東海カーボン ローリング中計、成長軌道への回帰目指す

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2022年2月18日

長坂社長「精錬ライニング事業は厳しい環境続く」

 東海カーボンはこのほど、ローリングプラン中期経営計画「T‐2024」(2022~2024年度)を発表した。同社は経営環境の変化に柔軟に対応するためローリング方式を採用し、中計を年次で見直している。

 電話会見において長坂一社長は

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東海カーボンの1-9月期 販売数量の回復で大幅増益

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2021年11月8日

 東海カーボンは5日、電話会議による決算会見を開催した。2021年12月期第3四半期(1-9月期)の連結業績は、売上高28%増の1851億円、営業利益2.4倍の177億円、経常利益2.8倍の175億円、純利益9.2倍の96億円となった。

 佐藤昭彦執行役員財務経理部長は「黒鉛電極事業は苦戦したものの、そのほかの事業はいずれも好調で、大幅な増収増益となった。前回上方修正した通期業績予想に対し、進捗は順調だ」と総括した。

 セグメント別では、

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東海カーボン ローリング中計を発表、成長軌道へ回帰

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2021年5月17日

 長坂社長「海外拠点とのシナジー効果を最大化」

 東海カーボンは11日、ローリングプラン中期経営計画「T-2023」(2021~2023年度)を発表した。オンライン会見において長坂一社長は「社長に就任してからの2年間は構造改革に注力し、2017以降は総額1800億円のM&Aを実施し成長戦略に取り組んできた」と振り返り、「グローバル競争に勝ち残るため、ここでいったん立ち止まり、海外を中心に急拡大したビジネスの足元を固める。新たに獲得した海外拠点とのシナジー効果を最大化し、収益を上げていく」と語った。

 同社は、全体最適による統合効果創出の布石をすでに打っている。黒鉛電極では、米国拠点を充実させ、地産地消化を推進。精錬ライニング事業は、買収した欧州2拠点(ポーランドとフランス)の間で生産品目の最適化を図るとともに、押出材を仏拠点に集約しコストの引き下げを狙う。また、LIB用負極材の製造ノウハウも仏拠点に移管し、EVの成長が見込まれる欧州市場での生産拠点にしていく。今年から順次これらの効果が現出する見込みだ。

 事業ポートフォリオの改善では、コロナ禍で主要製品の黒鉛電極とカーボンブラック(CB)がダメージを受ける中、精錬ライニングやファインカーボン(FC)事業が確実に成長しており、「今では電極やCBの収益安定が課題」との見方を示した。事業環境については、「中国や欧米では想定以上に経済回復が見られる。鉄鋼、自動車、半導体、アルミ関連などの対面業界は力強く回復しており、さらに今後発展していく」と見通した。

 一方、新中計のチャレンジとして、脱炭素とウィズコロナを挙げた。「これらは長期的に世界を大きく変えるテーマだ。当社自身も変わらなければならない」とし、具体的な対応策については、中計期間内に同社の強みや社会的意義を再定義し、足元の経営戦略へつなげる。脱炭素については、社長をリーダーとした「カーボンニュートラル推進プロジェクト」を5月に発足。CN社会実現に向けて、グループの低炭素・脱炭素対応を組織横断的な取り組みとして推進していく考えだ。

 「T-2023」の基本方針として、①主力事業の成長軌道回帰、②事業ポートフォリオの最適化、③連結ガバナンス体制強化を掲げ、最終年度の定量目標は、売上高3200億円、営業利益570億円、ROS18%、EBITDA860億円を目指す。

 ①の戦略において、黒鉛電極は「絶好調の状況に近づきつつあり、市況回復の条件が整ってきた」としたが、本格的な回復は2022年以降を見込む。CB事業は堅調に推移すると想定するも環境負荷が高いため、「環境投資費用を製品に転嫁する価格戦略が重要になる」と指摘した。

 ②の戦略において、FC事業は、半導体市場とPV(太陽光発電)市場が成長する中、韓国子会社の生産能力の拡大を図るとともに、高付加価値品市場に注力していく。精錬ライニング事業は、買収した2社をTCX社に統一。顧客データの一元化、製造技術の共有、システムの統合による生産・販売・関係管理の一体化に取り組み、シナジー効果に期待する。工業炉については、好調なMLCC(積層セラミックコンデンサ)およびLIB業界で確固たる地位を継続。次世代炉の開発に注力し、2023年には売上200億円、営業利益50億円に収益を拡大させる考えだ。

 3年間の営業キャッシュフローは累計1500億円を見込み、配分として、設備投資に660億円、債務圧縮に370億円を計画。M&A・アライアンスといった戦略投資も積極的に行っていく意向を示した。

 

東海カーボン 中計発表を5月に延期、現時点で見通せず

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2021年2月18日

長坂社長「今年後半から、電極事業は回復傾向に」

 東海カーボンはこのほど、決算説明会において中期経営計画「T-2022」(2020~2022年度)の進捗状況を説明した。同社は、コロナ禍により経済の先行き不透明となっていることから、中計を年次で見直す方針を取っている。長坂一社長は「ミクロ・マクロの両面で事業環境を見直す」とし、ローリング中計「T-2023」(2021~2023年度)については5月を目途に改めて発表する考えを示した。

 続いて、中計の進捗について説明。3つの基本方針である収益基盤の強化、成長機会の拡大、連結ガバナンス体制構築に引き続き注力するとし、成長市場への戦略投資で行ったM&AのPMI(経営統合)の進捗を示した。

 電極事業は回復が遅れているとしたが、「世の中の景気を見ると鉄鋼生産だけでなく全体が

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東海カーボン ローリング方式の新中計を発表

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2020年2月19日

前中計見直し、電極は来年以降の成長軌道回帰を見込む

新中計を説明する長坂社長02
新中計を説明する長坂社長

 東海カーボンは17日、決算説明会を開催し、長坂一社長が同日発表したローリングプラン「中期経営計画T‐2022」を説明した。

 同社は昨年度の中計「T‐2021(2019~21年)」発表の際、事業環境の変化や業績の状況を踏まえ、ローリング方式で中計を見直していく方針を示しており、今回の中計は2020~22年を対象として策定した。

 長坂社長はローリングプランについて「先のものの考え方や、数字の動きが

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東海カーボン M&Aの成否は「これからが勝負」と長坂社長

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2019年10月18日

 東海カーボンは16日、都内で記者懇談会を開催し、室伏信幸副社長が精錬ライニング事業について、榎谷謙士電極事業部長が電炉製鋼用電極の現状と展望を紹介した。

挨拶をする長坂社長01 最初に挨拶を行った長坂一社長=写真=は「この2年ほどでいろいろなM&Aをやった。世間では成功例として取り上げられているが、決して甘いものではないと思っているし、むしろこれからが東海カーボンの勝負時期だろうと考えている」と述べた。

 その1つ、炭素黒鉛製品メーカーの「TOKAI COBEX(TCX)」の精錬ライニング事業に関して、室伏副社長は同社買収による安定事業基盤とアップサイドシナジーに焦点を当てて説明を行った。

 TCXは現在、3つの事業を展開しており、アルミ精錬用カソードと高炉用ブロックは業界トップシェア、炭素電極は業界2位と、ニッチターゲット市場でトップクラスの存在感がある。このうち、カソード事業の安定性について、室伏副社長は過去の

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