三菱ケミカルグループは24日、MMA(メチルメタクリレート)モノマー、MAA(メタクリル酸)、メタクリル酸エステル類の国内価格について、8月1日納入分から値上げすることを決定し、取引先との交渉を開始したと発表した。改定幅は、MMAモノマーおよびMAAが「30円/kg」、メタクリル酸エステル類(BMA、HEMAなど)が「30円/kg以上」。
MMA関連製品の製造にかかわる原材料費、物流費、保管費などのあらゆる費用が上昇を続けている。同社グループは、広島事業所での製造ライン最適化をはじめとするあらゆるコスト削減に取り組んでいるものの、自助努力で吸収できる範囲を超えていることから、今後も国内取引先へ良質な製品を安定的に供給していくため、価格改定の実施が必要と判断した。