積水化成品工業 リサイクル原料の発泡PS製ボードを開発

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2021年12月1日

積水化成品工業はこのほど、リサイクル原料を100%使用した「エスレンウッドパネル」(発泡ポリスチレン製ボード)を開発し、「PRCパネル」として販売を開始した。

リサイクル原料100%の「エスレンウッドパネル」

同製品は、発泡ポリスチレンシートの板状成形品。主に商品PR用のPOP広告の “積水化成品工業 リサイクル原料の発泡PS製ボードを開発” の続きを読む

三菱ケミカル 植物由来の透湿性フィルム発売、環境に貢献

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2021年8月3日

 三菱ケミカルは2日、植物由来原料を用いた透湿性フィルム「Green KTF」の販売を開始したと発表した。同フィルムは、同社が新たに開発した独自製法で実現しており、世界的に見てもユニークな製品となる。

植物由来の透湿性フィルム ※写真は従来品

 「KTF」は、天然物由来の炭酸カルシウムと、石油由来のポリエチレン(PE)を主原料とする微多孔質のフィルム。水蒸気より大きく水滴よりも小さい孔径を有することにより、湿気は通すが水は通さない性質をもち、主に紙おむつをはじめとする衛生材料のバックシートや高機能防護服の基材などに使用されている。近年、アジア地域などの発展に伴い需要が増加しており、今後も堅調に推移することが見込まれている。

 今回販売を開始した「Green KTF」は従来の「KTF」と同等の性能を有しながら、植物由来のPEを原料に用いることで、製造時のCO2の排出量を約30%削減。もう1つの主原料である炭酸カルシウムも含め、約9割が天然物由来となるため、環境負荷を低減させている。

 同社は三菱ケミカルホールディングスグループが掲げる中長期経営基本戦略「KV30」のもと、サーキュラーエコノミー実現に向け、バイオマスプラスチック製品の拡充を進めている。今後も、高い機能と環境性能を併せもつ製品の開発・提供を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していく。

三井化学 電子メガネに新モデル投入、足元の視界が向上

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2021年7月6日

 三井化学はこのほど、センサー部のタッチ操作で遠近を瞬時に切り替えられる電子メガネ「タッチフォーカス(TouchFocus)S」に、電子液晶レンズの電気加入度数バリエーションを追加し販売を開始した。

つるのセンサーに触れるとメガネレンズ内の液晶が稼働し、遠近が切り替わる
つるのセンサーに触れるとメガネレンズ内の液晶が稼働し、遠近が切り替わる

 新たに投入したのは、電気加入度数「+1.0D」モデル。昨年12月に発売した「+0.75D」モデルと比べ、遠方距離と近方距離にフォーカスした設計となっており、ゴルフや釣り、ハイキングといったアウトドア向けの仕様だ。

 「タッチフォーカス S」は「タッチフォーカス」の第2世代モデルで、電子液晶レンズ部(近用部)を約120%拡大し上辺をフラットにしたことで近方視界を広げたほか、タッチセンサー反応速度の改善や、つる(テンプル)接合部分へのスプリングヒンジ採用で操作性・装着感を向上させた。フレームのつるにあるタッチセンサーに触れるとレンズ内の液晶が駆動し度数を上げる仕組みだか、新モデルはこの操作により電気的に度数が「+1.0D」加わるもの。利用者の近用度数が「+2.0D」の場合は、非操作時の度数が「+1.0D」となっていることから、ゆれ・ゆがみ・ぼやけが低減され足元がより快適に見える。ちなみに「+0.75D」モデルでは非操作時の度数は「+1.25D」と高くなるため、40~70cm程度の中間距離を見ることが多い利用者に向く。

「タッチフォーカス」と「タッチフォーカス S」の比較
「タッチフォーカス」と「タッチフォーカス S」の比較

 同社では今回の発売を記念して、今年9月26日までの期間、新モデルの購入者全員を対象に、日差しの眩しさを抑える専用の偏光クリップオンサングラスを進呈するキャンペーンを実施中。販売価格は31万9000円(税込)。全国約80店舗のメガネ専門店で取り扱っている。