで育ててくれたご家族やご親族の方の支えがあったからこそ、今日こうして社会への第一歩を無事に踏み出すことができたのだと思う。今までお世話になった方々、育てていただいた方々に感謝の気持ちを持つということは社会人の基本だ。周囲に対する感謝の気持ちを忘れないようにしていただきたい。

 さて、新入社員の皆さんに実践してほしい3つのお願いがある。1つ目は、「夢を持ち続ける」ことだ。私は「夢やありたい姿を真剣に追い求めるとすべてが変わる」と思っているし、信じている。夢を持ち続け、夢の実現に向け、真剣にチャレンジを続けてほしい。

 2つ目は、会社を変える、ゼオンを変えるということだ。現在、当社を取り巻く環境は、凄まじい勢いで変化している。お客様の真のニーズや価値観は多様化し、社会で求められているものを的確に把握することが難しい世の中になってきた。

 このような中、新しい価値を生み出す土台として、ダイバーシティ推進に取り組み、先を読み、仕事のやり方や考え方を大きく変えていかないと、ゼオンも生き残っていけない、と強い危機感を持っている。

 皆さんは、まずは仕事を教わることがスタートだが、ゼロベースで「本当にこの仕事が必要なのか」「こうやったほうがいいのではないか」、あるいは「もっと効率的にできるのではないか」などといった視点を持ち、提案することでゼオンを変えてもらいたいし、そういう気持ちを持って挑んでほしいと考えている。

 3つ目は、健康であり続けることだ。病気にならない、怪我をしないと心に決め、皆さん全員が現状より一歩でも健康になるよう鍛錬を重ねて、定年まで元気に仕事をしてほしい。

《新春インタビュー》日本ゼオン代表取締役社長 田中公章氏

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2020年1月16日

田中社長━2019年を振り返って。

 田中 今年度上期(4-9月期)の収益は比較的堅調だった。エラストマー事業は減収減益だったが、高機能材料事業は増収増益となり売上と利益は過去最高を達成した。

 エラストマー事業は、原料高と国内外の市況が厳しいことから苦労しているが、高機能材料事業は、大型テレビ、スマートフォン向けCOPフィルムは好調であり、LIB用バインダーも比較的堅調となった。下期(10-3月期)に入っても、原料価格や製品市況、為替などの動向を含め、引き続き事業環境は大きく変わっていない。

━対面市場ではどの分野に注目していますか。

 田中 高機能材料の新しい用途展開として、医療業界、ディスプレイ業界の動向に注目しているが、今後期待しているのは半導体業界だ。当社にとってビジネスの可能性が出てきており期待が大きい。8月に発表した電子線レジストの採用が進んでいることに加え、サーバーに使われる新しい放熱材「TIM」が来年度から本格的に採用される見通しとなっている。

 また、一時低迷していた絶縁材料も持ち直しの兆しも出てきた。一方、自動車業界は

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日本ゼオンの4-9月期 高機能事業の売上高・営業収益が過去最高に

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2019年11月1日

 日本ゼオンの2020年3月期第2四半期(4-9月期)連結決算は、売上高が前年同期比3%減の1634億円、営業利益は同17%減の150億円、経常利益は同21%減の160億円、四半期純利益は同21%減の116億円となった。

 31日に開催した決算説明会で、松浦一慶取締役執行役員は減収減益となったことについて「米中貿易摩擦に端を発する世界経済減速の影響を受けた」と説明した。

 セグメント別では、エラストマー素材セグメントの売上高は同8%減の919億円、営業利益は同37%減の60億円。合成ゴムでは、国内販売・輸出・海外子会社ともに世界経済減速の影響を受け、自動車産業向けを含む一般工業用品向けの需要が弱く減収減益となった。松浦取締役は合成ゴムについて、前年同期を100とした場合、汎用ゴムは

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【化学企業 入社式訓示③】日本ゼオン 田中公章社長

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2019年4月4日

 国内外に目を向けると、昨年まで好況を謳歌した世界経済は減速し、その影響で「いざなみ景気」を抜いて戦後最長といわれていた日本の景気も後退局面に入ったことは否定できない。

 しかしその一方、これから先には東京オリンピックや大阪万博などの明るい話題も控えている。

 さて、本日は新元号の発表だが、改元という記念すべき年にゼオンに入社する皆さんに3つのお願いがある。是非覚えて今日から実践してほしい。

 ①夢を持つこと:先ほど、皆さんから「ゼオンで叶えたい夢」を宣言してもらった。若者らしくチャレンジ精神に富んだすばらしい夢であり、大変頼もしく思った。

 私は、「夢やありたい姿を真剣に追い求めるとすべてが変わる」と信じているし、自分自身実行している。夢の実現に向け、真剣にチャレンジを続けてほしい。

 ②会社を変える、ゼオンを変える:ゼオンを取り巻く環境は大変厳しく、凄まじい勢いで変化している。お客様のニーズや価値観は多様化し、社会で求められているものを的確に把握することが難しい世の中になってきた。

 そのような中で新しい価値を生み出す土台として、ダイバーシテイ推進に取り組み、先を読み、仕事のやり方や考え方を大きく変え、イノベーションを起こしていかないとゼオンも生き残っていけない。

 皆さんは新入社員なので、まずは配属先の上司や先輩から仕事を教わることがスタートですが、ゼロベースで「本当にその仕事が必要なのか」、「こうやった方がいいのではないか」、「もっと効率的にできるのではないか」という視点を持ち、ゼオンを変えるという気持ちをもって挑んでもらいたい。

 ③健康であり続ける:健康は当たり前と思われているかも知れないが、会社にとって非常に大事なことだ。ぜひこれから病気にならない、怪我をしないと決心し、全員が現状より一歩でも健康になるよう取り組んでいただき、定年まで元気に仕事をしてほしい。

 最後になるが、皆さんは本日から日本ゼオンの社員だ。我々と共に2020年のありたい姿と、その後の将来に向けて、ゼオングループを大きく発展させていこう。

日本ゼオン 中計最終年度の目標に向け積極投資

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2018年11月2日

 日本ゼオンは中期経営計画「SZ-20」PhaseⅢの最終年度である2020年に売上高5000億円を目指し、積極的に投資を行っている。31日に開催した決算説明会で、中計の進捗状況を説明した田中公章社長は、目標達成に向けた上期の取り組みとして、エラストマー素材事業と高機能材料事業のトピックスを紹介した。

中計の進捗状況を説明する田中社長
中計の進捗状況を説明する田中社長

 エラストマーのうち、S-SBRについては住友化学との合弁による技術・生産のシナジー効果で世界のリーディングポジションを目指しており、現在、従来品に比べ低燃費性能と耐摩耗性能を向上させた試作品2点を完成させ、顧客に提案していることを明らかにした。

 8月に発表したタイにアクリルゴムの製造・販売会社を設立する事業に関しては、年産5000tの設備の20年春の生産開始に向け、準備を開始。グローバルでのGDPの伸びに比例して、化粧用品の需要が増加すると見込まれることから、主に化粧用パフに使われる高濃度NBRラテックスの生産能力の向上を4月に実施した。

 スチレン系熱可塑性エラストマー(SIS)事業の拡大では、非対称SISが、下期にエラスティックフィルム用として大型採用されることが決定したことを紹介した。

 一方、高機能材料では、

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