積水化学工業 塩ビ管、PE管などを値上げ、原材料が高騰

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2022年4月21日

 積水化学工業は20日、塩化ビニル(塩ビ)管、ポリエチレン(PE)管、強化プラスチック複合管および関連製品について、5月23日出荷分から値上げすると発表した。

 改定幅は、塩ビ管全般が「20%以上」、塩ビ継手・塩ビマス・関連製品が「10%以上」、PE管(ガス、下水用)が「20%以上」、PE継手(ガス、下水用)が「15%以上」、強化プラスチック複合管が「10%以上」となっている。

 同社は、塩ビ樹脂メーカーから、原油およびナフサの高騰を背景とする大幅な原材料の値上げ要請を受けた。昨年以降3度目となる製品値上げを年初に実施して間もなく、さらなる値上げは市場への影響が大きいことから交渉を重ねてきたが、製品の安定供給に必要不可欠な調達量を確保するためにやむなく受諾した。またPE管と強化プラスチック複合管についても、同様に原材料価格が高騰している。

 同社は、コスト削減や事業効率化を引き続き進めているものの、自助努力で対処できる水準を超えていることから、価格改定の実施を決定した。

三菱ケミカルインフラテック 硬質塩化ビニル板などを値上げ

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2021年4月19日

 三菱ケミカルインフラテックは16日、半導体・液晶装置など幅広く産業用途で使用されている硬質塩化ビニル板をはじめとした各種プレート製品「ヒシプレート」とその関連製品、およびテラス・カーポートなどの採光用途で使用される硬質塩化ビニル波板製品「ヒシ波」について、5月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅はいずれも「現行価格の10%アップ以上」。

 昨今のナフサ価格高騰と海外需要好調などによる需給ひっ迫を受け、塩化ビニル樹脂価格の大幅アップが原料メーカー各社から打ち出されている。また、副原料価格や物流諸経費についても大幅に上昇している。こうした状況下、同社は、継続的なコスト削減に努めてきたが、自助努力による吸収範囲を超えていることから、安定供給確保のためには、今回、値上げせざるを得ないと判断した。

 

三菱ケミカル 来月から「ソアノール」関連製品を値上げ

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2021年1月19日

 三菱ケミカルは18日、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)「ソアノール」および関連製品について、来月1日出荷分からの値上を決定し、取引先との交渉を開始したと発表した。対象製品は「ソアノール」「ソアレジン」「ソアライト」で、改定幅は国内「20円/kg」、アジアパシフィック「0.2USドル/kg」。

 同社は、当該製品に関して徹底したコスト削減に取り組んできたが、自助努力のみでは収益性悪化を吸収することは困難な状況にある。旺盛な需要に対応した安定的な製品供給を継続するには採算是正が必要と判断し、価格改定を実施することとした。