トクヤマの4-12月期 販売好調で増収も原料高で減益

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2019年2月1日

 トクヤマが31日に発表した2019年3月期第3四半期の連結業績によると、売上高は前年同期比5%増の2383億円、営業利益は16%減の255億円、経常利益は11%減の237億円、純利益は167%増の196億円となった。

 売上高については、半導体関連製品を中心に総じて販売が堅調に推移する中、カセイソーダなどの販売価格の是正を行い増収となった。営業利益は、各事業の販売は堅調に推移したものの、原燃料価格の上昇をはじめとする製造コストの増加が圧迫し振るわなかった。

 セグメント別で見ると、化成品とライフアメニティーは増収増益、特殊品とセメントは増収減益だった。化成品セグメントの売上高は九%増の742億円、営業利益11%増の127億円。カセイソーダは国内販売価格の是正で業績が大きく伸長したが、塩化ビニル樹脂は原料価格の高騰で減益となった。

 特殊品セグメントの売上高は1%増の421億円、営業利益6%減の69億円。半導体向けの多結晶シリコンと電子工業用高純度薬品は、販売数量が伸びたものの原燃料高で減益となった。一方、放熱材は好調に推移した。

 セメントセグメントの売上高は5%増の691億円、営業利益39%減の22億円。連結子会社のセメント関連製品の出荷は堅調に推移し増収となったが、セメントは国内出荷が軟調だったことと石炭などの原料価格上昇が響き減益となった。

 ライフアメニティーセグメントの売上高は4%増の393億円、営業利益は微増の24億円。プラスチックレンズ関連材料では、眼鏡レンズ用フォトクロミック材料の出荷が好調だった。

 通期業績予想については、不透明な要素はあるものの業績への影響は想定範囲内にあるとし、昨年4月27日公表の予想を据え置いた。

積水樹脂 4-12月期決算

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2019年1月30日

[積水樹脂/4―12月期決算](29日)単位100万円、カッコ内は対前年同四半期増減率。▽連結=売上高45,693(▲5.3%)、営業利益6,239(▲8.7%)、経常利益6,653(▲7.6%)、純利益4,514(▲6.9%)。

 

信越化学の4-12月期 増収増益で純利益は4割増加

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2019年1月30日

 信越化学工業が29日に発表した2019年3月期第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比14%増の1兆2068億円、営業利益は同33%増の3246億円、経常利益は同32%増の3294億円、純利益は同40%増の2421億円となった。

 塩ビ・化成品事業の売上高は同9%増の3994億円、営業利益は同40%増の909億円。米国のシンテック社で塩化ビニルとカセイソーダが高水準の出荷を継続し、業績を大きく伸ばした。欧州拠点も販売量が伸長。国内拠点は期前半の大規模定期修理の影響で、海外向けの出荷が減少した。

 シリコーン事業の売上高は同14%増の1737億円、営業利益は同19%増の458億円。汎用製品・機能製品ともに価格を修正、全世界での堅調な需要増に対応して最大限生産し、完売した。

 機能性化学品事業の売上高は同5%増の923億円、営業利益は同8%増の210億円。セルロース誘導体は医薬用製品が好調、建材用製品と塗料用製品も底堅く推移した。フェロモン製品やポバール製品なども堅調だった。

 半導体シリコン事業の売上高は同27%増の2856億円、営業利益は同五七%増の1040億円。出荷が堅調で、製品価格の修正も寄与した。

 電子・機能材料事業の売上高は同12%増の1727億円、営業利益は同15%増の525億円。希土類磁石は自動車向けが好調。フォトレジスト製品はいずれも堅調に推移した。マスクブランクスは最先端品に加え、汎用品・先端品も販売を伸ばした。光ファイバー用プリフォームは中国の合弁会社での販売が堅調だった。

 加工・商事・技術サービス事業の売上高は同11%増の832億円、営業利益は同26%増の105億円。信越ポリマーの半導体ウエハー関連容器が高水準の出荷を継続した。

JSRの4-12月期 営業利益は2%増の379億円

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2019年1月29日

 JSRは28日、2019年3月期第3四半期の連結業績(国際会計基準:IFRS)を発表した。

 同日開催された電話会議で、宮崎秀樹取締役常務執行役員は「エラストマー事業は減益となったが、他のセグメントは大幅増益となった。ライフサイエンス事業は黒字化を達成している」と総括した。

 売上収益は前年同期比20%増の3765億円、営業利益2%増の379億円、税引前利益は前年並みの387億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年水準をやや上回る277億円となった。

 4-12月期業績をセグメント別で見ると、エラストマー事業部門は売上収益5%増の1518億円、営業利益44%減の74億円。売上収益は前年同期を上回ったものの、営業利益は原料価格上昇によるスプレッドの縮小により、前年水準を大きく下回った。S-SBRは、第3四半期累計では前期比13%増となり、市場成長率(6~8%)を上回った。

 ハンガリー工場の立ち上がりについて宮崎常務は「当初予定より遅れており、

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