デクセリアルズ プラ再資源化の共同出資会社に参加

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2022年3月7日

 デクセリアルズはこのほど、持続可能な社会の実現に向けて、プラスチック課題解決に貢献すべく、共同出資会社「アールプラスジャパン」に資本参加し、使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組むと発表した。

参加したアールプラスジャパン

 デクセリアルズは、

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東レ・カーボンマジック SCTに資本参加、開発を加速

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2022年1月14日

 東レ・カーボンマジック(TCM)はこのほど、モビリティをはじめとする産業用途での事業拡大を図るため、RTM(レジン・トランスファー・モールディング:樹脂注入)成形による〝ものづくり〟を強みとするSCT(群馬県伊勢崎市)へ資本参加したと発表した。

 SCTは、独自の成形技術開発によりFRPの高性能化・高精度化・高品質化を推し進め、数多くの製品化を実現しており、その技術力と実績で高い評価を得ている。最新の複合材は、軽量化による省エネルギー化、ひいてはカーボンニュートラルの実現に向けて、様々な用途での活用が急速に進んでいる。

 両社は、今回の資本参加を機に協業体制をさらに強化し、顧客のより広範なニーズに応えるために、TCMがもつ設計・解析技術と、SCTがもつ成形技術とノウハウを融合させて創造的な製品開発を加速していく。

 RTM成形には多様な成形手法があり、その中でSCTが得意とするのは、VaRTM成形、L‐RTM成形と呼ばれる製法。TCMが得意とするオートクレーブ成形法と比較した場合の利点として、①オートクレーブなどの専用設備が不要、②大型製品の一体成形が可能、③成形品の表面平滑性が安定、④成形・型材料の選択肢が広がりコストの低減が可能、⑤成形エネルギーの抑制が可能、などが挙げられる。

 また、ウェットレイアップ工法のFRPに対しては、①高い繊維含有率により物性が向上、②厚み精度と積層構造が安定、③成形の作業環境が改善、といった利点がある。両社は、これらの利点を顧客へ提供していくために、共に技術を研鑽していく。

ヤクルトと生駒化学工業 廃プラ再資源化事業でRPJに参画

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2021年11月24日

アネロテック社のケミカルリサイクル技術(下段)。油化のない効率的な工程により環境負荷も少ない

 ヤクルトと生駒化学工業はこのほど、使用済みプラスチックの再資源化技術の開発と実用化を推進する共同出資会社「アールプラスジャパン(RPJ)」に資本参加すると発表した。これにより、RPJへの参画企業は32社となった。

 ヤクルトは今年3月、人と地球の共生社会の実現を目指す「ヤクルトグループ環境ビジョン」を策定し、2050年のあるべき姿「環境ビジョン2050」を定めた。また、同ビジョンに基づいた実効性のある取り組みを推進するため、「環境目標2030」および「環境アクション(2021‐2024)」を併せて策定し、環境に関連するマテリアリティの1つである「プラスチック容器包装」について定量目標を設定した。

 同社では、従来から環境配慮型容器包装の基礎技術の確立を目指し、資源循環しやすい素材への転換を進めながら、環境負荷の低減を図るとともに、容器包装へのプラスチック使用量の削減や生産工程で使用するプラスチック製梱包材の再利用などの取り組みを推進している。

 一方、プラスチック容器の製造を行う生駒化学は、国の示した「プラスチック資源循環戦略」を軸に、容器設計を2025年までにリユース、リサイクル可能なデザインにまとめ、ワンウェイプラス使用量を2030年までに25%削減するため、素材選定や使用量の最適化を進めている。

アールプラスジャパンへの参画企業一覧=2021年11月現在

 両社はRPJへの参画を通じ、使用済みプラの再資源化事業に取り組む。なお、RPJは、米バイオ化学ベンチャーのアネロテック社とともに、環境負荷の少ない効率的な工程により、廃プラをBTX(ベンゼン、トルエン、キシレン)やエチレン、プロピレンに戻すケミカルリサイクルの技術開発を推進。モノマー・ポリマー製造、包装容器製造、商社、飲料・食品メーカー、回収プラスチックの選別処理など、業界を超えた連携により、2027年の商用化実現を目指している。

 

三井化学 アールプラスジャパンに参画、廃プラ再資源化

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2021年6月28日

 三井化学は25日、使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組む共同出資会社「アールプラスジャパン」に資本参加したと発表した。

三井化学のプラスチック戦略
三井化学のプラスチック戦略

 三井化学は、気候変動とプラスチック問題を一体として取り組むべき重要な社会課題と捉え、プラスチックを巡る課題に対しては、バリューチェーン全体を視野に入れたリサイクル戦略とバイオマス戦略に注力している。今後は、アールプラスジャパンや参加企業と連携し、使用済みプラスチックの再資源化に取り組み、PET樹脂などのリサイクル戦略の推進を図っていく考えだ。

アールプラスジャパンへの参画企業一覧
アールプラスジャパンへの参画企業一覧

 アールプラスジャパンは、東洋紡など12社によって昨年6月に設立。米国のバイオ化学ベンチャー企業であるアネロテック社とともに、環境負荷の少ない効率的な使用済みプラスチックの再資源化技術開発を進めている。回収プラスチックの選別処理、モノマー製造、ポリマー製造、包装容器製造、商社、飲料・食品メーカーなど業界を超えた企業の連携により、2027年の実用化を目指している。

 なおアネロテック社は、米国ニューヨーク州パールリバーを研究開発拠点に、非食用の植物由来原料から石油精製品と同一性能をもつベンゼン・トルエン・キシレンを生成する技術開発を進めている。