大洋塩ビは11日、塩化ビニル樹脂(PVC)を11月1日納入分から16円/kg以上値上げすると発表した。
昨今の原燃料価格・物流費などの上昇は、PVC事業の損益にも大きな影響を及ぼしており、自助努力だけでは適正な採算確保が困難な状況となっている。
PVCの国内需要は経済情勢を反映して堅調に推移しており、また海外では米中貿易摩擦や新興国通貨安の不安定要因はあるものの、インドを中心としたアジア地域の需要も引き続き堅調さを維持している。
一方、供給面では中国での環境規制は今後も継続すると見込まれ、PVCメーカーの操業にも大きな影響が出ており、アジア地域のPVC需給バランスは、当面タイトな状況が継続するものと想定される。
このような状況下、同社は今後も日本国内での安定供給を継続するため、今回の価格改定実施を決定した。