DIC 顔料製品を値上げ、原材料などコストが上昇

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2022年6月2日

 DICはこのほど、同社グループが取り扱う顔料製品について、7月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格の15%まで」(一部改定幅が異なる製品あり)。

 景気回復の兆しが見えない中、顔料事業に関わる原材料や資材などのあらゆるコストが上昇し続けており、インフレ圧力が高まっている。また、ロシア・ウクライナ危機や中国・上海市などでのロックダウン(都市封鎖)による不確実性により、グローバルサプライチェーンに悪影響が生じている。

 同社は自助努力による対応を継続しているものの、目下のコスト上昇を吸収することは極めて困難であることから、今後の安定供給と事業継続を図るためには、原材料および資材コスト上昇分の値上げが必要と判断した。なお、物流費やエネルギー価格も歴史的な高水準にあるが、今回の改定では輸送サーチャージとエネルギーサーチャージは据え置くとしている。

DIC フェノール樹脂と尿素メラミン樹脂を値上げ

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2022年6月1日

 DICは31日、子会社であるDIC北日本ポリマが、フェノール樹脂および尿素メラミン樹脂製品について、6月15日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、フェノール樹脂の固形分100%が「45円/kg」、尿素メラミン樹脂の溶液が「15~30円/kg」。なお諸経費分(ユーティリティや物流コスト、容器価格)は別途加算される。

 今年3月に価格改定を実施したが、4月以降も原油価格や、主原料となるベンゼン、フェノール、メタノール、尿素、メラミンなどの価格が高騰している。さらにユーティリティーや物流コスト、容器価格も上昇し、樹脂原材料を取り巻く環境は一層厳しさを増している。

 同社は、引き続き自助努力による吸収を続けているが、昨今のコスト上昇を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と事業継続を図るために、価格改定が避けられないと判断した。

DIC 米バイオベンチャーと2回目の共同開発契約締結

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2022年5月25日

 DICはこのほど、米バイオベンチャー企業チェッカースポット社(カリフォルニア州アラメダ)と、2回目の共同開発契約を締結した。

 今回の共同開発では、

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PS各社 値上げ出揃う、7月の価格改定を前倒し

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2022年5月18日

ナフサ・ベンゼン急騰、早期決着で採算是正図る

 ポリスチレン(PS)メーカー3社の原燃料高に対応した値上げが出揃い、ユーザーとの交渉が本格化している。

 PSの価格改定は、原料であるベンゼンACP(アジア契約価格)やナフサ価格、

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DIC インド子会社にコーティング用樹脂の新工場建設

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2022年5月18日

新工場の完成予想図。2023年7月の稼働開始を予定する

 DICは17日、インド・マハラシュトラ州スパ工業団地にある子会社アイディールケミプラスト(Ideal Chemi Plast)社で、コーティング用樹脂の新工場の建設を開始したと発表した。生産能力を

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DICの1-3月期 原料などコスト高の転嫁が遅れ減益

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2022年5月17日

 DICは16日、2022年度第1四半期(1-3月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比32%増の2510億円、営業利益16%減の117億円、経常利益16%減の124億円、純利益27%減の74億円となった。

 古田修司常務執行役員・最高財務責任者は「売上高は、

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DIC 6月1日からPSとスチレン系製品を値上げ

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2022年5月12日

 DICは11日、ポリスチレン(PS)製品およびスチレン系製品について、6月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品は、「ディックスチレンGPPS」「ハイブランチ」「ディックスチレンHIPS」「エラスチレン」で、改定幅は各製品とも「45円/kg以上」となっている。

 昨今の原油価格の上昇に伴い、国産ナフサ、ベンゼン、原燃料の価格高騰が進み、PSの原料調達価格と生産コストが上昇している。同社は、引き続き自助努力による吸収を続けてきたが、原材料価格などの上昇を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と事業継続を図るために価格改定が避けられないと判断した。

DIC 不飽和ポリエステルなど値上げ、コスト高に対応

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2022年5月11日

 DICは10日、100%子会社のDICマテリアルが、不飽和ポリエステル樹脂およびビニルエステル樹脂について、6月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、不飽和ポリエステル樹脂が「47円/kg以上」、ビニルエステル樹脂が「28円/kg以上」。なお当該製品の値上げは3月以来となる。

 原油・国産ナフサ価格のさらなる高騰と原料メーカーからの採算是正に伴い、原料価格が大幅に上昇している。加えて、昨今の世界情勢に伴うエネルギー価格の高騰もあり、ユーティリティ費用、物流費、容器費、設備保全などのコストも上昇が続く。同社は、コスト上昇を自助努力で吸収することは極めて困難な状況にあることから、安定供給と事業継続を図るために、価格改定が避けられないと判断した。

DIC 各種可塑剤を値上げ、原料などコスト上昇に対応

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2022年4月25日

 DICは22日、各種可塑剤について5月10日納入分から値上げすると発表した。対象製品と値上げ幅は、ポリエステル系可塑剤が「71円/kg以上」、エポキシ化大豆油(ESBO)が「20円/kg」、その他エポキシ系可塑剤が「65円/kg以上」、アジピン酸系可塑剤(DOA、DINA)が「60円/kg以上」、トリメリット酸系可塑剤が「82円/kg以上」、特殊可塑剤が「88円/kg以上」。

 可塑剤の主原料である各種酸・グリコール・アルコール類は、原油・ナフサ価格の上昇および需給逼迫を背景に価格改定が発表されている。加えて、ユーティリティ・物流費用も上昇し続けている。同社は、引き続き自助努力による吸収を続けているが、昨今のコスト上昇を吸収することは極めて困難なことから、今後の事業継続を図るためには値上げが避けられないと判断した。